2回にわけてお届けしているイタリアでドルチェを巡る旅(前回の記事はこちら)。今回は、イタリアの観光地として人気のローマ、フィレンチェ、ベネチア。この3都市は高速鉄道でも行けるため、一気に訪れようと計画する人も多いはず。そこで、実際にウフ。編集部が旅をしたルートから、美味しいお店の情報を大公開!
これを見れば、それぞれの土地で食べたいドルチェから、海外で不安な交通ルートまで全て分かります。
※2022年10月現在の価格です
《目次》
1.まずはローマの玄関口「ローマ・テルミニ駅」まで。国際空港「フィウミチーノ空港」からはシャトルバスが便利!
2.「ローマ・テルミニ駅」から“ベネチア”に行くなら新幹線が便利!
3.エクスプレスの待ち時間に行きた!い可愛すぎるパティスリー「Rinaldini(リナルディーニ)」
4.水の都“ベネチア”で堪能したい優雅な朝食。「MAJER Via Garibaldi」でお洒落にエネルギーチャージ!
5.歴史あるフィレンチェの街並みを堪能できる老舗カフェ「Caffè Scudieri Firenze」。お米を使った伝統菓子“ブディーノ・ディ・リーゾ”のお味は?!
ローマの数ある空港の中で、海外旅行客がよく使用するのが「フィウミチーノ空港」。しかし、ローマの中心街から離れたところにあります。移動手段は、シャトルバス、旅行会社やホテルを介した送迎サービス、電車、タクシーのいずれかです。
ダントツで安いのは“シャトルバス”。「ローマ・テルミニ駅」までの乗車時間は大体50分程度。
今回の旅ではシャトルバスを利用。シャトルバスは全部で3社が運用し、どこも片道6ユーロ前後。チケットの購入は、オンライン、バス停の近くの券売機のほか、現金ならバスの乗車口でも購入可能です。
遅延や預けたバッグの回収など、何かと時間の読めない空港で有名だったので、チケットは当日購入。意外にも待つことなく、すんなりと乗れました。ちなみに、オンラインだと割引が効く可能性もあるので、余裕があればチェックしてみてくださいね。
ローマの玄関口とも呼ばれる「ローマ・テルミニ駅」では、ローマ市内を走る地下鉄の他、イタリア全土を走るエクスプレス(高速鉄道)にも乗車可能です。ローマからベネチアまでの行き方はさまざまですが、今回の旅では最も主流とされる、エクスプレスを使用しました。
ローマ~ベネチア間を走るエクスプレスは2種類。最も早く、列車にランクがあり、元国鉄が民営化された「FRECCIA(フレッチャ)」と、民間企業運営の「ITALO(イタロ)」です。
所要時間は、3時間から3時間半。価格は座席や込み具合により変化し、今回は90ユーロでした。
「ローマ・テルミニ駅」は、沢山の飲食店が並び、列車の待ち時間も十分に楽しめます。
特におすすめなのが駅の2階にある「Rinaldini(リナルディーニ)」。10代のころから国内外で数々の賞を受賞したリミニの菓子職人、ロベルト・リナルディーニが創業した本格パティスリーです。
ピンクを基調とした店内には、色鮮やかなスイーツやパンがずらり。人気はチョコレート菓子と、クロワッサンです。
「Las Vegas」(5ユーロ)は真っ赤なグラサージュが特徴のチョコレートムースケーキ。ジャンドゥージャの濃厚チョコレートと、ナッツの風味が味わい深い1品。ベリーの酸味と、バニラ風味のカスタードが、あとを引く美味しさ。
クロワッサン(2ユーロ)は、バターの香りがふわりと漂うサクサク生地。中にはクリームがぎっしりと詰まっています。随所にリンゴのコンポートが絡められ、爽やかな酸味とクリームのコクが相性ばっちりです。
About Shop
Rinaldini Store Roma Stazione Termini
Piazza dei Cinquecento, Stazione Roma Termini Primo Piano Stazione Roma Termini, 00185 Roma RM, イタリア
どこを切り取っても美しい水の都ベネチア。晴れ日の朝は特に、水面に太陽の光がキラキラと光り、まるで夢のような景色です。「MAJER Via Garibaldi」はそんなベネチアで、思わず足が止まってしまう魅力あるお店です。
お菓子とパン以外にも、ベジタリアン料理やヴィーガン料理のメニューがあり、誰でも親しみやすい空間。常連と思われる多くの人が、好みの食事とエスプレッソコーヒーをカウンターで楽しんでいます。
「MAJER Via Garibaldi」のティラミス(3.9ユーロ)は見た目に反して、さっぱりと食べやすい味わい。シロップにしっかり漬けた生地に、ほんのりとラムが効いていて芳ばしいコーヒーにぴったりです。
「Ricotta di pecora(リコッタ・ダ・ペーコラ)」(1.5ユーロ)は、羊のミルクを使ったリコッタケーキです。しっかりとした甘さと、チーズの酸味、そしてタルト生地の食感が三位一体となったプチケーキ。エスプレッソコーヒー(1.2ユーロ)にぴったりの、どっしりとした味わいは、小さめのサイズがぴったりです。
About Shop
MAJER Via Garibaldi
Via Giuseppe Garibaldi, 1591, 30122 Venezia VE, イタリア
ヨーロッパを代表する歴史的な建築物や、彫刻像が街中に溢れるフィレンチェ。名絵画ボッティチェリの「春」や、「ヴィーナスの誕生」が貯蔵されている「ウフィツィ美術館」があることでも有名です。
ローマとベネチアの間に位置し、「FRECCIA(フレッチャ)」と「ITALO(イタロ)」のどちらのエクスプレスでも、訪れることができます。そんなフィレンチェに立ち寄ったら、行きたいお店が「Caffè Scudieri Firenze」。1939年に創業した老舗カフェです。
サン・ジョバンニ礼拝堂広場の目の前にあり、カフェテラスから見る景色は壮大そのもの。ショーケースには、素朴な焼き菓子から、鮮やかな生ケーキ、ランチにぴったりのサンドイッチまで、種類も豊富。様々なシチュエーションに合わせて利用できます。
「Budino di riso(ブディーノ・ディ・リーゾ)」(2.3ユーロ)はフィレンチェの定番スイーツ。小麦の代わりにお米を使用したヘルシーなタルトです。サクサクとしたタルト生地の中には、しっとりとした生地が重なります。バターの香りと卵黄のコクが病みつきに。カップにそそいだたっぷりのカフェラテと一緒に楽しみたい、伝統菓子です。
About Shop
Caffè Scudieri Firenze
Piazza di San Giovanni, 19R, 50123 Firenze FI, イタリア
2回にわたってお伝えした、スペシャル版ドルチェ記事。
いつ食べても美味しいスイーツだけれど、旅の疲れを癒すお菓子とコーヒーはやっぱり格別です。是非、イタリア旅行の際の参考にしてみてくださいね♡
【前編もチェック!】
イタリア・ローマで食べる王道ドルチェの3店舗!実際に編集部がイタリアに行って厳選した“今”本当に食べたいお店の値段や立地を徹底解説!
園果わたげ
ウフ。編集スタッフ
ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。
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