1月10日(金)、明日より販売が始まるミスタードーナツとピエール マルコリーニのコラボについて、発表会へ行き試食してきました。 「misdo meets PIERRE MARCOLINI」というコラボ名称で、今回で2回目。1月10日から2月下旬までの期間限定で販売するそう。
長文になりますが、編集長として様々なスイーツを食べて、コンビニエンスストアと商品開発も経験してきました。食べて思ったことを正直に書きたいと思っています。
点数をつけるのは、気が引ける部分がありますが皆様にわかりやすく、感じてもらえるためにつけるとした「88点」です。いい商品だと思いました。
今回で2回目のコラボレーションとなり、前回は2021年でした。 マルコリーニの大きな特徴であるクールフランボワーズをイメージしたものがあったり凄く良かった記憶があります。 前回と異なる状況でいえばピエールマルコリーニはGODIVAジャパンの親会社の傘下に入ってから、初のコラボレーションです。
今回のコラボレーションアイテムは5品です。 価格で比較すると、2021年度は200~230円、 今年は340~360円前後といった価格帯で値上がりしたのはやむを得ずこの価格帯でおさえられた企業努力は凄いと思います。
まず話す上で「日本中の人が食べる」ものであるという点が一番大事だと思っています。 このドーナツを食べる人は全国の人たち。 近所にスイーツ店が少ない居住者もいると思います。 また所得の差も地域により異なります。
筆者は主婦の雑誌サンキュ!の編集部員をしていたので節約の特集はよく取材で全国を飛び回っていました。 週に8000円の食費で切り盛りしているご家庭もあり、 そんな中で今回のミスタードーナツの商品は すべて買うとセットの価格が1348円。 昔の取材で、お父さんが今週のおやつに使えるお小遣いは500円で毎回チョコモナカジャンボという話も聞きました。
私自身は毎月何万もスイーツを買ってしまう人間なので、そのお父さんの言葉は深く体に染みわたったのを覚えています。 そんな全国で頑張っているお父さんやお母さん、そして勉強や部活で頑張っている学生さんたちにとって今回のコラボレーションはとてつもないご褒美スイーツだと思っています。
見た目でいえば、とてもクールでお花のように絞られたビジュアル(写真)、ナッツがふんだんにのったビジュアルもすごくそそられ、バレンタイン時期に家族で美味しいものを食べたい、皆さんにとって素晴らしい商品だと思います。 特に「ショコラ ノワゼット」はクリームの絞りによって感じられる口どけ、また今回のために開発されたドーナツ生地、二度掛けされたチョコかけは開発者のこだわりをとても感じるし、とってもリッチだと思う。
その点から、今回88点という数字をつけました。 ではなぜ100点じゃないのか? ここから賛否あるかと思い、これはあくまで私個人の意見になりますが「ピエールマルコリーニの味がまったくしなかった」のが私の感想です。
「美味しい・美味しくない」の議論は非常に難しく 食べるシチュエーションもあり、そして十人十色で 好みもわかれる。ジョブチューンを見ての通り、価格を基準にしてはいけないと思っています。 「慣れ親しんだ味」も一つの価値観で私もリッチなお店もいきますが松屋の牛丼とあの武骨な味噌汁が大好きです。
ミスタードーナツだって大好きで、ハニーディップとか毎回食べたくなります。 ただし、今回のコラボレーションでとっても残念だったのは美味しいとか 美味しくないではなく、これってマルコリーニさんとのコラボレーションであった必要があったのか?と思ったところです。
今回のショコラ・フランボワーズ ファッション、50周年を記念したショコラ・ムー ファッションは ココアを練りこんでいるそうで、その味わいは美味しいココアとチョコの美味しいドーナツです。
ピエールマルコリーニ氏のことを取材したこともあり、彼のチョコレートの良さはカカオ本来のフルーティーで力強い味わいを活かすこと。 また自然にある美味しさをしっかり活かすことを大事にしており、産地別のカカオの美味しさを表現した第一人者であるとも思っています。
「ショコラ ノワゼット」のソースに、かすかにそのカカオのフルーティーさは残ってはいました。
また唯一、マルコリーニらしさを感じたのはパイの「ショコラ ダマンド」。
開発する上で、マーケティング的視点も大事だし、 ワクワクするビジュアルも重要です。 メディアを代表する人がこれを書くことのリスクとかピエールマルコリーニジャパンとのお付き合いもあるので、考える瞬間もありましたが、ここは正直に書こうと思い、このリポートを書き起こしました。
価格の話でいえば、例えばこの5つの中で1個だけプレミアムで500円台のものがあっても よかったのではないかなと思いました。価値観も多様化しているしプレミアムで高いものもあると、時代にも合っているのかなと感じました。 もし第三弾があったら、楽しみにしたいですね。
Writing/坂井勇太朗(ufu.編集長)
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