もうすぐ2025年がやってきます。今年はどんな1年を過ごしましたか?来年も変わらず、美味しいスイーツや素敵なお店が私たちの心を温めてくれるといいですね。
スイーツメディア「ウフ。」読者のみなさんなら、きっと「元旦からスイーツを食べたい♡」と考えているはず!今回は初詣帰りに寄りたくなるお店を取材してきました。
向かったのは京都。全国の「お稲荷さん」の総本宮となる「伏見稲荷大社」があり、世界中から観光客が集まる人気スポット。こちらの朱塗りの大鳥居や、ずらりと並ぶ朱色の千本鳥居が有名ですよね。
取材の日も、人・人・人…!鳥居をくぐって、参拝客?というより観光客で溢れ返る参道の途中にあるお店が今回の目的地。「伏見稲荷参道茶屋」です。時代劇のセットのような空間で、つい足をとめて中を覗きたくなります。
お店ができたのは約40年前。当時は、今のように休憩所や甘味処はほとんどなく、訪れる参拝客は身体をあたためることができなかったのだとか。そんな参拝客のために立ち上がったのが「伏見稲荷参道茶屋」。あたたかいぜんざいやお茶、お正月のシーズンには甘酒などを振る舞って、長く愛されてきたそうです。
縁台に緋毛氈(ひもうせん)や赤い布を掛けた座席に、赤い野点傘(のだてがさ)。いわゆるオーソドックスな「お茶屋スタイル」は、THIS IS NIPPON!訪日外国人の入店も多く見られました。コロナが明けてからは訪日外国人もぐっと増えたそうで、多言語に対応したメニューやポップが並んでいます。
そんな「伏見稲荷参道茶屋」では、冬は焼き餅入りの甘酒やきな粉と小豆餡をのせた田舎餅を、暑い季節にはかき氷やわらび餅など、四季折々の和スイーツを提供しています。参拝後のスイーツといえば、やっぱりこれ!ぜんざいです。
ぜんざいに入っているのは焼き餅。餅は焼くことで膨れ上がり、中が空洞になります。空洞になっている方が甘いぜんざいの汁が染み込みやすいとのこと。オーダーが入ってから店内で焼くので、香ばしくてカリっとしています。伸び〜るタイプではないので、食感が軽めでぺろりと食べられます。
他にも、焼き餅に粒あん&きな粉とバニラアイスのセット「雪見餅」をチョイス。寒い冬でもアイスクリームは変わらず人気メニューなのだとか。
きな粉は丹波黒豆からできた上質なもの。香ばしい香りがしっかり主張してきます。
コーヒーやカフェラテ、ビールなんかもありますが、京都のお茶屋さんでいただくならお抹茶は外せません。ごくごくと飲める薄茶仕上げです。
茶菓子として添えられているモナカが美味しすぎ!こちらは京都の老舗和菓子店「味不二庵(みふじあん)」から仕入れているモナカだそうです。パリッと香ばしく、中心部分に黒胡麻が入っているので胡麻の香ばしさも伝わります。
このモナカが添えられている「参茶パフェ~抹茶みつを添えて~」なんかもあり、老若男女問わず、休憩しながら甘いおやつを楽しめます。
「伏見稲荷参道茶屋」は茶屋経営のほか、食品製造の事業も行っているそうで、その代表的な商品がこちら。
日本伝統の発酵飲料「甘酒」です。甘酒には米麹由来と酒麹由来があり、「伏見稲荷参道茶屋」の甘酒は米麹由来。優しい甘さでスッキリとした味わいです。画像の瓶は濃縮タイプで、4倍の水を足して鍋で沸かすと10人分の甘酒ができます。お正月で帰省した時に親戚みんなで飲めるので、お年賀にもピッタリです。
この甘酒は、戦時中から京都で甘酒やひやし飴を製造してきた老舗「マルキ商店」が廃業するにあたって、レシピを受け継いだそうです。しょうがのしぼり汁が入っているので、身体の芯から温まること間違いなし。
持ち帰りだけでなく、茶屋でも焼き餅入りの「稲荷甘酒」というメニューで注文できます。甘酒に焼き餅?いえいえ、どちらも原料はお米なので、合わないはずがありません!初詣で冷えた身体に、ぜひ甘酒を注文してみてくださいね。
ちなみに、年末年始(12/31〜1/1)は24時間営業!三が日は夜の時間帯も営業しますが、状況を見ながら閉店時間は決めるそうです。インスタグラムをチェックしてから来店してください。
About Shop
伏見稲荷参道茶屋
京都府京都市伏見区深草開土町1番地10
営業時間:10:00〜17:30
定休日:なし
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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