11月某日、毎年恒例の「サロン・デュ・ショコラ2022」プレス発表会に一番乗りし、見て聞いて味わって来ました!
多いときは、このイベントのみで諭吉さん数十枚分投資してきたサロショ好きなチョコレートライターのお勧めを、やっぱり!な有名シェフからちょっとマニアック?だったり、日本初上陸ブランドまでご紹介します!
オンラインでは売り切れた超人気アイテムも、会場分は販売されるのでもう一度おさらいしてみて!
ショコラマニアなら知らない人がいないと言われる「サロン・デュ・ショコラ」1995年フランス・パリでスタートしたショコラの祭典を、伊勢丹新宿が日本で開催してなんと20回目。
現在はクラフトチョコレートやプレミアムショコラへの理解も広がっていますが、日本でサロン・デュ・ショコラが開始される前は、嗜好品的なものがごく少数、とにかく甘くて子供の食べる単純なお菓子だと思われがちでした。
パリを完全に模倣するわけではなく、多様なアプローチでショコラやカカオの文化・トレンドを日本で広めて来たのが「サロン・デュ・ショコラ」です。 今回の全体テーマは「未来と、笑おう」20年後のその先へ。温かく明るいショコラの未来に!として会期を2部に分けた完全入れ替え制、一部混雑が予測される日時のみ入場整理券(無料)体制での開催となります。
Part1では、定着してきたビーントゥバーだけでなくビーントゥボンボン、ガトー、さらにカカオを「食材」として扱う毎年人気のイートインなどカカオの世界をより広く楽しませてくれます。
Part2は世界のトップショコラティエ・パティシエの一押しアイテムが勢ぞろい。日本ではこのサロン・デュ・ショコラでしか入手できないものも多数。
海外出張もままならない中、バイヤーの交渉努力で、パリでも話題のシェフや、2019年にM.O.Fを取得したショコラティエ全3名のブランドが登場するなど大充実!
サロン・デュ・ショコラ2022東京開催概要
会場:伊勢丹新宿店6階本館催事場
会期:Part1 TASTE OF CACAO〜広がる、楽しむ、カカオの世界〜:2022/1/20-1/25一般会期
Part2 THE ARTISANS 〜最高峰ショコラティエの技〜:2022/1/28-2/3一般会期
入場:混雑が予測される一部日時のみ入場整理券(無料)が必要です
時刻:午前10時〜午後8時(各会期最終日のみ午後6時まで)
オンラインショップ:〜2022/2/2午後6時
※昨年初日売り切れも多数でたのでご注意!
※会場混雑の状況に応じて入場制限をする場合があります。
HP:@salonduchocolat_jp よりご確認ください
真野バイヤーがまずはおすすめと教えてくださったのがこちら。
マキシム・フレデリックシェフによるブランド〈レ スクレ ドゥ ノ ヴェルジュ〉の「タブレット ノートル スクレ」¥6,804(WEB対応)
ホテル「ル・ムーリス」「ジョルジュ・V」のシェフパティシエを経て、2020年より5つ星ホテル「シュヴァル・ブラン」シェフパティシエに就任した、パリで注目のシェフ。
特徴的なのは、家族が作る厳選された素材へのこだわれること!
曽祖父の代からフランス南西部でノルマンディー品種の乳牛や鶏(卵)の農場を経営、2年前からはヘーゼルナッツ畑も営む家族に支えられています。
今回の「タブレット ノートル スクレ」は、家族の作る牛乳とヘーゼルナッツで構成。
ペルー産カカオ65%ショコラ女性が両手を合わせたくらいの大振りなヘーゼルナッツ型のタブレット(プレス発表でも目を引いていました)に、
ミルクを生かしたキャラメル、ヘーゼルナッツをベースにしたジャンドゥージャ、アクセントの塩を効かせたカカオサブレを閉じ込めています。
筆者が昨年「手が止まらん!」と焦るほど美味しかったシリーズの新作が
「カラクロック グリュエ」¥3,888(WEB対応)
2016年に「キャラメル・パリ」をオープンし、2020年に〈アトリエ ガトー〉として進化のリスタートをきったニコラ・アレウィン氏。
ノルマンディ・カーン出身のシェフは「とにかくキャラメルの生かし方が上手!」
今回の「カラクロック グリュエ」もキャラメル風味のヌガティーヌを、カカオニブとともにダークチョコレートでコーティング。
前作もチョコレートから顔を出すキャラメルの風味が絶妙、歯ざわりはカリッカリで手が止まらなかったので、今回の新作も期待大です!
