近年もっとも注目されたパン店と言える「AMAM DACOTAN(アマムダコタン)」のアナザーブランドとしてデビューし、連日行列のできるベーカリーカフェ「dacō(ダコー)」。そんな大人気店が、約300年の歴史を誇る竹本油脂の「マルホン胡麻油」とコラボ!
そのメニューはufu.フェス限定で販売され、2日間にわたって即完売するほどの人気ぶりに。なぜそこまで多くのスイーツ好きの心を射止めたのか、実際のメニュー2品と、ごま油とパン・スイーツの関係を紐解いて紹介します。
11月23日、24日に東京・大手町のTOKYO TORCHで開催されたスイーツメディア「ufu.(ウフ。)」主催のスイーツイベント「ufu.フェス2024」。多くの人気店が出店するなか、「dacō」×「マルホン胡麻油」のコラボブースは常にお客様の絶えない人気ぶりでした!
今回のコラボメニューを開発したのは、イタリアンのシェフとして研鑽を積み、「AMAM DACOTAN」「dacō」のパンや、「Iʼm donut ?」の生ドーナツで多くのファンを魅了する平子良太氏。シェフのこだわりと、ごま油が活きた品とは?
一品目は『白ゴマとヘーゼルナッツクリームのマリトッツォ』。マルホンの製品「太白胡麻油」と「純ねり胡麻 白 ソフトパウチ」を使ったスイーツパンです。
使うクリームは、ヘーゼルナッツペーストとdacōオリジナルのカスタードクリームをあわせたクリーム、ねりごまと生クリームを混ぜたクリームの2種。それらを、ココアを混ぜたチョコブリオッシュ生地でサンド。
マリトッツオの周りにあしらったクランブルは、太白胡麻油、白ごま、アーモンドプールを使ってさっくり食感に。たっぷりのクリームとリッチなブリオッシュに心地よいアクセントが加わります。
実際に食べた人からは「クリームにコクがあって美味しい!クランブルの食感が楽しいのと、後味がさっぱりしているのでペロっと食べられました」という嬉しい感想が。
もう一品は『黒ゴマスコーン 黒ゴマクリームとピスタチオクリームサンド』。マルホンの製品「純ねり胡麻 黒 ソフトパウチ」を使った黒ごまバターと、ピスタチオバターをスコーン生地ではさんだスイーツ。
ねりごまと「太白胡麻油」を混ぜ込んで焼いたスコーン生地が、ザクッと香ばしくて絶品!ごまやピスタチオの風味がしっかり感じられ、やみつきになる味わいです。
食べた人のなかには「想像以上にごまを感じる生地で、ごま好きとしてはすごく嬉しかったです。普通に、dacōさんでも売ってほしいです(笑)」とフェス以外での販売を求める声が。反響の良さから、都内のdacōでは期間限定で再販されたそうです。
自宅にはあっても、ごま油をパンやスイーツ作りに使うイメージは薄いかも? でも、今回どちらのメニューにも使われていた「太白胡麻油」は、パン・スイーツととても相性が良い油なんです!
ごま油は油脂のなかでも特に熱に強く、高温で加熱しても油っぽくなりにくいのが特徴。さらに、ごまを焙煎せず生のまま搾る「太白胡麻油」は香りがないため、小麦や牛乳、ナッツやカカオといった素材そのものの美味しさを一層楽しめます。
また、ごま油は常温で液体のため、固形のバターに比べて計量をしたり、混ぜ合わせたりするのが簡単!思い立った時にすぐに作り始められるので、今までよりも気軽に調理に取り組めます。冷めても固まりにくく、ふわっとした仕上がりが長く続くのも◎
パティスリーのシェフが、バターの代わりにあえて太白胡麻油を使うことも多いのだとか。乳化性がよく様々な食材と混ざりやすいので、分離しやすい素材であるチョコレートを使った生チョコやトリュフもムラなく仕上がります。
フェスの2日間とも、ほとんど午前中に売り切れてしまった「dacō」×「マルホン胡麻油」のコラボメニュー。ごまの搾り粕を飼料や肥料として100%二次活用し、無駄にしない竹本油脂のマルホン胡麻油は、今年のufu.フェステーマである食材への「感謝」にもぴったりの素材でした。
太白胡麻油は、スーパーでも手軽に購入できます。おうちで作るパンやスイーツもより絶品になること間違いなし!ぜひ、試してみては?
文/Mizuki Isobe(磯部美月) 撮影/Teppei Daido(大童鉄平)
<取材協力>竹本油脂
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