今回訪れたのは、大阪市・中崎町駅から歩いてすぐの場所にあるパティスリーカフェ「hannoc(ハノック)」です。「ウフ。」で過去に同店のケーキを紹介しましたが、焼菓子のラインアップも多彩になってきたとのことで、早速取材に向かいました!
15〜20種類ほど展開されている焼菓子シリーズから、おすすめを3つ厳選。開発担当の蜂谷綾女さんにもこだわりポイントを聞きました。
2024年3月から店頭販売を開始するというキャロットケーキ。「もちっとした食感にしたくて」とのことで、米粉を使用。すりおろし人参ではなく”にんじんしりしり(細切り)”がたっぷり入っています!
蜂谷さん曰く、「色々試したけど、すりおろしよりも人参の甘さを感じたので。『人参を食べている感』も、他のキャロットケーキよりも強いと思います!」とのこと。
さらにりんごの果肉としょうがを煮込んだアップルジンジャージャムをはじめ、ラムレーズン、ローストして刻んだ胡桃、6種類のスパイスを混ぜ込んだそう。バター不使用で、罪悪感も少なめです。
「キャロットケーキを初めて食べる人に、チャレンジしやすい素材を選んだつもりです。キャロットケーキが大好きという人にとっては、他にないような作り方だと感じてもらえたら。私もキャロットケーキが大好きなので、作れて楽しかったです」
フロスティングはクリームチーズにレモン果汁とラム酒を香らせた濃厚なクリーム。スパイスが入った生地との相性が抜群です!
こちらはお取り寄せも可能とのこと。オンラインショップをチェックしてみてくださいね。
キャロットケーキ1個 600円(税抜)
ショソン・オ・ポムとは、折りパイ生地の中にりんごのコンポートを包んで、半月型に焼き上げるフランスのアップルパイ。形がスリッパの先端に似ていることから命名されたと言われています。
「hannoc」のショソン・オ・ポムは、2023年秋の販売を開始してからリピーター続出で、売り切れない日はほとんどないのだとか。特徴は、パイ生地の中から覗くりんごのコンポート。
バルサミコ酢でソテーしたりんごの果肉とカマンベールチーズを入れていて、甘さは控えめです。りんごの歯ごたえはしっかり残しつつ、サクサクのパイと一緒に食べられるほど柔らかい絶妙な食感がおすすめポイント!
「食べる前にオーブントースターでリベイクすればさらにサクサクです!」と蜂谷さん。こちらは残念ながらオンライン販売はなく、店頭販売のみです。「hannoc」に行ったらぜひチェックしてみてくださいね。
ショソン・オ・ポム1個 480円(税抜)
「hannoc」の焼菓子の中でも特にリピーター率が高いそう。少し変わり種のお菓子が多い「hannoc」としては珍しい、超正統派のカヌレです。強力粉を使ったモチモチ生地が多いカヌレですが、「hannoc」では薄力粉を使用することで歯切れ良く食べられるのだとか。
バニラビーンズとラム酒、どちらも生地にしっかり浸透していて濃厚な香りと味わいです。
そしてカヌレ通を唸らせているのが「カリカリ食感」!分厚すぎず、薄くパリッと割れる外側の焦げが美味しさの秘密なのだとか。型に塗る油の量や焼成中の温度など、研究に研究を重ねた自信作だそうです。
カヌレ1個 380円(税抜)
「hannoc」は、若手パティシエの活躍の場を作ろうと、シェフを置かず全員がフラットな立場で商品開発にチャレンジできるお店。蜂谷さんもそのうちの一人ですが、今は「商品開発責任者」として、メンバーの中でも特に商品開発に力を入れているそう。
「まだ構想中ですが、クロワッサンやパン・ド・ジェーヌ、デニッシュ系など、ヴィエノワズリーに挑戦してみたい。パティスリーだからできるパンを考えていきたいです」
と、瞳を輝かせていました。
3周年を迎える2024年3月13日からは、夜営業も開始。19時閉店だったところを21時半まで延長し、夜はカクテルやワインなどのアルコール提供も検討中なのだとか。パワーアップし続ける「hannoc」がこれからも楽しみです!
About Shop
hannoc(ハノック)
大阪市北区万歳町4-12 浪速ビル西館1階
営業時間:11:00〜21:30(21:00L.O)
定休日:なし
あかざしょうこ
ウフ。編集スタッフ
関西方面のスイーツ担当。1984年生まれ、大阪育ちのコピーライター。二児の母。焼き菓子全般が好き。特に粉糖を使ったお菓子が好きです。
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