全国のパン好きがうなる「パンストック」（PainStock）。リクエストがあればお取り寄せで買える「ラッキーボックス」の中身とは？

カヌレ部
2021.10.27

全国のパン好き必見「パンストック（PainStock）」。リクエストがあればお取り寄せ可能な○○の中身とは？

福岡を代表するパン屋パンストック（PainStock）。もともと福岡の繁華街から離れた箱崎にあり、19年からは福岡の中心街に２店舗目がオープンしてからはパン好きはもちろん多くの人が集まるお店に。自慢のオーブンで焼き、国産小麦を中心に、安心して食べられる素材だけを使い、時間をかけて発酵させたパンはファンも多い名店です。

福岡のパンの名店「パンストック」（PainStock）が試行錯誤し生み出した“奇跡の香りと食感”のカヌレ　魅惑のカヌレ部連載vol.14

店舗でも人気のパンをお取り寄せで買えるようになり、全国のパン好きかお取り寄せしてSNSでも話題に。今回紹介するのは、要望があれば販売するという「Lucky BOX」を紹介します。

要望があれば販売される、パンストックの「Lucky BOX」

通常は、その時期にあったスタッフのおすすめ（これを食べて欲しい！と思うもの）の詰め合わせが販売されているというパンストックのオンライン。

「お客さんからの要望があれば販売する」というこの「Lucky BOX」の正体は、パンの数だけみても、あっと驚く大容量。ここにあげてみると、

パンドミ　6個
小サイズの菓子系パン　3個
中サイズの菓子系パン　6個
ハード系パン　5個
カヌレ1個

なんと20個＋カヌレ1個の組み合わせ。

送料を考えて、たくさん買いたい要望から生まれた、パンストックの贅沢セット

そして店舗でも好評のカヌレは、このセットにしか入っていないんだそう。そしてこのボリューム感もあり、価格は7777円とラッキーセブンというユニークさ（送料別）。なぜこのようなセットを販売されのか伺うと……。

「送料がかかるので、大家族の方やシェアすることを考えると、大容量のセットを希望されてる方もいらっしゃいましたので、日常的なパンのパンドミを6種類にしました。そのほかのラインナップは、パン好きな方には絶対に満足していただけるものを選びました。パン代にこれだけの金額を出すのは勇気がいりますので、それだけ出して良かった、普段自分では選ばない、食べないパンを食べてみたけど、美味しかった、と思っていただけるものにしています。」

パンストック「Lucky BOX」の中身大公開。まずはキュートな菓子パンから

左から、ハニートーストにシナモンロール、帽子パンのようなメロンパン。後ほどパンドミでも説明しますが、九州小麦産の小麦がしっかりと香りながらも、どれも優しい甘さで包まれています。

ハニートーストは、じゅわ～っと染み込み、トースターで焼けば外はガリサクっと、そして甘みがジューシーになり、絶品。バターとはちみつがしみこんだ表面がたまりません！　シナモンロールはオーガニックシナモンロールとなっていて、シナモン感もほどよく珈琲とぜひ合わせていただきたい。

「からだに良いものを使って」を掲げているパンストックの菓子系パンは、おそらく砂糖も、きび砂糖など、優しい甘さがベースとなっています。

ほどよく感じる酸味と、優しい甘さが抱きしめ合うような、そんな愛すべきパン３つでした。

6個も入ったパンドミ。個性豊かなパンストックのラインナップに、舌も踊る

そして、メインとなるのはこの6種類のパンドミ。これがどれも特徴が豊かで、絶品。

種類としては、左の列が上から、3種類のレーズンのハーモニーがたまらない「パンドミ・レザン」、自家製粒あんを包み込み、焼いたらバターをのせたくなる「あんこ食パン」、焼くとふわっとバターが香ってたまらない「パンドミ・フランス」。

右の列が上から、ドライカシスがアクセントになる「パンドミ・チョコブリオッシュ」、全粒粉を使用したクロワッサン生地とデニッシュ生地の2種類を使用した「パンドミ・クロワッサン」、最後は長時間発酵による小麦の複雑な香りの「パンドミ・ドイツ」となっています。

九州産小麦を使い、酸味を感じながらも中の生地がふかふかとも違う、独自の少ししっとりしたような、ぷるんとしたような、歯が埋もれていくような食感を感じることができます。

切ってみると、きのこのようなかわいい形に。断面も美しく仕上がっています。何もつけなくても美味しいし、バターをのせてシンプルにいただいても◎。

チョコが染み込んだパンドミは、優しい甘さでありながら、カカオの風味と小麦の風味のバランス感を考えられていて、計算された味の設計に。

ハード系パンこそ、パンストックの真骨頂

そして続いては、ハード系のパンへ。

くるみとレーズンのルヴァンや、いちじくとマスカットのルヴァンとフルーティーな組み合わせから、人気の「19世紀バゲット」など、全国から、美味しい素材にこだわって集めた食材で作られた絶品のラインアップになっています。小麦はすべてが店主平山さんのこだわりです。とくにルヴァンの持つ、生地の美味しさの秘密を伺いました。

試行錯誤の上編み出された、酸味が穏やかでやわらかいパリの「ジュリアン」のルヴァン

平山さん「パンストックの生地は、パリの3区の『ジュリアン』のルヴァンが元になってます。そこのルヴァンを食べるまでは、ルヴァンは固くて酸っぱくて食べにくいと思ってたのですが、ジュリアンのルヴァンは柔らかくて、酸味も穏やかで今まで食べてきたルヴァンとは全く違うものでした。“もっとパンは自由なんだ”という発見と、自分なりの試行錯誤の末につくったものです。」