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お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上チーズケーキ

近年、次々とカフェやレストランが誕生している地区、幡ケ谷。2022年、新たにお洒落なお店が代々木公園から移転してきました。その店とは『Cyōdo(チョウド)』。ナチュラルワインと喫茶の店で、平日は17時から。土曜日は15時からオープンしています。

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

カフェとしてはもちろん、ディナー後に立ち寄る店としても最適。店主の山口萌菜さんが24歳でオープンし、いま食通はもちろん、お洒落な人たちが集まるサロンのような場所になっている人気店です。

今回紹介するのは、『Cyōdo』の隠れた名品スイーツとワインとのペアリング。一度訪れたらまた来たくなる魔法のような場所『Cyōdo』の秘密を深堀りしました。

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

食べる楽しさってなんだろう?『Cyōdo』の“ちょうど”いい空間

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

店に入るとカウンター席が並び、奥には4名が座れるテーブル席がひとつ。目の前には小さなキッチンで作業をする店主山口さんの姿が。食器やカトラリーを用意する音が、ジャズのイージーソングと共鳴してなんとも落ち着いた雰囲気を醸し出しています。

幡ケ谷に移転時、以前とは全くことなる内装にしたいと参考にしたのはフランスのカフェなんだとか。

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

山口さん「誰にとっても“ちょうどいいお店”でありたいと思い『Cyōdo(チョウド)』という店名にしました。フランスのカフェは日本と違い、コーヒーもお酒も出していて、町の人たちは色々な用途で利用します。

そのため『Cyōdo』でも、食前酒に合わせる軽い食事アペリティフから、主食となる肉料理、こだわりのスイーツまで。その時の気分に合わせて選んで頂けるよう、食事とナチュラルワインを揃えています」

三重県出身の山口さんは幼い頃、父の仕事関係でフランス各地に滞在した経験があるそう。両親ともにヨーロッパ文化に造詣深かったことや、ピアノでプロを目指していたことで、山口さん自身も自然とヨーロッパへの関心を持ち始めます。

山口さん「家族にとって料理や食事は凄く大きな意義を持っていました。持ち寄りでホームパーティーをすることも多く、料理上手な母が作るババロアや、誕生日ケーキ、フランスの家庭料理と、どれも美味しくて大好きでした。

東京へ上京したのが19歳の時です。しかし、未来は描いたように行かず意気消沈。そんな時に励ましてくれたのが、料理だったんです。

『Cyōdo』は私が6歳のときの思い出の中のフランスであり、ずっと憧れてきたフランスへのオマージュのようなもの。幡ケ谷に移転してからは、地元の人たちも多く来店してくださいます。自分の料理が皆さんの笑顔のきっかけになっているという実感が、大変嬉しいです」

ワイン好きが舌鼓を打つ。「ブルーチーズのケーキ」とイタリア産ナチュラル白ワインのペアリング

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

『Cyōdo』では、ここでしか食べられないナチュラルワインにぴったりのスイーツが揃っています。特に人気なのが「ブルーチーズのケーキ」。

デザートとして食後酒と合わせて頼む人が多いんだとか。

山口さん「クリームチーズをベースに、香り高いブルーチーズを加えてゆっくりと焼き上げました。そこにハチミツをかけて召し上がっていただきます。

製法としてはバスクチーズケーキをイメージしているので、ふっくらとした食感としっとりとした舌触り。香りが強いと嫌煙されがちなブルーチーズですが、ハチミツのコクで後味までマイルドな仕上がりです。ブルーチーズが少し苦手だというお客様でも、これは美味しいと好評です」

ホロホロとした食感と、くどすぎないブルーチーズの香りやハチミツの甘さ。その美味しさに、思わず会話も弾みます。

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

そして今回、山口さんが「ブルーチーズのケーキ」に合わせて選んでくれたのはイタリア産の白ワイン。

山口さん「イタリア北部に位置するヴェネト州のナチュラルワインです。ぶどうの品種はピノビアンコとカベルネソーヴィニヨン。

飲みやすさがありながら、ハチミツのような甘い香りと、しっかりとした果実味を持ち合わせています。香りとコクの強い“ブルーチーズのケーキ”ですが、カベルネソーヴィニヨン由来のキレのが、後味をすっきりとしてくれます」

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

ワイン以外に、コーヒーとのペアリングにもぴったり。山口さんが惚れ込んだという長野の『YUSHI CAFE 天保堂珈琲』で焙煎されたコーヒー豆を使用。中深煎りで、しっかりとしたコクと苦みが特徴です。

こちらは、午後3時のおやつにぴったりの組み合わせ。他では味わえない「ブルーチーズのケーキ」とコーヒーのマリアージュは、休日をちょっぴり贅沢に彩ってくれます。

泣きながら食べた『カフェ バルネ』のパフェ。『Cyōdo』が誕生した背景とは

これまでピアニストを目指したり、モデルや事務職など色々な職を経験してきたという山口さん。そして、24歳という若さで自分の店を開業。なぜ、そんな事ができたのでしょうか。

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

山口さん「19歳で東京にやってきてモデルの活動をしながら様々な飲食店で働いていました。どちらも大好きな仕事でしたが、モデル業と飲食業は仕事環境が全然違います。

自分はどうしたいのだろう。そんな風に理想と現実の狭間でもがいていた時でも、料理は私を救い続けてくれました。

仕事が上手くいかなかったり、落ち込んだとき、代々木上原の『カフェ バルネ』のイチゴパフェを泣きながら食べたときのことをよく覚えています。今考えると、あの瞬間が一種のターニングポイントだったんですね。

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

いまこうして『Cyōdo』があるのは本当に運とタイミングだったと思います。

私は、自慢できるほどの経験や修行を積んできたわけではありません。しかし、ずっと飲食業が大好きで。自分のスタイルを信じて、自分が美味しいと思うものだけを出そうと決めました。そうしたら、気取りすぎない店『Cyōdo』の雰囲気が自然と出来上がりました。

お洒落な人は通っている。幡ケ谷のワイン喫茶『Cyōdo(チョウド)』の極上スイーツ

山口さんの作る料理やスイーツは、個性的な素材使いでありながら、食べると納得の味。

幡ヶ谷駅から徒歩10分と、少し歩いたところにある『Cyōdo』。その日の気分に合わせて、おすすめのワインと食事、そしてスイーツを楽しめる居心地のよさは、東京の定番にしたい店です。

【紹介メニュー】
「ブルーチーズのケーキ」900円
「ナチュラルワイン(グラス)」1300円
「コーヒー」500円

About Shop
Cyōdo(チョウド)
東京都渋谷区本町6-37-10
営業時間:火〜金 17時〜23時/ 土 15時〜22時
定休日:日、月

園果わたげさん

園果わたげ

ウフ。編集スタッフ

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ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。