土日しか買えない。デザートコースで食べられる「Q.E.Dクラブ」奥村シェフが作る最高のカヌレ～魅惑のカヌレ部連載 vol.13～

カヌレ部
2021.10.12

土日しか買えない。「Q.E.Dクラブ」奥村シェフが作る最高のカヌレ～魅惑のカヌレ部連載 vol.14～

カヌレ部連載も、いよいよ13回目。今回紹介するのは、編集長が友人からもおすすめしてもらった、知る人ぞ知る極上のカヌレが登場。今まで食べた中でも、1，2を争う香りの豊かさに、美味しさ。まだほとんど知られていないからこそ、ぜひ食べてもらいたいそのカヌレは、恵比寿にある「Q.E.D.CLUB」に。素敵で圧倒的な空間は、結婚式場としてもすごく人気があるこちらでいただけるカヌレとは？　今回の取材では、奥村シェフにカヌレについて語っていただきました。

もともと旧ハンガリー大使公邸だったこの場所を、美しく、特別な空間として生まれ変わらせた

エントランスから異世界感が漂う「Q.E.D.CLUB」。恵比寿の街のなかでもひときわ閑静な高台の一角にあります。駅は恵比寿もしくは、中目黒、代官山駅からも歩くことができます。旧ハンガリー大使公邸だった場所を作り替え、「究極の日常」の空間といえるのも、納得です。

土日しか買えない。「Q.E.Dクラブ」奥村シェフが作る最高のカヌレ～魅惑のカヌレ部連載 vol.14～

四季折々の表情を感じられる美しいガーデン、そのコンセプトは「自然の循環」そして「究極の日常」。Q.E.D.の 3 文字に込められた意味を伺うと「最高のおもてなしをする場所でありたい」そんな思いが込められた、圧倒的な空間です。まるでリゾート地に来たかのような気持ちになりました。そして、いよいよカヌレの紹介です。

食感に革命を起こす、“アシェットデセールのような軽やかなカヌレ”

今回のカヌレ、土日祝限定でしかテイクアウトでは販売しておらず、もともとはレストランのコースのプチフールとして提供されていたもの。「美味しい」と好評だったこともあり、カヌレの販売を始めたんだとか。まず注目すべきは、焼きむらが一切ないその美しさと、香り。カヌレによってはラム酒がとても強く香りますが、こちらのカヌレはもちろんラム酒の香りもしながらも、バターの芳醇な香りが漂います。

このカヌレを焼き上げるのは、アシェットデセールを得意とする奥村充也シェフ。カヌレについて、お話を伺いました。

「発酵バターを、焦がしバターにして生地に混ぜ込み、とても香り高いカヌレです」

「最もこだわってるのは周りの食感と中の柔らかさのコントラストです。中の柔らかさとのバランスを取るため表面がガリっとなりすぎないよう焼き上げます。
あとグルテンを適度にコントロールしてとろっとした中にモチっとした食感も出すようにしてます。
また、発酵バターを焦がしバターにして混ぜ込み、ラム酒で香り付けしてます。
型には蜜蝋かけていて、手間暇はおしみません。レストランのコースのプチフールの一品として出していたこともあり、香りの豊かさに重点を置きながら、軽やかさを大事にして作りました。