京都・烏丸御池に2024年11月にオープンした話題のパティスリー「Matricaria(マトリカリア)」。週末限定営業ながら、その美しいスイーツと焼き菓子が注目を集めています。オープン前から話題になり、今では午前中に完売することもあり、早くも人気店。
京都の食材を取り入れたオリジナル焼き菓子や、こだわりの詰まった生菓子は、まさに特別なご褒美スイーツです。そんな「Matricaria」の魅力と、絶対に食べておきたいおすすめメニューをご紹介します!
お店の場所は、京都市中京区の堺町通三条というところ。最寄り駅は「烏丸御池駅」で、5分ほど歩けばお店に到着します。
烏丸御池エリアといえば、おしゃれなカフェや雑貨店が点在し、落ち着いた雰囲気の大人な街並みが魅力的。観光客が多い四条河原町や祇園エリアとはまた違った、洗練された雰囲気が漂います。京都の中心部にありながら、少し歩けば静かな路地が広がるエリアなので、お散歩がてら訪れるのもおすすめですよ。
Matricariaは、コンクリート調のシックなデザインに、真鍮をアクセントに使った洗練された空間。全面ガラス張りの店内は明るく、奥のキッチンでパティシエが丁寧にお菓子を作る姿が見えるのも魅力の一つです。
ショーケースには、生菓子が5種類とシュークリーム2種類が並び、他にもスコーンやヴィクトリアケーキ、キッシュなどの常温商品も。※季節によって並ぶスイーツの種類や数は変わります。
シンプルながらも洗練されたデザインの焼き菓子棚は、見ているだけでワクワクするラインアップ。日常のおやつにはもちろん、ちょっとした手土産にもぴったりな雰囲気です。
営業日は金・土・日のみの週末限定。パティシエの秦由衣子シェフが一人で製造を担当しており、平日は仕込みに専念するため、週末だけの特別な営業スタイルとなっています。「週末限定だからこそ、一つひとつ丁寧に仕上げたお菓子を届けられる」と秦シェフ。そんなこだわりが感じられるお店です。
「Matricaria」とは花の名前で、花言葉は「集う喜び・楽しむ心」。お店を訪れた人々が、お菓子を選ぶワクワク感を楽しんでほしいという想いが込められています。オープン以来、その思いはしっかりと形になり、毎週末、多くの人がMatricariaのスイーツを求めて訪れています。
Matricariaの焼き菓子は、サブレやフィナンシェ、ティグレ、スコーンなど、どれも定番ながら素材の組み合わせに個性が光るものばかり。特に注目したいのが、京都らしい食材を取り入れたアイテムです。
「九条ねぎと七味のサブレ」は京野菜・九条ねぎと西京味噌を生地に練り込み、七味でアクセントを加えた大人向けのサブレ。ねぎの香ばしさと味噌のコク、ほどよい塩気が感じられ、ワインやビールのお供にもぴったりの一品です。薄めに焼き上げられているので、サクサクと軽い食感が楽しめます。
「ほぼ趣味で作ったけど、意外に人気だったんです(笑)」と秦シェフが語る変わり種「干し柿と山椒のフィナンシェ」も。干し柿の自然な甘みと山椒のピリッとした刺激が絶妙にマッチした、意外性のある焼き菓子です。
焼き菓子に使用するバターは発酵バターやカルピスバター、甘みにはきび糖を使用するなど、素材選びにもこだわりが光っていました。
Matricariaの生菓子は、秦シェフが一人で手作りしていることもあり、数に限りがあります。そのため、開店と同時にお客さんが訪れ、午前中には完売してしまうことも。また、季節によりショーケースの中身も変わります。事前にチェックして、狙ったケーキはできるだけ早めの来店がおすすめですよ。
サクサクのシュー生地にメープルカスタードクリームをたっぷり詰め、メープルキャラメル、苺、生クリームを贅沢にトッピング。さらに、パルミジャーノチーズをひらひらとあしらい、甘さの中に塩気をプラス。クロッカン(アーモンド・ヘーゼルナッツ・胡桃)を挟み、カリッとした食感が楽しい仕上がりに。
「のっぺりとしがちなエクレアに、縦の動きを加えたデザインにしたかった」とのことで、まるで春の訪れを感じさせるようなビジュアルが印象的。食べやすいように、あらかじめ3つにカットされているのも嬉しいポイントです。
季節によってフレーバーが変わるミルフィーユ。取材時は、甘く熟したバナナとチョコレートの王道コンビでした。サクサクのショコラパイ生地は、食べやすさを考慮して縦に重ねられており、フォークを入れるときのストレスなし。
ラム酒の香りがほんのり漂うバナナジャムと、濃厚だけど重すぎないチョコレートカスタードが層をなし、ザクザク食感のフィヤンティーヌもアクセントに。「バナナとチョコレートってやっぱり最強」と思わず頷いてしまう美味しさです。
通年販売されている人気の一品。生地にはジンジャーとシナモンがほんのり香り、レーズンや胡桃がたっぷり。上には濃厚なチーズクリームがお花のように絞られ、抜群のビジュアル!さらにテテドモワンヌ(スイス産の花びらのように削るチーズ)を美しくデコレーション。スパイスの効いたしっとり生地と、チーズの塩気、くるみの香ばしさが絶妙にマッチした大人のキャロットケーキです。
Matricariaでは、どのスイーツも見た目の美しさだけでなく、香りや食感、味のバランスまで計算されたものばかり。秦シェフが「自分が本当に好きなものを作っている」と語る通り、一つひとつにこだわりが詰まっています。
早い時間に訪れて、ここでしか味わえない特別なスイーツを堪能してみてください。
京都・烏丸御池に誕生した「Matricaria」は、シェフパティシエ・秦由衣子さんのこだわりが詰まった、唯一無二のスイーツを楽しめるお店。焼き菓子から生菓子まで、選び抜かれた素材と繊細な技術で作られるスイーツは、一度食べると忘れられない美味しさです。
特に、京都ならではの食材を取り入れた焼き菓子や、季節ごとに変わる生菓子は必見。週末のみの営業という特別感も相まって、早めの訪問がマストです。完売必至の人気スイーツを味わいに、ぜひ「Matricaria」へ足を運んでみてください!
About Shop
Matricaria(マトリカリア)
京都府京都市中京区堺町通三条上る大阪材木町702-2 NP材木町bldg 1F
営業時間:11:00 – 19:00
定休日:月曜日、火曜日、水曜日、木曜日
Instagram:@matricaria_kyoto
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
注目記事