人気カフェ企画で特集が組まれるほど注目を集める町、幡ケ谷。ランチにピッタリのオープンなカフェや、ディナーを楽しめるレストラン・バルなど。様々なお店が続々とオープンしています。
そんな中で今回紹介するのは、アペリティフと喫茶の店『Cyōdo(チョウド)』。ナチュラルワインとそれに合う料理の数々を堪能できます。2022年、代々木公園から移転して以来、知る人ぞ知る人気店。実は、スイーツが絶品なんです。
今回は、『Cyōdo(チョウド)』でしか食べられない個性豊かなレモンタルトと、ブルーチーズケーキを紹介します。
『Cyōdo(チョウド)』は店主山口さんが24歳の時にオープンした店。両親ともにヨーロッパ文化に造詣深かく、ピアノでプロを目指していたという山口さん。自身も親と共にフランス各地で暮らしていた経験もあり、自然とヨーロッパへの関心を持ち始めます。そんな山口さんの作る料理の数々は、感性が刺激される個性豊かな味わいのものばかり。
「タルト・オ・シトロン」は、じめじめとした暑さが続いたとき、ふと食べたくなって作ったんだとか。
バターが香るしっとりとした食感のタルト台に、レモンカードとメレンゲを乗せたシンプルなレモンタルト。イギリス生まれのレモンカードは、フレッシュレモンの果汁をたっぷりと使い、バター、卵、砂糖でコクと甘みを加えています。
メレンゲは雲のように軽く、口に入れるとクシュッと崩れる食感が愛おしい出来。さっぱりとしたレモンの酸味と香りを引き出した「タルト・オ・シトロン」は、夏にぴったりです。
きりっと冷やした辛めの白ワインや、コクと苦みを感じる深煎りコーヒーと相性抜群。
基本メニューとは異なり、「タルト・オ・シトロン」は天候や気分によっての販売なんだとか。そんな自由奔放さが『Cyōdo』らしく、また出会えた時の喜びを倍増してくれるようです。
今回の取材で、編集部が感動したのが「ブルーチーズのケーキ」。バスクチーズケーキを基本にした手法で作られ、珍しくもブルーチーズを使っています。
ベースにクリームチーズを使用した生地をじっくり焼き上げることで、ふっくらとした食感としっとりとした舌触りに。食べるときはハチミツをかけていただきます。
香りの高いブルーチーズとハチミツ由来の甘さは、間違いのない味わい。ブルーチーズ特有のクセが解消され、とっても食べやすい印象です。
後味までマイルドな仕上がりは、実際にブルーチーズが苦手な人でも“このブルーチーズのケーキは食べられる”と好評なんだとか。
食後のデザートとして頼まれることの多い「ブルーチーズのケーキ」。店主山口さんが今回ペアリングにおススメしてくれたのはイタリア北部に位置するヴェネト州のナチュラルワイン。ピノビアンコとカベルネソーヴィニヨンをブレンドしています。
白ワインは、ピノビアンコの繊細な香りと、カベルネソーヴィニヨンらしいフルーティーな味わい。ハチミツにも似た甘さがあり、厚みのある「ブルーチーズのケーキ」のしっかりとした味わいに、ぴたりとマッチします。
【紹介メニュー】
「タルト・オ・シトロン」800円
「コーヒー」500円
「ブルーチーズのケーキ」900円
「ナチュラルワイン(グラス)」1300円
About Shop
Cyōdo(チョウド)
東京都渋谷区本町6-37-10
営業時間:火〜金 17時〜23時/ 土 15時〜22時
定休日:日、月
園果わたげ
ウフ。編集スタッフ
ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。
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