2021年12月にOPENし、まだ2か月ながらも話題の新店「Patisserie Chocolaterie Recit」。OPEN情報も記事にしましたが、今回は前回では販売されていなかった、シェフが得意とするモンブランを紹介します。
お店があるのは世田谷区松原、京王井の頭線の「東松原駅」。新宿からは10分程度と、都心部からのアクセスがよいこの場所。駅を降りて、西口方面へ階段を降りていくと、目の前には下町風情あふれる商店街。少しわき道に入ると、ひときわスタイリッシュな広々とした「Patisserie Chocolaterie Recit」の世界が広がります。
お店へ一歩入ると、まるで美術館や個展へ足を運んだかのような広々とした空間。真っ白な壁と、それを控えめに彩る木目調がスタイリッシュで、最近多くの店で見るようなモルタル調で、ちょっと男前な空間とは一線を画す雰囲気となっています。
三軒茶屋の名店「プレジール」出身の寺﨑シェフがオーナーシェフとして腕をふるうこのお店のラインナップは、焼き菓子はもちろん、目をひくのはショーケースに並んだケーキ。そしてショコラトリーと店名に冠がつくほど、シェフの徹底したこだわりを感じるチョコレートです。
このお店のモンブラン「モンブランエフェメール」。まず特筆すべきは、シェフの栗選びのこだわりっぷり。愛媛県産で、栗の中でも最高グレード「秀」しか使用していないそう。
企業秘密という、特殊な製法で作られた乳脂肪分41%の生クリームに徳島県産の和三盆糖を合わせてメレンゲの上に重ね合わせたこちら。
驚くべきは、注文を受けてから作ってくれること。通常のパティスリーでは手間がかかるので、絶対やってくれないのに、そこが新しく、注目すべきポイント。
食べるまでの推奨時間を、1時間以内としているこちらのモンブラン。その理由を寺﨑シェフに伺うと……。
「時間が経過するほど栗の香りが飛んでしまうのと、土台のメレンゲが生クリームの水分を吸収して食感を失うからです。ちなみにこちらの生クリームは九州産ではなく、栗と和三盆糖との相性を考えて北海道産を使用しています。」
出来立てで最高のモンブランがいただけるなんて、夢のようですね。早く持ち帰って食べられる方は、その香りの濃さをぜひ体感して欲しい。
いかがでしたでしょうか? 栗好きには一度は食べて欲しいモンブランです。
About Shop
Patisserie Chocolaterie Recit
東京都世田谷区松原5-26-15 松原パレス 1F
営業時間:11~19:00(グランドオープンのみ12時~)
定休日:月曜日+不定休
クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
Photo&Writing/Cream Taro
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