パフェ特集も、もう終盤。旬のフルーツのパフェやあっと驚く見た目のパフェ、老舗フルーツパーラーのパフェなど、ありとあらゆるパフェを紹介してきました。今回はパフェアンバサダーの肩書きでTVをはじめ各メディアで大活躍の小泉さんに、2022年最旬トレンドのパフェについて聞いてみました。いったいどんなパフェが今年は流行っているのか?また増えているパフェの傾向は?
まず小泉さんに今年話題になっているパフェの特徴を伺いました。ポイントとしては、下記の4つが挙げられます。
ポイント①見た目の多彩・多層化
…10〜20種類以上にのぼるパーツ数、後述する素材の組み合せの幅の広がりも相まって一つのグラスの中での彩りや構成が何段階にも及ぶパフェの増加
ポイント②香る要素の自由度
…仕上げにお酒・スパイス・ハーブ・香味野菜(薬味)・調味料・エディブルフラワーを使用するなど、従来のパフェにはなかった香りの要素がプラスオン
ポイント③“甘さ”以外の味わいの振り幅
…酸味・苦味・渋味・塩味・発酵味・経年熟成味などの様々な呈味が、甘さと相まって、味の広がりや奥深さを演出
ポイント④合わせる食材のペアリングの意外性
…桃+ホースラディッシュ、とうもろこし+ココナッツ、マンゴー+ゴルゴンゾーラなど普通に出会えないような、あっと驚く素材の組み合わせ
このように見た目・香り・味わい・素材の組み合わせなどが多様化していることがわかります。
さらに…
「マンゴープリンや杏仁豆腐のように、すでに定着していたり親しみのあるスイーツメニューの他、例えば桃の食べ方として近年人気の“桃のアールグレイマリネ”や“桃のカプレーゼ”などのエッセンスを取り入れつつ、パフェならではの醍醐味である、さらに様々なパーツを組み合わせることで、それまでのマンゴープリンや桃のカプレーゼの一歩先を行くような“上位互換”(バージョンアップ版)としても位置付けられてきている」と話す小泉さん。
確かにパフェの中に、クレームブリュレやバスクチーズケーキなど一つで成り立つスイーツがパフェの中に入っていて、それらを組み合わせた一歩先をいくパフェが増えていると感じました。
それでは、小泉さんの教えてくださった最旬トレンドから今食べられる最高のパフェを選ばせていただきました。
下北沢にある「Seven Colors(セブンカラーズ)」。木に包まれたやわらかな空気が漂う店内で、イタリアン料理をメインに、カレーやデザート、ドリンクまでメニューが充実しています。
その中でも人気を誇るパティシエが作るパフェは、多くの人に愛されています。今回紹介するのは、「桃のパルフェ」。
完熟桃、白ワインとフランボワーズのジュレ、アールグレイのグラニテ、桃のジェラート、フィユタージュ、メレンゲクッキーなど、甘みを中心に、塩味・酸味を楽しめるパフェ。
小泉さんがお話する通り、甘さと塩味・酸味のマリアージュ、アールグレイの香りもさることながら白ワインの香りもたまりません。
About Shop
「Seven Colors(セブンカラーズ)」
東京都世田谷区北沢2-14-2 JOW3ビル3F
営業時間:11:00~21:00
定休日:年中無休
公式Instagram
THE KNOT TOKYO Shinjuku内の1Fにある、「MORETHAN TAPS LOUNGE(モアザン タパス ラウンジ)」。
新宿中央公園の真裏にある、都会の喧騒を忘れられる空間で、朝はパン・ランチはブッフェスタイル・ディナーはスペイン料理をベースにしたカジュアルなメニューのラインナップを楽しむことができます。
カフェタイムで食べることができるパフェ「沖縄マンゴーの洋風クリームあんみつパフェ」。
芳醇な香りととろけるような食感と甘さが特徴の沖縄マンゴーを主体に、ぷるんとした杏仁豆腐と程よい甘さの大納言をトッピング。
ジェラートにもマンゴーと杏仁豆腐を使用し、レストランで食事をした後でもペロリと食べれるそう。
こちらはマンゴー×あんみつ。洋風×和風の小泉さんがおっしゃる「上位互換」なパフェのひとつ。さらに杏仁の要素も加えて、ペアリングの意外性を存分に楽しめるパフェとなっています。
About Shop
「MORETHAN TAPS LOUNGE」
東京都新宿西新宿4-31-1 1F
営業時間:cafe/15:30〜17:00
定休日:なし
公式Instagram
表参道にある「エンポリオ アルマーニ カフェ 表参道」。イタリアの高級ファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニがプロデュースするイタリアンスタイルのカフェなんです。
