前回、そして前々回とコンビニエンスストアやスーパーで買える、アイスクリームの断面企画。今回は、江崎グリコさんの人気商品「パナップ」と、「ジャイアントコーン」。夏に食べられる、最新パナップの食レポと同時にお届けします。
スラリとしたカップに入った、「パナップ」は老若男女問わずロングセラー商品。夏に食べられる新作として、国産の果実を使った「国産メロンパフェ」は軽やかな甘みが特徴のメロンソースと、北海道産生クリームを使用した後口すっきりのミルク味アイスが織りなす手軽に楽しめる仕様に。
ソースには「フルーツ由来の乳酸菌」を配合しおいしさにやさしさをプラスオンしているそう。「チョコミントパフェ」は、チョコレートのパリパリとした食感がたまりません。
この「パナップ」、実は層に歴史あり! 今回の断面図とともに、そのうんちくを披露します。
「パナップ」の中身はというと、アイスクリームとソースが交互にかけられているのがわかります。とても手間暇かかる仕様で、さらにソースの割合もなかなか多いことがわかります。
こちらは1978年、当時の画像をご提供いただけました。当時は新しかった「フルーツジャム」入り、グレープとオレンジママレードのフレーバーも今となっては新しいですよね。
初代パナップは、真っ直ぐ縦に1本入った仕様でした。その後、ソースの本数を増やしたり、ミルフィーユのような横ソースを採用したことも。そしてハート型やスマイル顏も登場。最初のスマイルパナップは1パターンでしたが、眉毛付きなど複数のバージョンがあった時期も。現在は「スマイルプラス+」、「マルチパック」ではたまにソースが笑顔になっています。
そして現代の「パナップ」は、このようにソースが複雑に入り、味のよさを追求した形態になっています。
幾重にも重ねられたソースが、最高の働きをしますね。メロンはさっぱり、いくつでも食べられちゃうさわやかさなので、ぜひ召し上がってみてくさい。そしてお次はジャイアントコーン。初となるコーンの断面図です。
こちらも根強いファンが多いジャイアントコーンシリーズ。さっぱり系が多いこの夏に、3月から発売され今も買える貴重な濃厚タイプのアイス「ジャイアントコーン 大人のアーモンドショコラ」は、カカオ72%のビターな仕様です。
それでは断面を。ジャイアントコーンシリーズは、実は中の構造が本当に複雑です。まず、コーンの内側にチョコレートが見受けられます。ココアワッフルコーンで内側にもしっかりカカオが練りこまれているのがわかります。
そして特筆すべきは、チョコレートアイスの中にみられるアーモンドソース。パナップにも近い、幾重にもなったソースは江崎グリコさんの技術の結晶ともいえますね。
いかがでしたでしょうか? 普段食べているアイスの中も、企業の努力によってこんなにも面白い世界が広がっています。ぜひ皆さんも断面みてみてくださいね。
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Photo&Writing/Cream Taro
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