クリアケースにたっぷり入っているので、ファミリー向けのギフトにもおすすめ。
筆者が2018年の初登場からあるときはボンボンショコラ・あるときはケーク、と思わず購入してしまう超魅力的な「何か」が必ずあるのがカンタン・バイィさん。
2013年クープ・デュ・モンド優勝、2017年お店をオープンした年にc.c.c.金賞受賞。パティシエとしてもショコラティエとしても安定した実力のあるシェフ。 筆者のおすすめは、シェフの出身地リールの街を彩るレンガの壁を表現したデザインのタブレットシリーズの新作「タブレット キャラメル ヴァニーユ ペカン」¥2,700(WEB対応)。
今年はピーカンナッツのプラリネとバニラ風味のキャラメルをぎっしり閉じ込めたそう。
このシリーズは毎回、印象に残る香りや食感の良さと食べ応えのある味わいで見逃せない。
また、会場限定のケークは種類も多様で食べ応えがあるのでファミリー向けのギフトにおすすめ!
〈カンタン・バイィ〉のスイーツやショコラはデザインもオシャレなので、ファッションが好きな方にプレゼントするのも重宝してます!
毎年「自分用と職場用」に購入するのがイタリアの〈ボエッラ&ソッリーズィ〉ミニ ジャンドゥイオットとクレミーノのシリーズ。
ギュギュッとヘーゼルナッツとショコラの風味が凝縮している、イタリア伝統のジャンドゥイオッティ。
ボエッラ&ソッリーズィは1939年に創業。イタリア伝統のチョコレートであるジャンドゥイオット、クレミーノを中心にピエモンテ産IGP(地理的表示保護)のヘーゼルナッツを使い、数少ないジャンドゥイオット協会の加盟店として昔ながらの味を守り続けています。
ボエッラ&ソッリーズィのものは甘さも程よく、香りが良くて美味!
イタリア、シチリア島のマンダリンが思い浮かぶ、柑橘の爽やかな香りを最大限に生かすため、ホワイトチョコレートをベースにし、濃厚な味わいのヘーゼルナッツと合わせた「ミニジャンドゥイオッティ マンダリーノ」¥1,782が新作で登場しました。
お仕事中に1粒でリフレッシュできるジャンドゥイオッティ。
数個ずつ大人数に配るのもよし、キャニスターに数種類入れてデスクに備えるのもおすすめ。
昨年、スイーツマニアのSNSではこのブランドの登場は話題でしたね!
元、〈パスカル・ル・ガック東京〉シェフショコラティエで2017年トップ・オブ・パティシエ・イン・アジアのベストショコラティエ賞を受賞した眞砂 翔平シェフ。
レストランパティシエの経験を活かし、1℃、1g、1秒へまでこだわり尽くした、フレッシュで繊細なお菓子が大人気となっているパティスリー「ease」大山 恵介シェフ。
そんな2人がタッグを組み、2021年日本橋兜町にオープンさせたチョコレート&アイスクリームショップです。
プレオープンにお邪魔してきましたが、意外な素材のマリアージュ(プレオープン時に味わった茄子とアマゾンカカオのジェラートは衝撃でした)でそれぞれの良さをしっかり引き出した上質なスイーツばかり!
「teal bean to bon bon chocolat 2022」¥3,240は、
コロンビアやペルーなど、産地ごとのカカオ豆がもつ苦味・酸味・香りを味わうセット。それぞれの魅力が引き立つように隠し味を効かせているそう。
食通な方へのギフトへは特に喜ばれそう。会場限定イートインで、本店1番人気のアマゾンカカオのジェラートと、サロン・デュ・ショコラ限定のカカオティーミルクジェラート、カカオ出汁のゼリーなどを使ったパフェも登場するそうなので必見!
イタリア、ピエモンテでイタリアの伝統的なお菓子や素材を大事にクリエイションを行うサイムラシェフ。
筆者はシェフのチョコレート菓子と、野菜を使ったボンボンショコラが特に好きで、毎年購入させていただいています!
ピエモンテ特産のヘーゼルナッツ、現地の野菜、ハーブ…本当に一つ一つの素材とショコラの風味、テクスチャのバランスは絶妙としか言いようがないものばかり!
おすすめの「プルーニャ」¥2700には、2021年のインターナショナル・チョコレート・アワードイタリア大会にて金賞を受賞した【プルーニャ、ミントとセロリ】も含まれています。
甘みと酸味のバランスが絶妙なプルーンをテーマにした4粒の新作BOXで、
【プルーニャ、ミントとセロリ】はプルーンのゼリーとミントとセロリ風味のホワイトチョコレートクリームの2層。
他3つはグラッパや、バルベーラワイン、ヨーグルトとバルサミコ酢と合わせるなど、全てプルーンに違うアプローチを行う意欲的なBOX。
ショコラ好きさんの「自分用」におすすめです!
