アイスのシーズンインとなる連休明けの5月9日は「アイスクリームの日」ということをご存知でしょうか? 東京オリンピック開催年の1964年、だんだんと暑くなる連休明けの5月9日にアイスクリームの記念イベントを開催したのが由来のようです。年中販売されているアイスにシーズンインがあるというのは今の人からすると驚きかもしれません。
今回は、アイス業界のすべてを知り尽くすアイス研究家・シズリーナ荒井の「自腹企画第二弾!」ということで、「アイスの包装やカップなどの“パッケージデザイン”って実はかわいくない?」ということがキッカケとなり、それに相応しい企画を考えました。
第一弾の企画は、シズリーナ荒井がハーゲンダッツ ジャパンと同い年(1984年生まれ)ということを理由に自腹で「京王プラザホテル×ハーゲンダッツ」の企画で多くの人を巻き込み、ホテルの一室を貸し切って高級アイスクリームの食べ放題を満喫しました。
「アイスのパッケージってかわいくないですか?」この一言がキッカケとなり第二弾の自腹企画がカタチになりました。
アイスのパッケージには、フォークやスプーンなどが付属されていることもあります。例えば、1981年から発売されているロングセラー商品「雪見だいふく」。
「雪見だいふく」には雪見うさぎというキャラクターもいて雪見だいふく専用のフォーク(アイスマニア通称:雪見フォーク)も付属されている。
パッケージ含め、お餅(求肥)に包まれた丸いアイスのフォルムまでかわいい。しかし、アイスは室温だと溶けてしまうため、アイスを食べる時に冷凍庫から取り出します。食べ終えたら容器はゴミとなり捨てられてしまう。こんな刹那的なご褒美スイーツを食べ終えると虚無感を抱きます。そこで、いい方法はないだろうかと考えながらネットサーフィンをしていたところ…。カシオ計算機が、G-SHOCKをカスタマイズして注文できるサービス「MY G-SHOCK」というカスタムサービスを展開されていることを知りました。(昨年10月にリリース)
さっそく、ロッテ「雪見だいふく」風のデザインを作ってみるとこんな感じに仕上がりました!
次に、夏に向けてワンハンドで飲めるアイス「クーリッシュ」風のG-SHOCKも「MY G-SHOCK」で作ってみました。
アイスのパッケージデザインを「MY G-SHOCK」で表現できるなんて素敵じゃないですか?
ちなみに、「クーリッシュ」というブランド名は「COOL × STYLISH」の造語です。この「MY G-SHOCK」というサービスを利用することで、まさにスタイリッシュに24時間365日可能な限り「クーリッシュ」と一緒に過ごすことができる。このマインド自体を推し活というのであろう。初めて自分の中で何かが弾けました。様々なアイスブランド風の商品パッケージをイメージしたG-SHOCKが欲しいと…。
こんなに作ってしまいました。※すべて私物です。
もしかしたら、「MY G-SHOCK」のサービスを上手く活用することで、今年発売されるアイスの新商品情報をいち早く引き出せるかもしれない! そう考えた私は、この企画を考えました!
「MY G-SHOCK」プロジェクトリーダー丸様と「クーリッシュ」ブランドマネージャー北村様と私で鼎談しようではないか!
ということで、来ちゃいました!
