表参道駅から一本路地に入ったところにある「Gentle Dining & Sushi Bar」。1階は地中海料理「Gentle Dining」、B1Fは鮨処「Gentle Sushi Bar」の2業態を併設した新しい形のレストラン。記念日や女子会、ビジネスなどさまざまなシーンで連日賑わっています。
今回スポットを当てるのは料理やお鮨でもなく、レストランで味わう“土日1日6台限定のパフェ”。昨年8月から始まり、その月替わりのパフェで、フルーツのテーマによってパフェグラスを変えるなど、他では見られないこだわりが詰まったパフェを味わえます。予約開始後3~4時間で埋まる月もあるほど注目を集めています。
今回は、パリの星付きレストランでも腕を振った経験があるシェフパティシエ・渕上祥平さんを取材。食材の組み合わせ方などパフェの魅力を聞いてきました。
入口から広がる緑豊かな植栽。右側には開放的なテラス席が。まるで表参道にいながらも都会の喧騒を忘れさせてくれます。
今回紹介するのは、1階のダイニングエリア。エントランスを入るとウェイティングスペースを兼ね備えたバーカウンターが併設されていて、そこでパフェを堪能することができます。
昨年8月から始まった土日1日6台限定のパフェ。ランチとディナーの間のアイドルタイム(15:00~17:00)で提供されています。そんなお店でシェフパティシエを務めているのは、前述した渕上祥平さん。「フレデリックカッセル」やミシュラン一つ星店フランス料理店「壺中天」、パリのレストラン「Sola」、シンガポールのパティスリー、都内の星付きレストランなど数多くの名店でシェフパティシエを務めた持ち主が舵を取ります。
余計なものを一切加えないフルーツ本来の素材を活かしたレストランならではのパフェが最大の特長です。こだわりをお聞きすると…
渕上シェフ
「1月は柑橘、2月はいちごのように日本のフルーツを主テーマに、わかりやすくて美味しいものを目指しています。そのフルーツが引き立つような素材の組み合わせを意識し、そこに私のいままでの経験を詰め込んでいます」
その時期の旬のフルーツ、それに合わせた食材の組み合わせ方は、日本、フランス、シンガポール等で腕を振った渕上シェフの今までの経験が一つのパフェに盛り込まれています。
パフェグラスにもシェフの想いが隠されています。
渕上シェフ
「カクテルグラス、ワイングラスなど3種類のグラスをパフェのテーマに合わせて使い分けています。例えば3月に出したイースターエッグハントのパフェは、カクテルグラスを木に見立てて、鳥の巣を作り、その上にイースターの象徴であるたまご型のムースをのせました」
またワイングラスを使う時は、ボトムとトップでテーマを変え、一つのパフェで二つの味が楽しめるような工夫もされているのだそう。パフェグラスを使い分けるこだわりっぷりは、渕上シェフが本気でパフェに向き合っている姿勢がよくわかります。
今回取材時に提供されていた、6月のパフェ「宮崎マンゴーパフェ」。
トップにはマンゴーとプラリネクリームを乗せたミルフィーユ、グラスの中にはパッションフルーツのソルベやマンゴープリンが入った二つのテーマが一つのグラスに表現した仕立てに。
渕上さん
「マンゴーやパッションフルーツのソルベ、プラリネのミルフィーユだけだと味が単調になるので、実山椒をアクセントに使いました。またマンゴーには東南アジアの食材が合うのでジャスミンティーゼリーを合わせています」
トップのミルフィーユには茹でた実山椒を、ボトムのパンナコッタには香りづけに使われていて、ぴりっとした辛さや独特の香りがアクセントになっています。プラリネもナッツから焙煎しているそうで、アーモンドの香りも口の中に広がります。
まず瑞々しいフレッシュなマンゴーを味わい、パイの食感がたまらないミルフィーユ、そしてひんやりとしたアイス、マンゴープリンと重たいものから軽いものへと移り変わるグラデーションがたまりません。クリームなども少なめで、フルーツの素材が引き立つパフェ。
そんな月替わりのパフェを愉しめるのは1階のバーカウンターのみ。土日限定1日6食。公式HPからの要予約で、月末に翌月のパフェの予約が開始されます。普段は食事前の待ち合わせや、食事後にお酒を嗜むことができる空間で堪能するパフェは一味違います。
※パフェの予約開始日は、公式Instagramをご確認ください
About Shop
Gentle Dining & Sushi Bar
東京都渋谷区神宮前5-47-6
<パフェ概要>
パフェ提供日:土・日
パフェ提供時間:15:00~17:00
※1階バーカウンターでの提供。HPにて要予約
Instagram:@gentle_tokyo
Takuma
ウフ。編集スタッフ
すべてが“本物志向”のスイーツ好き編集者。都内のパティスリーやホテルのカフェを中心に巡り、話題のお店はいち早くチェック。スイーツが好きすぎて、気づけばスイーツメディアの編集部に!
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Photo & Writing / Takuma
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