みなさん、8月11日は「山の日」です。「山の日」とは、「山に親しむ機会を得て、山の恩恵に感謝する」という趣旨の国民の祝日。ですが、具体的にどうすれば山に親しむことができるのか…悩みますよね。
そこで今回は、スイーツが大好きな「ウフ。」読者のみなさんに山に親しんでもらうため、「山で楽しめるスイーツ」を特集！関西屈指の名山・六甲山ルートでスイーツを探してきました。六甲山の豊かな自然とともに、山カフェ情報をお届けします。
今回は結論、5軒のカフェを巡っています。山の上にあるカフェとはいえ、ロープウェイやバス、車でのアクセスが可能です。険しい山道を歩かないと辿り着けない…という秘境では決してない、ということを最初にお伝えしておきます。
ですが、今回は「山を身近に感じてもらいたい」という筆者の想いから、あえて登山の様子からお届けしたいと思います。まずは六甲山を紹介します。
六甲山は、兵庫県・神戸市の北側にある山々のことを指し、全長30kmほど東西に伸びている山です。最高峰は931.25m。1,000m以下のいわゆる「低山」ではありますが、住所的には政令指定都市・神戸市内です。都会からのアクセスがかなり良く、危険な道が少ない割にほどほどの負荷がかかるという理由から、週末は多くの登山客が押し寄せています。
登山口からすぐの高座（こうざ）の滝。梅雨の合間に行ったため、雨の影響で水量が多く、マイナスイオン効果が倍増しています。
六甲山の登山ルートは4つあり、今回は東の「芦屋川駅」から登っていくルートから。写真のような岩場・通称「ロックガーデン」を登っていきます。ここが一番キツいです。
ロックガーデンを歩いて30分ほどで休憩ポイント「風吹岩」に辿り着きます。ここから先はなだらかな山道！涼しい森の中を歩いていきます。
山道は木に遮られているので基本は日陰。コンクリートがないので照り返しもなく、都会と比べると体感温度が5度くらい違う気がします。
3時間半ほどで、山頂付近にある「一軒茶屋」に辿り着きました。すぐ隣には駐車場があります。登山道もありますが舗装された道もあり、車でも来られますし、自転車で登ってきている方もいます。最後に急勾配を登ったら…
六甲山最高峰！ちょうど晴れ間が広がっていて良い眺めです。神戸の街と海を一望できる最高の景色。車で来ることはできますが、達成感が欲しいなら歩くのがおすすめです。
六甲山、いかがでしたか？今回はここで終わりではありません！本題の山スイーツを探しに「六甲ガーデンテラス」方面へ歩きます。
六甲山最高峰から、直線距離にしたら約3km。1時間ほど歩くと「六甲ガーデンテラス」に到着します。「六甲ガーデンテラス」とは六甲山にある展望施設、レストラン、商業施設、公園などの総称です。標高は890mなので、40mほどしか下りていません。ほぼ山頂です。
そんな「六甲ガーデンテラス」の西側にあるのが「グラニット・カフェ」。某テーマパーク顔負けの、異国感あふれる外観が素敵です！旬の食材を使ったシェフ特製の季節の料理やスイーツを提供している山の上のカフェです。
「特製はちみつレモンソースのパンケーキ」（税込850円）を注文。六甲山麓バニラアイスと六甲山のはちみつ（やまみつ）の特製レモンソースを使用したパンケーキです。はちみつレモンの爽やかさとパンケーキの甘みのバランスがばっちり！疲れた身体に酸味と甘味が沁みます。
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グラニット・カフェ
兵庫県神戸市灘区六甲山町五介山1877-9 六甲ガーデンテラス内
営業時間：11:00～20:30（20:00 L.O.）
定休日：木曜日
「六甲ガーデンテラス」から道路を西側へ下ると「六甲高山植物園」が見えてきます。六甲高山植物園とは、冷涼な気候を生かして高山植物や寒冷地植物、六甲に自生する植物など、約1,500種を野生に近い状態で栽培している、山ならではの植物園です。
その入り口の隣にあるのが「山小屋エーデルワイス」。ロッジ風のあたたかいしつらえで、植物園に訪れた人や登山客を出迎えます。森の中が見えるテラス席があり、カレーライス、ハヤシライスなどの定番洋食やコーヒーが楽しめます。
「六甲山麓のミルクロールケーキ」のケーキセット（税込880円）を注文。六甲山が育んだ風味豊かなはちみつを使ったロールケーキです。しっとりめの生地にさっぱりしたミルク感のクリーム、上からかかっているはちみつが甘くて美味しい！生地とクリームの割合が半々くらいの、ちょうど良いロールケーキでした。
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山小屋エーデルワイス
兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-150 六甲高植物園東入口脇
営業時間：11:00～16:30（16:00 L.O.）
定休日：木曜日
