クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
前回の記事で、紹介した「ドロゲリア サンクリッカ」のマリトッツォ。
今回は、オーナーでもあるサンクリッカさんに今の日本のマリトッツォブームと、そもそもマリトッツォとは何か、イタリア人はどんな時に食べるものか、取材してきました。
お店へはいると、壁一面に食材がずらりと並ぶ。どれもサンクリッカさんが、独自のルートで探したこだわりの食材ばかり。オリーブオイル、チョコレート、トマトソース、パスタ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツetc.サンクリッカさんの故郷でもある、マルケ州を中心としたイタリア国内でしか入手できない食材の宝庫です。
Q.そもそも「ドロゲリア」とはどういうところでしょうか?
A.「ドロゲリア」というのは、厳選された食材を扱う地域密着の食料雑貨店を意味します。毎日のように近所の人が来て、「この食材使うなら、これを組み合わせたらこうなるよ」と、アドバイスしたり。食材を通じて、コミュニケーションを取れるのがよさです。
Q.この「ドロゲリア サンクリッカ」にあるものは、どういう基準で選んだものが並びますか?
A.どれも独自のルートで仕入れています。日本国内では買えないものばかりで、僕の地元でしか買えないパスタとか。自分で食べて、本当に美味しかったものだけが並びます。
もともと、マルケ州にはたくさんの食材が集まる地域。美味しい食材ばかりを集めているので、ぜひこのお店にも来て、「ドロゲリア」の文化を体験してみてほしいですね。売っている食材のこととか、ぜひ聞いてみてください。
Q.イタリアの方は、日常的にマリトッツォを食べますか?
A.毎日食べるわけではありませんが、食べるときは朝ですね。イタリアの文化でもある「バール」で、マリトッツォはもちろんカスタードやアップルパイなど、菓子パンがズラリと並びます。
マリトッツォを食べるときは、コーヒーと一緒に。イタリア人はカプチーノが好きだから、カプチーノと。小さなお子さんは、おやつに食べることもありますね。
Q.日本のマリトッツォブーム、どう感じましたか?
A.そうですね、正直驚いています(笑)。イタリアの文化が広がることはいいことです。ここ、「ドロゲリア サンクリッカ」にも多くの人が訪れるようになって。私も常にお店にいるので、色々な人とコミュニケーションをとれてすごくいい刺激になっています。常連客として、いつもお茶を飲みに来てくれる方もいます。
マリトッツォだけじゃなくてヘーゼルナッツやオリーブオイル、パスタ、私が仕入れた食材を皆さんに知ってもらえることも嬉しいです。ぜひお店にお越しになられたら、気軽に話しかけてくださいね。日本語は話せます(笑)。日本に来て6年目です。
流暢な日本語と、明るくまぶしい笑顔が素敵なサンクリッカさん。編集部としては、このお店に通ってしまいそう。皆さんもぜひサンクリッカさんに会いに行ってみてくださいね。
About Shop
Drogheria Sancricca(ドロゲリア サンクリッカ)
東京都港区白金1丁目5−7(MAP)
営業時間:8:00~18:00
定休日:水曜日
Photo/Aya Sunahara Writing/Cream Taro
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