毎月登場する“季節のパフェ”は多くの人を虜に。8月は「パイナップルとバジル、ライチのパフェ」。
トップにはパイナップルとココナッツのジェラートとライチのソルベ。その下からは、パイナップルとバジルグラニテ、キャラメリゼしたパイナップルやフレッシュのパイナップルが。
さらに、バジル風味のクランブル、チーズケーキとサワークリームなどが次々と現れ、食感と味覚の変化により最後まで飽きることのないパフェなんです。
こちらも小泉さんがおっしゃる、バジル×パインのペアリングの意外性、パーツ多さが特徴のパフェでした。
About Shop
「エンポリオ アルマーニ カフェ 表参道」
東京都港区北青山3-6-1 オーク表参道1F
営業時間:11:00〜21:00
定休日:不定休
フルーツといったら“千疋屋”というぐらい歴史がある「京橋千疋屋」。
“夜でもデザートを味わって欲しいという想い”で誕生した、パティシエのこだわりが詰まった、季節ごとに変わる夜パフェが人気なんです。
8月19日から始まる、夏から秋の移り変わりを表現した「山粧うーやまよそおうー」。
いちじく、和梨、プラム、巨峰の果物を使用。ジントニックのジュレ、シンフォニーシロップ、いちじくのダマンドパイ、いんげん豆のアイスやぶどうのバルサミコ酢ジュレ、チャイプリンなどの構成。
アルコールを使用したパフェは女性はもちろん、男性でも食べたいと思うようなパフェで魅了的!
10種類以上のパーツを使用し、お酒などの香り、チャイ×バルサミコ酢などのペアリングの意外性、塩味や酸味など、トレンドが全てが詰まっていました。
About Shop
「京橋千疋屋 表参道原宿店」
東京都渋谷区神宮前1-11-11 グリーンファンタジア201(表参道)
営業時間:11:00〜20:00(ラストオーダー19:00)
定休日:なし
※提供店舗:京橋本店、東京駅一番街店、表参道原宿店、アトレ恵比寿店、アトレ上野店、大丸東京3Fパーラー、小田急新宿本館6Fパーラー、東部池袋6Fパーラー、小田急ふじさわ5Fパーラー、小田急百貨店町田店
日比谷にある「パティスリー&カフェデリーモ 東京ミッドタウン日比谷店」。パフェブームの火付け役でもある江口シェフのブランドで、東京をはじめ大阪、京都、神戸に展開しています。
そんなデリーモの季節ごとに登場するパフェはファンも多いんです。今回紹介する「シャインマスカット」のパフェ。
旬のシャインマスカットをふんだんに使用。フロマージュクリームやクランブルの食感を楽しみシャインマスカットとシャンパンジュレの香りを楽しむことができます。
さらに、カットライムはソースの前に絞り、混ざり合うことで生まれるフルーツのマリアージュも絶品。
10種類以上のパーツを使用した、シャンパンの芳醇な香り、見た目も芸術的なパフェでした。
About Shop
「Pâtisserie&Café DEL’IMMO 東京ミッドタウン日比谷店」
東京都千代田区有楽町1丁目1-3 東京ミッドタウン日比谷 B1F
営業時間:11:00~23:00(LO.22:00)
定休日:施設に準ずる
公式Instagram
日頃レストランとして食事を提供しているお店では、各国料理の調理法やワインのエッセンスを盛り込んだり、お店やシェフ、ブランドの発祥地にまつわる食材のオマージュなど、単なるデザートから“そのお店らしさの象徴(シグネチャー)”としてのメニューへ昇華しており、旬のフルーツをおいしい状態で楽しむという観点と同時に、好きなお店の新作の、そのお店らしい仕立てに出会える歓びの方が大きくなっている(好きなアーティストの音楽のニューリリースが待ち遠しい感覚に似てきていますね)
と小泉さんはおっしゃっていました。みなさんの好みのパフェは見つかりましたでしょうか。ぜひ食べてみてくださいね。
パフェアンバサダー 小泉亮祐
Instagram:@ryosuke_3999
会社員のかたわら、「パフェアンバサダー」として、パフェの最新情報や楽しむ方をInstagramを拠点に日々発信中。これまでに食べたパフェはなんと1000種類以上で、「マツコの知らない世界」などにも出演し、パフェ好きの輪を広げている。
Takuma
インスタグラマー
都内のパティスリーやホテルのカフェを中心に巡り、その美しい写真と丁寧な文章にファンも続々。パティシエ界や編集長も注目のウフ。スイーツ男子部第一号
Instagram(@k.takuma.happy)
注目記事