自然豊かな土地の農家に生まれ、実家の農業・養蜂・養鶏など生産者としての経験を中学生の時から積まれている上垣河大シェフ。
水野直己シェフの〈洋菓子マウンテン〉で修行され、2020年に初出場したインターナショナル・チョコレート・アワードのアジアパシフィックエリアでは、3種それぞれが金・銀・銅賞を受賞。
素材を突き詰め、今回「ヴィーガン」に着目。 なんとクーベルチュールの乳を大豆や白小豆等植物性のもので作り、「代用品ではなく新しい美味しさ」にたどり着いたとのこと。
ボンボンショコラの「ヴィーガン6」¥2,700をはじめ、「タブレット白小豆」、「タブレットソイ」各¥1,620など、ヴィーガン対応のショコラを準備。
ヴィーガンで普段は動物性の食材を使ったショコラが食べられない方には是非お贈りしたいし、
まずは自分でも食べておきたいラインナップです。
チョコレートと日本酒が大好き、普通のオランジェットが苦手な筆者の、
マイベストオランジェットが〈タダシ ナカムラ パリ〉のオランジェット¥3,780。
ミシュラン3つ星「ラトリエ・ドゥ・ジョエル・ロブション香港」などを経て、「ジョエル・ロブション 獺祭」のシェフパティシエに。
2019年にレストランガイド「ルベイ」で最優秀デザートに選出。2022年には日本に帰国されプライベートブランドを本格始動予定の、注目のシェフです。
一般的にオランジェットって、オレンジコンフィにチョコレートを1層かけたものが多いかと思うのですが、こちらはしっとり仕込まれたコルシカの肉厚なオレンジコンフィを獺祭入りのビターチョコレートガナッシュでコーティングし、さらにホワイトチョコレートをかけて2層に仕上げられています。
全体の味の一体感があり、酸味や苦味が抑え気味で、「苦味の強いタイプは苦手」という方にもおすすめの一品で「自分用に絶対買う」リストに入っています。
2019年MOF取得ショコラティエ。
実はフランス・イギリスの名店でパティシエ・ショコラティエとしての経歴や、パン・ペストリー・アイスクリーム職人でもあり、講師としてもキャリアも持つベテランシェフ。
薄いパレ型ショコラがシグネチャーで、地元ブレス地方の魅力をギュギュっと閉じ込めています。
「ボワット アンフリュアンス」¥10,044はなんと45枚入り。ブレス産の上質な発酵バターを生かしたキャラメル入り、近郊の畑で取れるひまわりの種とひまわりオイルを使ったプラリネ、サフラン風味や唐辛子風味も入っているそう
叶うものなら抱え込んで独り占めしたいけれど、ファミリーのいる上司や、日頃お世話になっているご家族など、大人数向けにお贈りしたいショコラ。
このタブレットシリーズを買わないと、なんとなくサロン・デュ・ショコラに来た気がしない?
それくらいシンボリックな存在になったケストナーさんのタブレット。
2007年の初登場時からレシピ、素材、美しさにこだわり進化を続ける逸品です。
今回は懇意の農家さんの青リンゴを、タルトタタンのようにキャラメリゼし、ピューレにしてアーモンドとヘーゼルナッツのプラリネに合わせた「タブレット ポム タタン」¥2,376と、苺ジュレ入りホワイトチョコレートガナッシュと、バニラ風味のパートダマンドを入れたガナッシュを合わせた「タブレット フレーズ」¥2,376を展開。
手の込んだ作りと、パーフェクトなビジュアルで、オシャレな友人へのギフトにもおすすめ。
やはり日本屈指のショコライベント、日本初登場ブランドも常連ブランドも「やっぱりこれも…!!」となるこだわりの逸品ばかり。
超有名シェフも「これぞ」という限定品を持ってくるイベントなので
オンラインカタログでよくよく吟味して「自分用」「ギフト用」を厳選したいもの。
筆者は毎年紙カタログを付箋だらけにして悩んでいます。
「うーんこういう人にはどれを贈れば?」「こういうのが好きなのだけど、どれならいいかな…」と迷ったら、是非活用したいのがショコラ専門の新コミュニティサイト「Le Tour Du Chocolat」
ショコラ好きさんたちが、サロン・デュ・ショコラに限らずおすすめショコラ情報を交換していて、質問しても回答してもらえます。
またショコラティエや三越伊勢丹のバイヤーも参加しており、ショコラのプロフェッショナルからもコメントがもらえるかも…?
詳しい人の口コミなんかも活用して、是非自分にもギフトにもぴったりのものを探したい!
azuma(蒼蓮)
チョコレートと日本酒のライター
チョコレートが好きすぎて、仏ショコラティエブランディングにも携わっていた、チョコレートエキスパート・日本酒唎酒師資格他を持つスイーツ系ママライター。
伊勢丹新宿公式サポーターイセタニスタ他(@azuma0326)
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