続々と新店舗が登場する東京。中でも日本屈指のビジネス街として知られる日本橋に2023年8月、和菓子屋『ツバメヤ』がオープンしました。
岐阜県に本店を構える『ツバメヤ』。こだわりの素材で丁寧に作る和菓子は幅広い世代から大人気です。今回は、オーナーの岡田さんと商品プロデューサーのまっちんこと町野仁英さんに取材。看板商品である「わらび餅」「どら焼き」「草もち」の3品を紹介します。
栗きんとんの発祥地としても知られる岐阜県。実は和生菓子の支出額全国3位以内(2022年家計調査)! 老若男女問わず多くの世帯で和菓子を食べる習慣があります。
そんな岐阜県にある柳ヶ瀬商店街に2011年、オープンしたのが『ツバメヤ』。誰もが立ち寄りやすい雰囲気と、素材を活かした和菓子は口コミで少しずつ広がり、行列ができるほどの人気店へ。
岡田さん「商店街を盛り上げたいと思ったことがお店を始めたきっかけでした。昔は凄く活気があった柳ヶ瀬商店街ですが、現在は深刻な人口減少に悩まされています。そこで若者からお年寄りまで、幅広い世代に来てもらえる商店街を思い描いたときにピンときたのが和菓子屋だったんです」
日本橋店を訪れると落ち着きのある雰囲気。奥には工房があり、作っている姿を見ることができます。
ツバメヤの名物といえば「わらび餅」。日本橋店限定の木箱入りは落ち着いた高級感があり、中には8切のわらび餅ときな粉が溢れんばかりに入っています。本店よりも程よい弾力を加えつつ、口の中でとろける絶妙な配合で作っているそう。
食べると、のど越しがよくすいすいと食べられます。北海道産の大豆から作られたきな粉は粒子が細かく、ふんわりとしているのでよく絡み、それでいてわらび餅の食感を邪魔しません。黒糖の余韻が後引く美味しさ。お茶以外にもコーヒーと相性抜群です。
「わらび餅」1,720円
ちょっとしたおやつから、ビジネスシーンでの手土産まで、幅広いシチュエーションで重宝される「どら焼き」。1個330円で、2個、5個、10個の場合はそれぞれのサイズに合わせた化粧箱に入れて包装してくれます。
生地は北海道産石臼挽き小麦全粒粉と平飼い有精卵で作られ、ふんわりとした食感。特別栽培の十勝産小豆に種子島産の粗糖を加えてゆっくりと炊いた粒あんを、たっぷりと挟んだ「どら焼き」。一口噛んだ瞬間に生地の風味と餡子の優しい甘さが広がります。
素朴な味わいでぺろりと食べやすく、それでいてしっかりと満足感があるため小腹が空いたときにぴったりです。
「どら焼き」330円
深い緑色が特徴の「草もち」。無農薬栽培のよもぎをたっぷりと生地に混ぜていることから、こんなにも濃い色味になるんだとか。開けた瞬間によもぎの品ある香りがふわりと鼻腔を抜けます。柔らかくもちもちとした生地に、こだわりの餡子を挟んだ半月型の上品な和菓子。食べごろはなんといっても作り立てで、その瞬間の美味しさといったら。
添加物を一切使用していないので、日持ちは当日中。贅沢この上ない和菓子に心満たされること違いありません。
「草もち」280円
About Shop
ツバメヤ日本橋店
東京都中央区日本橋3丁目5−12
営業時間:10:00~18:30
定休日:火曜日
園果わたげ
ウフ。編集スタッフ
ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。
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