ufu(ウフ)スイーツがないと始まらない。
本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

最近のカフェブームで、増え続けているプリン。レトロ&クラシックな固めのプリンが大流行する中で、取材中に本当に美味しいプリンに出会えました。それは横浜のイタリアンレストラン「goffo」のプリン。知り合い複数人からの推薦もあり、取材をさせていただくことに。若くしてオーナーシェフをつとめる店主、高木祐介さんに、お店のこととプリンのことについて、色々お話を伺うことができました。

「不器用な男の優しく直球なイタリアン」。昼も夜もウットリする内装と空間

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

横浜駅を出て、徒歩10~15分程度。広々とした店内にテラス席、オーナーの世界観を感じるお店づくりは、お店に足を踏み入れた瞬間に心を奪われます。内装のいたるところを、ご自身で手掛けたという高木さん。

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

お店作りはイタリアをテーマに、にぎやかで楽しく、ハッピーな雰囲気が至るところから感じられます。壁に描かれたイラストや手書きのメッセージなど、まるでイタリアのバールに文化を感じさせるような雰囲気。お店の特徴としては、ナチュラルワインの品ぞろえにも注目。

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ワインセラーもあり、常時置いてあるイタリアンワインはなんと200種類以上。緊急事態宣言の影響もあり、かなり数が残ってしまっているという高木さん。ぜひ世の中が平穏になったときに、大勢で飲み干しに行きたいもの。

「『goffo』=イタリア語で不器用。口数が少ないからこそ、料理で大勢の人が笑ったり泣いたりしてくれたら」

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

そろそろプリンを……紹介する前に、店名でもある「goffo」とはどんな意味で、どんな想いが込められているのでしょうか? 伺いました。

高木さん「goffoとは、自分にとって感情表現の場。人は笑ったり、拍手したり、泣いたり、色んな形で感情を表現できる生き物ですが、goffoは私にとっての口であり、心ですね。私、口数そんなにないですが、そもそもいらないんですよ。料理や空間にそれを込めている。口数が少なくても、見た目が悪い料理でも、食べると自然と笑顔が溢れる料理を作る。私自身とても不器用なので、感情表現は料理やお皿になってしまうので、ピッタリな言葉だなと思い決めました。」

空間で料理で、人を喜ばす。そこには言葉がいらない。そんな高木さんの美味しいものへのこだわりと、お客様のハッピーを考えている「優しい男のイタリアン」なのが伝わってきますね。そしてお待ちかねのプリン。クラシックなプリンと、「ボネ」を紹介していきます。

究極のカスタードプリンと、シェフの思い出のチョコ「ボネ」

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主
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goffoで食べられるプリンは、カスタードプリンと季節のプリン。現在食べられるのは「ボネ」ですが、秋にはモンブランプリンに変わるそう。カスタードプリンは、とにかくずっしりと、カラメルもしっかりめ。ぎゅうぎゅうに中身がつまったかのような、むっちりプリンは口に入れた瞬間に笑みがこぼれそう。高木シェフが「自分が外で食べたい」プリンを作っているんだとか。

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

「もう、限界までカラメルはビターに、ビターに」そう話す高木さん。カラメルの濃さは、一口食べれば度肝を抜かれるレベル。何か、スパイスが入っているのではないか、と思うぐらい香りのよさ。カラメルを限界まで煮詰めて作り上げた、香りの結晶のようなソース。どうしてここまで濃厚で、美味しいプリンを作ったのか伺うと……。

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主
写真は笑顔で話す高木さん

「口に入れたら消えるようなプリンて食べた感じしないですよね、咀嚼したいんですよ! 食べ物だから。ちゃんと咀嚼できるプリン作ってます。そしてボネ、コレは僕がイタリアで食べたものを再現してますね! 硬くてネットリしてて、香りが、何層にも連なって複雑なんですよね。イタリア現地のボネには、だいぶ寄せれてると思います。」

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

「ボネ」とは、イタリアはトリノのお菓子。チョコプリンで、まったくカスタードプリンとは異なる食感、香り、構成。高木さんがピエモンテで食べて感動したボネを再現しているそう。

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

ザックサクしたローストしたコーヒー豆を上にのせ、オレンジは香りづけに。チョコレートは、フランスのヴァローナ社のものを使うというこだわりっぷり。なめらかで、口に入れた瞬間香るカラメルソースは、一味違います。使っているのは、なんとこちら。

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

この独特なソースの秘密は、イタリアのリキュールの「アマレット」。アーモンドのような香りがし、チョコレートとの相性もよく、一度食べたら舌が絶対忘れられない恍惚の味です。

「プリン プリンうるさい!」

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

現在プリンは、夜のみの提供。高木さんからこんなシールをいただきました。「プリン プリンうるさい!」と描かれたシール。プリンが人気になり、「今日、プリンまだありますか?」などとお店への問い合わせも増えてしまったと話す高木さん。「イタリアンの店だし、俺はプリン屋さんじゃない。何のために店をやっているんだろう?」と思って作ったというこちらのシール。店主のSNSでの発信も話題にもなったそう。

本当は教えたくない「goffo」の日本で一番美味しいトリノ式チョコプリン「ボネ」と不器用で優しい店主

高木シェフの食への熱い想いが、多くのファンを作るんだなと取材を通じて感じました。「不器用」とおっしゃるも、とてもストレートで気持ちが伝わる、そんな気持ちのいいお店。ぜひ、緊急事態宣言があけたらお店に足を運び、パスタはもちろん自慢の肉料理もいただきたいと思います。写真はトイレ、まるで外国のようですよね。

About Shop
goffo
神奈川県横浜市西区浅間町1丁目2−6(MAP)
営業時間:12:00~13:30、17:00~20:00
定休日:火曜日
※現在緊急事態宣言に伴い休業中。9月1日~再開予定
詳しくは公式Instagram