予約必須で、超予約困難店として知られる千歳船橋の「カルパシ」。カレー界の天才とも呼ばれる黒澤さんが2020年にオープンした2号店が下北沢に。本店と異なるのは、「Curry Spice Gelateria KALPASI」(カレー スパイス ジェラテリア カルパシ)という名前の通り、ジェラテリアであること。「本格カレー店がジェラート!?」とジェラート界、カレー界でも話題に。スパイス×ジェラート、その魅力を取材してきました。
下北沢駅からも近く、店内は券売機で購入し、席はすべてカウンターとなっています。お店へ一歩入れば、スパイスの香りであふれ、カレー好きにはたまらない空間となっています。
異国感と、スパイスの楽しい世界を誘うかのように、内装にもこだわりが。もともと、ジェラート専門店として小さなスペースでの販売を考えていたそうですが、2号店としてカレーも楽しめるようになったそうです。ジェラートを買いに来る人もいれば、カレーだけを食べに来るなど、さまざまだそう。
なぜ有名店がジェラートを? 店主である内田さんにお話を聞くことができました。
内田さん「もともと、本店のコース料理のデザートととして出していました。お客様に好評で、そこでジェラートだけのお店を開こうということになり。黒澤さんと仲の良かった京都のジェラート屋さんに監修してもらいながら、うちならではのスパイスを感じるジェラートを作りました。」
スパイスをふんだんに使い、他のジェラテリアでは食べることができないのが、このお店のジェラート。あえて、カレーに使っていないスパイスで作ったというジェラートは、試行錯誤をしながらお客さんの反応を見て、今の味に行きついたという。
現在のラインナップは、8種類。2種類を選ぶオーダー方式となっています。夏限定となっている①の「ローストチリグアバ」は甘酸っぱいグアバの味のあとに、のどの奥でピリッと辛みが効いてくるジェラート。同じく夏限定の⑦「トロピカルガラムマサラ」は、フルーティーなのに辛みがかなり効いていて、ヤミツキになります。今回、お店でも人気の組み合わせを伺いました。
もっともお店で人気があるのが、ビターなチョコレートにガツンと来る山椒の「山椒ショコラーデ」に、「ブルーチーズローストクミンシード」の組み合わせ。舌がしびれるほどに感じる山椒のスパイス感に、ブルーチーズのコクと酸味が絶妙に。ブルーチーズは、どうしてもブルーチーズくささが出てしまうところを、いくつかのチーズとブレンドすることでマイルドに。さらにすったライムを混ぜることで、さわやかに仕立てたそう。
もともとこの山椒ショコラーデとブルーチーズは、1つのフレーバーだったそう。どうしても手作業で混ぜ合わせているので、作る手間がかかってしまうことから、それぞれのフレーバーへとわかれたそう。
続いて紹介するのが、女性に大人気の「マサラチャイ」と「焦がしマスタードシードココナッツ」。カルパシさんのジェラートの中で、もっともスパイスの量が多いという「マサラチャイ」は口に入れた瞬間、チャイの香りと濃厚さが鼻を突き抜けるよう。たまらない香りに合わせるのは、マスタードシードをベースにしたココナッツ。マスタードの辛みはなく、ココナッツのまろやかさが絶妙です。
いかがでしたでしょうか? 唯一無二のスパイス感じるジェラート。ぜひ一度は食べてほしいです。夏の暑い時期にもぴったりです。
About Shop
「Curry Spice Gelateria KALPASI」(カレー スパイス ジェラテリア カルパシ)
東京都世田谷区北沢2丁目12−2(MAP)
アクセス
営業時間:11:30~20:00(ラストオーダー19:00)
定休日:木曜日
Photo&Writing/Cream Taro
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