名古屋、桜山駅から徒歩10分程度。名古屋菓子界でも歴史ある「菓匠 花桔梗」の本店が鎮座します。元々のルーツは、400年以上の歴史を持つ「桔梗屋」にあり伝統を守りつつも、今に生きるモダンで、美しく美味しい和菓子を生み出し続けています。
「モダン和菓子」というジャンルが、近年注目され、その見た目のかわいさと、食べやすい味わいに多くの若い人が和菓子に触れ合うきっかけにもなっています。「映えない」「小豆が甘い」「食べづらい」「重たい」というイメージを覆す美しい和菓子の数々。とくに名古屋という和菓子の老舗が集まる土地で、「菓匠 花桔梗」が生み出す和菓子とは? 今回は、編集長自ら選んだ「シャンパン寒氷」と、名古屋土産として人気の「あんトースト最中」の2つを紹介していきます。
本店へ足を運ぶと、まるでアトリエや美術館のようにも思える真白な建物が。夜に写真を正面から撮れば、まるで神殿のような美しさ。木造建築で、和紙や書道の文字が飾られた私たちが想像している和菓子屋さんではありません。
中に一歩入れば、天井が高く空間が広々としていて、とてもスタイリッシュかつ気持ちいい空間。美術館の展示のように飾られた、ショーケースの和菓子がより一層輝きを放ちます。
寒天を溶かし固め、特殊な乾燥技術で干し固めた見め目にも愛らしい伝統の干菓子が「寒氷」。
その寒氷に、シャンパンをほんのり練りこんだのが「シャンパン寒氷」。シャリッとした食感がとてもくせになり、砂糖の優しい甘みが口の中で広がりながらも、シャンパンの持つ芳醇な香りがより一層広がっていきます。
光を当てれば、こんなに美しく光り輝くので写真映えも。温かい日本茶はもちろんのこと、ほうじ茶や紅茶とも合います。
一粒一粒、落ち着いて食べる美味しさ。これこそ和菓子のだいご味でもあります。
名古屋といえば、モーニング。トーストとあんこ、その文化を体現する「あんトースト」を最中にしてしまったのがこちら。最中をパンの形にするという、発想とあんこを塗るという、そのユニークな仕掛けは話題にもなりました。
箱を開けると、塗るためのあんと最中が4枚入っています。塗るためのあんは、どちらも粒あんですが「粒あんバター」「粒あん」の2種類。名古屋らしいあんバターがあるのが嬉しいですね。
最中は、抹茶を含め2種類。とっても香ばしく、これだけでも美味しいぐらい。
塗ってみると……、もうあんトースト。サクッと軽い食感と、あんこの程よい甘さが絶妙です。
いかがでしたでしょうか? 「菓匠 花桔梗」が作りだすモダン和菓子。名古屋を訪れたら、お土産にぴったり。ジェイアール名古屋タカシマヤ店もあるので、帰りの新幹線に乗る前にも◎。
About Shop
菓匠 花桔梗
愛知県名古屋市瑞穂区汐路町1-20(MAP)
営業時間:10:00~19:00
定休日:元旦のみ休業
クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
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