オレンジ色の看板が印象的な、そのファミリーレストランはロイヤルホスト。数あるメニューの中でも人気が高い季節のパフェは、その素材のよさ・味・コストパフォーマンス、すべてにおいてクオリティーが高い一品です。
知られざる企業努力と、専門店にも負けないパフェの魅力に迫ります。今回、ロイヤルホストのパフェを解説してくださったのは、パフェ評論家の斧屋さん。
「アップルマンゴーブリュレパフェ」(1078円 ※一部店舗1133円)は、5月から始まった季節のパフェ。7月上旬まで提供されているというこちらのパフェは、昨年度も好評だった、濃密な香りのソースと甘みが楽しめるアップルマンゴーをベースにしたもの。今年はパッションフルーツを加え、中身の構成も変わりました。このボリューム感、素材感で1000円程度と、コストパフォーマンスも素晴らしいこちら。斧屋さんにポイントを伺いました。
「まず、層の構造に注目します。フレッシュなマンゴ―から始まり、グラスの真ん中にマンゴーソルベ。ところどころにマンゴー果肉もはさみつつ、グラス底にはパッションソースにマンゴージャムを合わせたもの。上から下まで、3層すべてに主役のマンゴーが入っており、食べていてとても楽しいパフェです。」
「食感については今回からパッションフルーツをベースとしたソースを使っていて、このプチプチ・カリカリとした食感がとても軽やかでいいです。」
「表面を焼いたブリュレのパリッと感、キャラメリゼされたピーカンナッツのカリカリ感もポイントです。
これがシリアルになると、どうしても食感が強くなりすぎてしまうので、とても計算されたバランスだと思います。」
「中に入ったアイスも、縦に3つ並んでいます。一番上が塩キャラメルアイス、真ん中がマンゴーソルベ、最後がバニラアイスクリーム。
3つの異なるアイス・ソルベがいい仕事をしています。食べ進めていく過程が、とても楽しくなりますね。」
「層の構造や使う素材の配置のバランスがとてもよく、理想的なパフェだと思います。」と“3”というキーワードから、この美味しさを語ってくださった斧屋さん。編集部も後日いただき、このパフェのクオリティーの高さには驚かされました。ボリューム感もそうですが、素材のよさ、品質のよさも感じ、パフェへの徹底したこだわりを感じました。
次回、ロイヤルホストで商品開発を担当する、上田さんにお話を伺います。お楽しみに!
教えてくださった方
パフェ評論家/斧屋さん
Profile
ライター、パフェ評論家。「パフェはエンターテインメント」として、パフェの面白さをたくさんの人に伝えるために、雑誌やラジオ、トークイベントなどで活躍中。「パフェとは何か」、「パフェの魅力とは何か」について探究する座学中心の勉強会(講座・ゼミ)「パフェ大学」も開催。著書に「東京パフェ学」(文化出版局)、「パフェ本」(小学館)。
お問い合わせ先/ロイヤルホールディングスお客様相談室☎0120-862-701(受付時間 10:00~17:00 土・日・祝日・年末年始を除く)
Photo/Kiyu Kobayashi Writing/Cream Taro
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