ここ数年間、ずっと続いているバスクチーズケーキブーム。あらゆるバスクチーズケーキが登場する中でも、異彩を放つのがスペインバルが作るバスクチーズケーキ。中目黒、そして東京駅のある丸の内で食べられる「バル ポルティージョ」のバスクチーズケーキは、羊乳燻製チーズ「イディアサバル」を使い、香り、味、食感すべてがオリジナリティあふれる美味しさで、多くの食通をうならせています。このチーズケーキを求め、遠方からくるお客さんも。今回は中目黒店にお邪魔し、そんな「バル ポルティージョ」の美味しさの秘密を取材して来ました。
中目黒駅から徒歩6分ほど、通り道の一角には本場スペインを感じさせる、店構え。「バル ポルティージョ」、店名は「小さな扉」を意味し、お店のドアを開けると、もうそこはスペインのよう。スペインの田舎の小さなバルをコンセプトにしていて、中は明るく元気なスタッフさんの掛け声を聞くことができます。
スペイン語での掛け声は、本場スペインの空気感を感じさせてくれ、本格的なバーカウンターもスペインの雰囲気をそのまま再現。日本に居ながらスペインを体感出来る様なバルとなっています。
今回のお目当てのバスクチーズケーキ以外にも、パエリアやカルデロなど10種類以上のお米料理は勿論、気軽なタパスやしっかりとしたお肉料理も。名物タパス6種盛り「コンビナード」はシェフおまかせ盛り合わせ。スペインを一皿で堪能出来る、満足感味わえる太っ腹なメニューです。気軽にふらっと一人飲みもできてしまいそうなバルです。他のスペイン料理店ではあまり見られない、スペイン土着品種のワイン、チャコリ、スペイン産ビールなど多数常備しているんだとか。
そして今回のお目当てはバスクチーズケーキ。もともとは北スペイン、バスクの小さなバルで人気になった素朴なチーズケーキで、そのバスクのアイデンティティを「バル ポルティージョ流」にし、現地より新しく本物の名物に仕上げようと思って生まれたのがこのチーズケーキ。「こだわりは、食感とリッチさ」なんだとか。そして何よりも大きな特徴は、その独特な塩気と燻製の香り。
数々のバスクチーズケーキを食べてきましたが、このバスクチーズケーキは唯一無二の食感と風味を感じさせてくれます。北スペイン、バスク地方の羊乳燻製チーズ「イディアサバル」。元々、羊使いとしてアメリカ大陸に渡ったバスク人がたくさんいたほど、バスク人と羊は切っても切り離せない関係だそうで、 「イディアサバルチーズ」という名のチーズの最初の記述は12世紀の後半に存在していたんだとか。
そんなバスクという地で馴染み深い羊のチーズを使ったチーズケーキは、塩気、そして燻製の香り、この焼き目のほろ苦さと合わさって、もうお酒が欲しくなっちゃいます。添えられている生クリームといちごで口の中をリセットしながら食べるのも、最高の気分です。
後ろまで見事にこんがり。そして中は絶妙にとろ~りとした焼き具合がたまりません。このバスクチーズケーキだけを食べに来るお客さんも多いそうですが、やはりここはバル。このバスクチーズケーキと合うお酒を伺うと「甘くて香ばしいドリンクのリキュールや、酸が綺麗な甘口ワインなど合う」とのこと。
このバスクチーズケーキは、1カットお持ち帰りが734円(税込)イートインは748円(税込)、ホールケーキも用意があり、Sサイズ(2~4人分)2592円(税込)、Lサイズ(10カット分)9180円(税込)で予約制(受け取りの2日前までに予約必須)となっています。年末年始の家族や少人数の友人とのパーティーにもぴったりですね。
チーズが持つ美味しさを舌でダイレクトに感じることができるこちら。ぜひ一度は食べてみたいものです。
About Shop
バル ポルティージョ デ サルイアモール 中目黒店
東京都目黒区青葉台1丁目19−12 エスセナーリオ青葉台 103
営業時間:平日11:45~14:45、17:00~22:30、土日祝11:45~22:30(通し営業、ランチL.O 14:00 )
定休日:なし
クリーム太朗
ウフ。編集長
編集責任者。ショートケーキ研究家として、日本全国のケーキを食べ比べる。自身でも、ケーキやチョコレートの製造・販売を目指すべく、知識だけではなく実技も鍛錬中
Photo&Writing/Cream Taro
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