パティスリー部
北浜に本店を構え、老若男女問わず愛され続けている洋菓子店。2003年に大阪・梅田にて一号店が誕生し、2005年に大阪北浜に本店を構えた大人気スイーツ店で、北浜以外にも大阪を中心に7店舗。 「大阪町人」の魂を受け継ぎながら営業をされている。
そんな「五感」のショートケーキは全ての素材を国産で徹底的にこだわり、美味しさにあふれている。その魅力と「五感」という名前の意味、歴史についてもひもといていく。
大阪、北浜駅から徒歩数分。取材時期はちょうどクリスマスということもあり、外も中も、洋館らしく賑やかに飾り付けられている。築100年の歴史があり、元は銀行だったというこちらは、その後ステーキ屋にもなるなど、この場所で多くの人にとってなじみ深い場所なんだとか。
中に入ると、もうそこは洋菓子のテーマパーク。たくさんの焼き菓子、ケーキが並ぶ。とくにショーケースに飾られたケーキは、季節的にイチゴのケーキがこんなにもたくさん。宝石箱のような圧巻のショーケースは、多くの人が目を輝かせる。
特に人気のお菓子は米粉を使ったものなんだとか。米粉のロールケーキなどは、人気商品。
五感がある北浜は、歴史的にみてもお米と砂糖に縁のある地だそうで、洋菓子というジャンルに、日本人の主食であるお米を取り入れた大阪発のブランドとして、「日本人の心に響く洋菓子」を作り続けている。
「五感」の店名の由来を広報の野崎さんに伺うと、その意味は「火」「水」「土」「風」「愛」。そんなテーマ感のもと、「人」「鮮度」「旬」「素材」「安心」にこだわった心の菓子を目指し、日本人の心に響く洋菓子のおいしさを求め、できる限り自然の摂理を大切にして菓子のおいしさを追求しているんだとか。
そして本題のショートケーキ。三角形ではなく、四角形になっており、その理由を伺うと、シート（鉄板）で生地を一気に焼いているそうで、丸い型で焼くよりも、熱の入り方からふわっふわになり、美味しく焼けるんだとか。
ショートケーキの生地以外にも、さまざまな生地を焼いているというオーブンは圧巻。
ひと口食べ手驚くほど、やわらかくてふわふわの食感は、ショートケーキの中でも唯一無二ともいえる。生クリームと合わさった時に、その口どけの良さに感動するはず。
四角いフォルムに、口どけのよいクリームと生地、その上を飾るイチゴにも注目したい。香川県三木町の契約農家さんをはじめ国産の完熟苺を使用しているそうだ。特にこの契約農家さんの苺は甘みと酸味のバランスの良い女峰だそうで、あっさりとした生クリームやしっとりとしたスポンジとの相性は抜群。
横から見ても、苺がしっかりと入っていて、贅沢な構成となっている。じゅわっと口に広がるイチゴの甘みと酸味に、うっとりすること間違いなし。
1個食べたらもう1個食べたくなる、そんな軽さと美味しさを考えて作られているそうで、取材中におかわりもしたくなってしまうほどの美味しさ。北浜本館は、サロンとしてイートインも可能。ぜひ一度足を運んで欲しい。
About Shop
Pâtisserie de SAMOURAÏ 五感
大阪府大阪市中央区今橋２丁目１−１ 新井ビル
営業時間：10：00～19：00
定休日：1月1日～3日
クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
Photo&Writing／Cream Taro
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