「山小屋エーデルワイス」を出て、歩いて10分。次は「森のCafé」へ向かいます。ここは「ROKKO森の音ミュージアム」という施設の中にあり、入場料が必要なのでご注意ください！
ミュージアム入り口は緑に囲まれていてファンタジック。オルゴール博物館や、森の散歩道、小さなコンサートホールなど“音”を楽しめる展示が盛りだくさんです。
「森のCafé」はミュージアム2階にあり、森の中に広がるテラス席がおすすめ。スイレンが咲く池を眺めながらカエルや鳥の鳴き声を聞き、自然の音に癒されます。
7月1日(月)〜8月23日（金）限定の「フルーツデニッシュ」を注文。さくさくの温かいデニッシュに、ベリーやキウイなど季節のフルーツがトッピングされています。添えつけられているソフトクリームは、これまたコクがありなめらかなミルクソフト。マンゴーソースがかかっていてさっぱり！温かいデニッシュとの相性も抜群でした。
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森のCafé
兵庫県神戸市灘区六甲山町北六甲4512-145 ROKKO森の音ミュージアム
営業時間：11:00～16:30（16:00 L.O.）
定休日：ROKKO森の音ミュージアムに準ずる
「森のCafé」からさらに西へ歩いて約30分。「六甲山サイレンスリゾート」という建物が見えてきます。
六甲山にはロッジやホテルなども多いのですが、「六甲山サイレンスリゾート」は、元・六甲山ホテルの建築を受け継いでリブランド。宿泊はまだできませんが、一流のレストランとカフェテラスでお客様をおもてなししています。
ちなみに普段から登山客も多く訪れるとのことで、ドレスコードは気にせず入店してOK。かつての六甲の賑わいを取り戻そうと今後も様々なプロジェクトが進行しているそうで、注目していきたいところです。
カフェテラスで提供されるスイーツはなんと月替わり！アフタヌーンティーセットをはじめ、専属パティシエが作るハイクオリティなメニューで目移りしてしまいます。8月のメニューには、桃のプティガトーやマンゴーソースのかき氷などがあります。写真は宮崎産マンゴーとココナッツのパフェ。マンゴーソースをかければ、森の中にいながらも南国気分を味わえます。
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六甲山サイレンスリゾート
兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲1034
営業時間：11:00〜18:30
定休日：月曜日
最後は、「六甲山サイレンスリゾート」から東へ少し戻って「THIRD PLACE ROKKO（サードプレイスロッコウ）」へ。大きな道路から細い道に入るなど、迷う可能性がありますのでマップを見て目指してください。もちろん、車で行けます！
隠れ家のようなロッジ風のカフェ。中に入ると驚くほど広々した空間で、ロードバイクが飾られていて奥には薪ストーブが。ソファ席、テーブル席、ウッドテラスにBBQができる庭、ハンモックなど…アウトドア好きの夢が詰まった空間です。
実はここ、「THIRD PLACE ROKKO」はカフェレストランとしてはもちろんですが、この広いスペースを活用してイベントスペースとしても貸し出されることがあるのだとか。山の中での結婚式、パーティ、研修など…貸し切って素敵な日が過ごせること間違いなし。仲間との絆も深まりそうです。
ここでは、アウトドアスイーツらしい「ふわさくマシュマロトースト」（税込600円）を注文。8枚切りのトーストにマシュマロが乗っていて、表面が炙られています。サクッとした焼き目からトロッとしたマシュマロがたまりません！その他、自家製コンビーフを挟んだホットサンドなども。挽きたての豆で淹れてくれるコーヒーを飲みながら、森の中のウッドテラスで寛ぐ…これぞ「山カフェ」の醍醐味だ！と感じられます。
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THIRD PLACE ROKKO
兵庫県神戸市灘区六甲山町南六甲1034-104
営業時間：平日11:00〜16:00（15:30 L.O. ）／土日祝11:00〜17:00（16:30 L.O. ）
定休日：水曜日
山スイーツ、いかがでしたか？少しだけ、「山に行ってみたい」と思ってくれたら嬉しいです。山は緑に囲まれていて、静かで涼しく、暑い夏にはピッタリ！自然の中でのスイーツはいつも以上に美味しく感じられますよ。
今回紹介した六甲山カフェはすべて車やロープウェイでのアクセスは可能ですが、歩きやすい靴・上着・日除け対策などはしてくださいね。
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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