今回ご紹介するのは、知られざる新しいカヌレ。こちらの情報も新潟に住むカヌレ部のメンバーから教えてもらい、新潟の食材や文化を引き継ぐ素晴らしいカヌレなんだそう。「摂田屋キャラメルカヌレ」という、ネーミングから想像もつかない、魅惑のカヌレを調査。
こちらの販売と、ブランドの運営をするのは「365BKAE」。新潟県内に8店舗飲食店を運営し、米粉やお塩、発酵食品など新潟ならではのものや、国産小麦粉、甜菜糖、アルミフリーのベーキングパウダーなど体に負担の少ない食材をセレクトして一つ一つ手作りお菓子を取り扱っています。
摂田屋にあるお米のレストラン「6subi」さんでも販売されるなど、オンラインのみならず店頭での販売も。
まず、「摂田屋」というエリアはどこか? 新潟県長岡市にある発酵、醸造が盛んなエリアです。「365BAKE」代表の鈴木さんに伺うと「現在も5蔵(味噌、醤油、日本酒)などの蔵が残り製造をしていて重要文化財などの、歴史的建造物が多く残るエリアです。新潟らしい、お米や麹が盛んで、発酵文化が根強い地域なんですよ」
その中で、今回のカヌレについて伺うと使っているお酒に大きな特徴が。その理由を伺うと……
「もう一つ過去に『機那サフラン酒』というお酒を製造していた(現在は長岡市の隣の小千谷市で製造)蔵があり、その蔵も現在観光施設として昨年オープンしました。」弊社も店舗としておむすびをテーマにしたカフェ「おむすびと汁と茶 6SUBI(ムスビ)を運営しております。その中で、サフラン酒を活かした新しいメニューをつくれないかと思い考えたものがこの『摂田屋キャラメルカヌレ』です。」
エピソードを伺っていても、サフラン酒をなぜ使ったのかとっても面白いこのカヌレ。通常はラム酒ですが、サフラン酒は、そもそも薬用酒として飲まれていて、植物から作られるもの。養命酒などと同じジャンルですが、すっきりした甘みで、カヌレ全体をほんのり薬膳的な甘みが覆う感じがしました。もう一つ特徴があるのは、その生地感。
より新潟らしさを出す為に、玄米粉を生地にブレンドしてもちもち感を出した点が大きな特徴。長時間焼き上げることで、表面がキャラメルのような食感になるようにレシピを考案したそう。
リベイク(焼き直し)すると、たしかにカリッカリなのに中はもっちり。写真のように、小さなカヌレの中がぎっしりみがつまったようなもっちり感です。また香ばしさも独特。キャラメルの濃厚な香りと風味が口の中に広がります。
商品を通して少しでも摂田屋エリアに興味を持ってもらおうと、新潟県内に8店舗ある弊社の店舗でも販売をスタートしたそう。オンラインでも買えるこちら、他とは一線を画すカヌレとなっています。カヌレ好きなら一度は食べておきたいですね。
カヌレ診断★
甘さ:★★★☆☆
カリカリ感:★★★★★
中のとろとろ感:★★☆☆☆
中のもちもち感:★★★★★
香ばしさ:★★★★★
About Shop
365BAKE
https://suzu365.shop/?pid=159826226
注目記事