カシオ計算機本社/ショールーム
シズ『自分、アイスの次に好きなものがありまして…。それが、「G-SHOCK」なんですよ! 実は、「G-SHOCK」とともに時代を歩んでいると言いますか、1983 年に登場してからずっと挑戦し続けている「G-SHOCK」の姿が好きです! 初めて「G-SHOCK」と出会ったのが小学5年生の時でバックライトのボタンをワンプッシュするだけで一定時間発光し続けるところがなんかかっこよく見えて親におねだりをしたぐらいです。機能性も優れているブランドではありますが、幼少時代からの憧れもあって「G-SHOCK」だから欲しいとずっと思っていました。』
丸『あ、そのバックライトで興味を持ったのは僕も同じです。スコーピオンのバックライトが浮かび上がるのがカッコいいなーと思って「G-SHOCK」に興味を持ったのがきっかけで、大学が機械工学専攻だったので自分も尖った商品を作ってみたいと思って今の会社に就職しました。』
北村『丸さんは、「G-SHOCK」との出会いから現在の仕事に就かれている流れをお聞きするとかなり理想的ですね。僕の場合は、小学6年生の時に父親に初めて買って貰った腕時計が「G-SHOCK」で、そこから「G-SHOCK」への思い入れはありますね。』
シズ『そうそう! 小・中学生からは高価な物だったので「G-SHOCK」は入学祝いとか特別な時に買ってもらうものでしたよね。今でも「G-SHOCK」は自分で買うよりもギフトの方が多いんですか?』
丸『4月に販売数は伸びているので、おそらく4月は入学や入社シーズンということもあり、昔からギフト需要は存在していますね』
北村『入学のタイミングではありませんが、自分が父親から買ってもらったように、小学6年生の娘が修学旅行に行くときに「G-SHOCK」を買ったんです!』
丸『まさにギフトというところに「G-SHOCK」がマッチしていますね! 「MY G-SHOCK」という企画は我々がデザインしたものを提供するのではなく、自らデザインできるというところが大きなポイントでして、ご自身のストーリーを「MY G-SHOCK」で表現できるのですが、まさか今回“アイス”というテーマで「MY G-SHOCK」と結びつけて来るとは思ってもいませんでした。それが、ギフト需要に繋がっているというのもとても面白いです。』
北村『この「MY G-SHOCK」…。シズリーナさんがクーリッシュをイメージしたデザインで作ってくれました!』
シズリ『実は、「MY G-SHOCK」を作った本数は…。ギフト含めて12本なんです!これ、すべてアイスのパッケージをイメージして作っているんですよ!』
丸『…。』
北村『…。』
丸『おー。「MY G-SHOCK」をそういう使い方をするのは面白いですね。やっぱり、シズリーナさんはファンキーですね』
北村『実は、事前に「MY G-SHOCK」のサイトで2つデザインしてきました』
シズ『おー!これが、今年の夏に発売する「クーリッシュ」の新作をイメージした「MY G-SHOCK」ですか!? しかも2本も‼️ 丸さん! なんだと思いますか?』
丸『んー。黄色い方は、なんでしょうか。柑橘系ですかね。レモン?』
北村『もっと南国系のフルーツですね』
丸『あー、パイナップル!?』
北村『正解です! パインで 6月27日に発売します! 』
シズ『丸さんは普段アイスをどんな時に食べられますか?』
丸『そうですね。仕事に根を詰めたりすると、頭の中が燃え上がるので仕事終わりにちょこっと食べたり、週末の運動後や夜中に子どもの目を盗んでこっそり食べたりしますね。』
シズ『ちなみに、どんなアイスが好きなんですか?』
丸『そうですね。私は、ロッテさんの「爽」が好きで食べていますね。シャーベット系でスプーン通りも良く、微細氷がシャリシャリとしていてバニラの味がするので、食べながらバランスの取れたアイスだなと思っています』
北村『ありがとうございます。是非とも、「クーリッシュ」の新作「冷やしパイン」を食べてみてください!』
丸『おー。このデザインいいですね! 三連遊環(さんれんゆうかん)使えますね! やっぱ三連遊環を作ってよかったです。』
※三連遊環=ベルトループ
北村『この三連遊環がなかったら今回の企画は成立していませんよ!』
丸『いやー、いいですね。コラボモデルですね。』
シズ『ロッテさんの「爽」も「クーリッシュ」も微細氷が特徴的ですがこの微細氷もこだわられているんですか?』
