東京メトロ半蔵門線『水天宮前』駅より徒歩1分。『Occitanial(オクシタニアル)』。職人にとって最高の栄誉と言えるフランス国家最高職人の称号「MOF」を取得したステファン・トレアン氏がエグゼクティブシェフとして活躍しており、フランス菓子の新たな美味しさや魅力を届けてくれるこのお店。
フランスで行われる洋菓子の権威ある世界大会『クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー』では、日本代表に五度選出された中山シェフがこの店で腕をふるいます。今回は取材をさせていただいている中で、ロールケーキとチーズケーキに特別なこだわりがあると話を伺い記事にさせていただきました。
中山シェフのスペシャリテである「モラン」、そしてSNSで人気の「エリソン」といった世界を圧倒させるガトーの数々ではなく、今回お話を伺ったのは洋菓子店でお馴染みの「ロールケーキ」。
一見普通のロールケーキに見えますが、他店にないこだわりが“小麦粉の不使用”という店。ロールケーキというと、小麦粉の美味しさを楽しめるようなスイーツなのに、どのようにして作っているのかというと、ヒントは「ホエイプロテイン」。
米粉を使ったものなどは見たことがあるものの、ホエイプロテインを製菓に使うというのは初めて聞きます。ホエイタンパク質が持つ性質を利用し、ロールケーキを作ったそう。
生地の部分を見ると、この香ばしい焼き目。小麦粉の大きな特徴はやはり香りの部分。食べたときに広がる香り、見た目にもわかる美味しさですが、小麦粉を使っていないこちらも十分な焼き目を残し、そして口に運べば言われないとわからないぐらいの香ばしさと美味しさ。たしかに小麦粉とはまた違ったふくよかな甘みを生地から感じ、ふわっとした食感もシェフの腕があるからこそ。
これがホエイプロテインで作られていると、言われなければわからないほど。1本あたり約40g程度というタンパク質含有量もすごく1カットでも十分な量が摂取できると中山シェフ。
運動後のスイーツに、これほどぴったりなものはないです。筋トレを趣味にしていらっしゃる中山シェフだからこその表現。
最後に紹介するのはこちら。こちらのチーズケーキも、中山シェフのこだわりがつまっています。
こちら同様に小麦粉は不使用なだけではなく、なんと卵も不使用。アレルゲン配慮された、優しい素材選びとなり、喜ぶ方も多いのではないでしょうか。
さらに卵を使用していないということで、チーズの割合も増え、そして同じくホエイプロテインが入り、食感はチーズそのもの!と思いきやちゃんとなめらかな舌触りで、もうたまりません。
お店の中はイートイン用の席もあり、その場でいただくこともできます。ステファン・トレアン氏の写真がおしゃれに額装された空間も素適です。
今回紹介したケーキ以外にも、焼き菓子からチョコレート、マカロンといった商品もあり、ちょっとした手土産にもぴったりなお店。
幸せを呼ぶ、黄色い看板が目印。ぜひ中山シェフのこだわりがつまったプロテインスイーツ、食べてみてくださいね。
About Shop
「オクシタニアル」
東京都中央区日本橋蛎殻町1-39-7
営業時間:11:00~19:00(販売)、11:30~17:00(カフェ)
定休日:なし(1月1日を除く)
クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
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