栗の美味しい季節がやってきました。たくさんのモンブランがパティスリーやカフェで並ぶ中、栗の品質から管理、そしてその味まで、最高のモンブランが食べられる「和栗や(谷中)本店」。数年前から増え続けている「出来立てのモンブラン」の先駆者であり、モンブラン専門店として今もなお栗の美味しさを追求し続けています。
この栗の旬の時期だからこそ、「和栗や(谷中)本店」で食べられるモンブランとその美味しさを探ってきました。
昨今注目を浴びる谷中銀座。商店街をぶらりと歩けば、美味しそうなお惣菜屋さんや揚げたてのコロッケ、そして居心地の良さそうなコーヒー屋さんやカフェ。そんな谷中銀座の中でも、朝から行列ができるのが「和栗や」です。1年を通して、出来立てのモンブランをいただくことができます。
店内はお座敷、やテーブル席があり、落ち着いた空間に。とっておきのほうじ茶をすすりながら、どこかアットホームで友人や家族と訪れるにもぴったりです。
一年通していただける人気の逸品として「モンブランデセル」。看板メニューであり、和栗の美味しさを存分に楽しめます。また一方で、オープン前の整理券が必須となっている「プレミアムモンブラン『HITOMALU』」(9月17日頃〜12月初旬頃までの提供)にも注目。モンブランを求める多くの人が朝から並びます。
毎日、10時ごろの配付を予定しており近隣への配慮のため、9時前に店頭に並ぶことはNG。ルールを守り、整理券を手に入れてください。
数ある日本栗(和栗)の中でも、「香り・色・味」すべてにおいて抜きん出ている品種『人丸』。全国的にも栽培量が少なく、一般市場にはほぼ流通していない希少価値の高い『人丸』を自社農園を持ち、熱いパッションを持って届けてくれるのが、竿代信也さん。2010年にこの「和栗や」を起業し、今に至るまで自社農園と東京を往来しています。
とっても繊細な栗の香り。持ち帰りのケーキタイプでは難しかった、和栗本来の風味を活かしその魅力を最大限楽しめるのがこの出来立てのモンブラン。
時間の経過と共に、この風味と食感が失われてしまうので持ち帰りは一切できない。そしてたくさんの写真を撮りたくなるかもしれませんが、写真をなるべく早く撮ってこの芳醇な香りを楽しんで欲しいと、取材班も感じるほどの美味しさです。
口にふくんだ瞬間にあふれる栗の香り。それらをつなぐ役割として、北海道根釧産、低温殺菌の無糖の生クリームが中に。また土台は、国産飼料100%の奥久慈産平飼い卵を使用したメレンゲとなっており、栗の魅力を最大限引き出してくれます。
そしてほうじ茶も、一度飲んだらその味は忘れられません。手もみ茶品評会で日本一に輝いた小室栄寿氏が、栽培から製茶までを自ら行った最高のほうじ茶です。
店内ではご紹介したほうじ茶はもちろん、甘露煮や渋皮煮、栗きんとんなど、手土産にもぴったりな販売も。
秋を感じるのも最後。ぜひ本物の出来立てモンブランを食べてみてください。次回、竿代さんの「栗に向き合う」その姿、そして食の未来について取材させていただきました。お楽しみに。
About Shop
和栗や(谷中)本店
東京都台東区谷中3丁目9−14
営業時間:11:00~18:00(プレミアムモンブランの整理券配布は10時~)
定休日:月曜日(秋季、春季の繁忙期は休まず営業)
クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
Photo/Tomohiro Takeshita Writing/Cream Taro(クリーム太朗)
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