北村『そうなんですよ。今年から新しい設備を入れて、微細氷の中でもより冷たくてシャリシャリするような特大サイズを作りました』
丸『微細氷に大きさがあるんですか?』
北村『そうなんですよ。季節に合わせて微細氷の大きさを変えていて、今回の特大サイズの微細氷を含めると4つのサイズがあります』
丸『夏場の方が一番大きいんですか?』
北村『そうです!シーズンやフレーバーによって使い分けはしているんですが、今年の夏からは特大サイズを配合しています』
丸『夏場は溶けやすいからですか?』
北村『どちらかというと、冷たさをより強く体感して欲しいから大きい(特大)サイズにしています。お客様に調査をすると想定以上に夏とか秋、冬でアイスに求めるポイントがそれぞれ違うんですよね。
春と夏にはより冷たいものを求められており、冷たくてスッキリするものを買われますし、冬だったらよりクリーミーな味わいのアイスが求められています。お客様の嗜好も年間を通じて、結構変化されているんですよね。それで、冷涼感に季節ごとの変化を加えています。では、「冷やしパイン」を飲んでみてください!』
丸『「クーリッシュ」を飲むのは何年ぶりだろう。これ揉むんでしたっけ?』
シズ『1分ほど揉んでいただくとアイスが出てきやすくなりますよ!』
丸『ん⁉︎ パインだ! シャリシャリ食感いいですね! んーこれは夏にピッタリですね!』
シズ『丸さん! こちらの透明のボディは何だと思いますか?』
丸『夏で透明系の素材なのでサイダー系ですよね。んー。』
北村『実は、これ「ひんやりラムネ」なんですよ!超冷感に仕立てたラムネの味わいとなっています!』
丸『おぉーっ、香りがいい! 微細氷の主張もいい感じですね。味わいも懐かしいラムネ味ですし、これ好きです。』
シズリ『北村さん!実際、「MY G-SHOCK」のサイトを触ってみてどうでした?』
北村『「MY G-SHOCK」のカスタム画面を始めて触ってみましたが、パソコンの画面上で組み合わせをしている時のパーツの色味だったり風合いのイメージは、完成品と比べてもイメージ通りで嬉しかったです!』
丸『ありがとうございます。今回、我々はネット上のECサイトと実際仕上がる現物の色差はデザイン部隊と徹底的に詰めました。ECサイト上で10アングルから見えるようにしてあります。「MY G-SHOCK」を開いた状態や裏側の状態などほぼほぼ全方位を確認した上でご購入いただけるようにしています。透明のパーツもありますが、質感もしっかりと表現できるようにこだわって作ったのがポイントになります。あと、三連遊環を選べば約4億8000万通りの組み合わせが可能となるため、再現のしやすさはあると思います。』
北村「7月19日に発売するひんやりラムネをイメージするには、氷を表現するための透明のパーツがなかったら成立しませんでした」
シズ『あれ? 丸さん! 丸さんも目の前にカスタムされている「MY G-SHOCK」があるじゃないですか?』
丸『そうなんです。今日のために、とあるアイスブランドをイメージしてデザインしてみました。何だと思います?』
北村『わかった! これ…。こっちは、スイカバーですよね?』
丸『おー。正解です。スイカバーをイメージした「MY G-SHOCK」を作ってみました。アイスのパッケージもそうですが、アイスそのものを「MY G-SHOCK」で表現するのって楽しいですね! こちらはわかりますか?』
北村『えーっ。何だろう。モナ王?』
シズリ『丸さんがさっき「爽」をよく食べるとおっしゃってたので、もしかしたら…「爽」ですか?』
丸『正解です。“そう”なんです。「爽」をイメージして作ってみました』
北村『たしかに、もうベルトの部分が「爽」のバニラアイスですね』
丸『今回のアイス✖️「MY G-SHOCK」という企画は、本当に新しい視点で勉強になりました。これからは「爽」と「クーリッシュ」を両方食べます』
北村『今度は、自分の娘に「MY G-SHOCK」をプレゼントします』
シズ『6月の新作が「冷やしパイン」で、7月の新作が「ひんやりラムネ」。丸さんが「クーリッシュ」の新作をおいしそうに試飲されていたので、今すぐにでも飲みたいです!本日はありがとうございました!』
Photo/tadashi fujita Writing/Kenji Arai
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