360度どこを見回しても、本、本、本。メニューを見れば、王道喫茶メニューであるカレーやサンドイッチ、珈琲はもちろん、「文庫ソーダ」など、本好きなら誰もがわくわくしてしまう名前のスイーツも並ぶ喫茶が神保町にあります。
今回の記事で取り上げるのは、そんなユニークな“本喫茶”「神保町ブックセンター」。看板メニューである「文庫ソーダ」や人気メニュー「プリンアラモード」を中心に、ご紹介していきます。
神保町駅から徒歩1分。神田古書店街にある「神保町ブックセンター」は、岩波ブックセンター跡地に2018年4月にオープン。書店と喫茶店、コワーキングスペースの3つの機能を持った複合施設です。今回ご紹介するのは、1階にある書店と喫茶店の“本喫茶”スペース。
オープンから5年目を迎え、今年の春にはメニューを部分的にリニューアル。もともと人気メニューだったサバライスはそのままに、新たにカオマンガイやタコライス、カツカレー、自家製コンビーフサンド、海苔チーズサンドなども仲間入りしたのだそう。
好きな本を読みながら、がっつりお食事を頂くもよし、ドリンクとスイーツでほっと一息つくもよし。自分好みに本の世界に浸ることができます。
(※店内の本は購入したもののみ持ち込み可能)
店内には、約9,000冊もの岩波書店の本が所せましと並びます。壁一面、天井まで連なる本棚には、本好きなら誰もが心躍るはず。ジャンルは文芸書から学術書、ビジネス書のほか文庫や新書、児童書までさまざま。
また、文庫本をオマージュした可愛らしいサインなど、ちょっとした遊び心にも心癒されます。喫茶スペースは全40席用意されており、店内中央には、ゆったりとくつろげるソファ席もあります。
神保町ブックセンターを訪れたなら、味わうべき唯一無二のメニューは「文庫ソーダ」。赤や青、黄など、色鮮やかなゼリーがコロンと入っていて、なんとも可愛らしいドリンク。しゅわしゅわとのぼっていく炭酸とあわせて、涼やかなビジュアルです。
フレーバーは、赤(ザクロ)、緑(メロン)、黄(レモン)、青(ライチ)、白(カルピス)の5つ。いずれも岩波文庫の帯カラーをイメージしているのだそう。文庫をイメージしたドリンクを片手に、文庫本が読めるなんてワクワクしますね。
他にも、読書の相棒にぴったりの珈琲もおすすめです。
さらに、この秋復活したメニュー「プリンアラモード」も人気。以前はクラシックな白いプレートに盛られていましたが、銀の高台に変わりレトロなテイストにリニューアル。ソーダフロートと一緒に頂けば、まるで老舗喫茶店にいるかのような気分に。
銀の高台の皿に、プリンとミルクレープ、ストロベリーアイス、生クリーム、そして盛りだくさんのフルーツ。楽し気なビジュアルは、まるで小さなおもちゃ箱のようで、思わずきゅんとしてしまいます。
哲学書や学術書、文芸などが多い岩波文庫。そのためか、店内はどこか落ち着いた雰囲気で、ゆったりと時間が流れています。
「美味しいスイーツとドリンクで、とことん読書に没頭したい」という方から、「お洒落な本屋さんでお茶がしたい」という方まで。ぜひ一度、神保町ブックセンターに足を運んでみてはいかがでしょうか。本の世界に囲まれて頂くスイーツは、病みつきになること間違いなしです。
About Shop
神保町ブックセンター
東京都千代田区神田神保町2丁目3−1 1F・2F・3F 岩波書店アネックス
営業時間:9:00~19:00(月曜~金曜)
10:00~19:00(土曜、日曜)
※フードメニューの提供は11時~
定休日:なし
Photo/Tomoya Uehara Writing/Nanako Maeda
注目記事