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「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

赤坂にある老舗洋菓子店「しろたえ」は1975年に創業してから現在に至るまで、人気が絶えない名店です。特に人気なのがレアチーズケーキ。

素材も作り方もほとんど変えたことが無いという味と、今まで一度も大きな改装をしたことがないという店内で食べる時間は、タイムスリップしたかのような雰囲気。
なぜ、世代を超えて多くの人に愛されるのでしょうか。創設者で現役パティシエの川越さんに聞くと、「素朴なお菓子」の魅力が伝わってきました。

「しろたえ」が赤坂の老舗と呼ばれる前の話。人との出会いがなかったら赤坂に名店は存在しなかった

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

「しろたえ」のある永田町は国会議事堂があり、実質的な政治の取り決めがされる中心街。電車でのアクセスも良く、都内でも有数の地です。

 今でこそ、”赤坂の老舗”と言われている「しろたえ」ですが、元々は吉祥寺に店舗を構える予定だったそうです。「ここよりも広い物件が吉祥寺にあって、ほぼそこに決めていたんです。ただ、人と人とのご縁で今の永田町の物件を紹介してもらいました。」それから45年間、川越さんとともに「しろたえ」は街の変遷を見守ってきました。

「しろたえ」の由来は父の営む和菓子屋さん

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

幼少期は青森で生まれ育ったという川越さん。
父親が和菓子屋さんを営んでいたこともあり、幼い時からお菓子作りは身近なものとして生活に溶け込んでいました。その後、都内やフランスで修行。父親の和菓子屋さんで働き、「しろたえ」の創設を機に独立を果たしました。

店名の「しろたえ」は父親が営む和菓子屋の名前から付けたそうです。
創設当初は川越さんの母親が2階の喫茶スペース、川越さんがお菓子作りを担当。今では街の人なら誰もが知る人気店となりました。

聞けば、「しろたえ」に通い初めて親子3世代目というお客さんも!

ただ珍しかっただけじゃない、プロの腕と本場の味がずっと愛されてきたのだと感じる素敵なエピソードです。

白く美しい白妙色のレアチーズケーキ。小さなケーキが“満足”を生む

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

「しろたえ」のレアチーズケーキが人気の理由は赤坂という立地にも関わらず、270円という手ごろな価格でケーキが食べられること。そして、サイズの小ささ故に生まれる満足感です。
店名のように、真っ白で美しい白妙色のレアチーズケーキはいつの時代も変わらない人気があります。取材の合間も次々にショーケースのチーズケーキがなくなってゆき、一時は外に長い列ができるほどです。

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

「しろたえ」のレアチーズケーキはとってもシンプル。生クリーム、クリームチーズ、ビスケットの3層で構成されています。

クリームチーズは販売当初から同じブランドで、本場デンマーク産を使用しています。伝統を守った製法はクラフトチーズと比べて季節によって生じる粗がないからだそうです。
生クリームはあまり泡立てずに混ぜることで、濃密さをキープ。ビスケットは、レアチーズケーキ専用に焼きを強くして、芳ばしくサラッとした食感に仕上げています。

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

フォークをゆっくりと通すと、その感触から分かる濃密さ。たまらず一口食べると、爽やかな味と、舌に絡み付くように変幻自在に形を変えるクリームチーズの絶妙ななめらかさがケーキ全体の印象を枠作ります。

これこそ”simple is the best.”だ!
と、レアチーズケーキの美味しさに感動です。

「フランスで習ったことに忠実に、お菓子を作っています。レシピもすごく単純で簡単です。あとは、素材が勝手に美味しくしてくれますから。邪魔しないように、バランスを取ってあげれば良いんです。」

素材こそ主役で、自分は舞台裏で基本を守りつつ全体を構成してゆくのが川越さんのスタイル。だからこそ、”素材選びが何よりも重要”と語る川越さんの言葉に、お菓子と素材に対する信頼と自信を感じずにはいられませんでした。

見過ごしていた!「しろたえ」が作るマドレーヌの美味しさ

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

そして今回の記事でどうしても紹介したいのが「マドレーヌ」です。
こちらも、ひとつ150円と、とっても安い。

ショーケースには絵になるようなキラキラとしたケーキが沢山あります。そこで、 本当は何か見過ごしているのでは?川越さんに聞くと返ってきた答えが、まさかの「マドレーヌ」!?

1つ1つオリジナルのイラストが描かれたパッケージに入れられていて、とってもかわいい。

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

「マドレーヌ」は、「しろたえ」を創業した当時からあるお菓子だそうです。

「材料はバター、卵、小麦粉、お砂糖、ベーキングパウダー。 これらを混ぜて1日以上寝かせてから焼きます。一度強火で一気に焼いてから中火でしっかり焼き上げると、ふわっとしたマドレーヌになります。特別なことは何もしていません。」と川越さん。
発祥の地フランスで修行した当時の作り方を忠実に守っているという作り方。 「唯一、レモンを入れるのだけはやめました。フレーバーを足して美味しくなるものもあるけれど、素材の味で十分でしたから。」 どこまでも、素材の味を信じた作り方です。

いざ一口食べてみると本日2度目の、
“これこそsimple is the best.だ!”

 素朴なものはどこまでも素朴なままでいいのだ、と教えてくれているようです。

フランスでは地方によって作り方や味の特徴が変わるマドレーヌ。それぞれの土地に馴染み、住人に愛される焼き菓子は、簡単で飽きの来ない手軽なものであるべきなのですね。

コーヒーでも、紅茶でも間違いなく合う、優しい甘さです。

「しろたえ赤坂」のレアチーズケーキを食べてタイムスリップ!?たった270円で満足できる老舗洋菓子店の秘密は“素朴さ”にあり!

「プロとして、レアチーズケーキもマドレーヌも簡単にできちゃうもの。だから高い値段で出したくないんです。」 と語る川越さん。今回紹介したどちらのお菓子も凄くお手頃な値段と、量も少なめ。

 しかし、美味しい、食べてよかった、満足です!と心から言えるのが「しろたえ」が作るお菓子の素敵なところ。
2階の喫茶でコーヒーや紅茶と一緒に頂くのはもちろん。テレワーク中、ちょっと気分転換のためにお気に入りのドリンクと共に食べるにもちょうどいい。

こういう小さな満足が、1日を”今日はいい日”にしてくれます。

・レアチーズケーキ 270円(税込み)
・マドレーヌ 150円(税込み)

About Shop
西洋菓子しろたえ 赤坂
 東京都港区赤坂4丁目1−4
営業時間:10:30~19:30
定休日:日曜日

園果わたげさん

園果わたげ

ウフ。編集スタッフ

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ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。