ライターの坂本リエです。2023年3月に赤羽から幡ヶ谷に移転したNYスタイルの天然酵母ベーグル専門店「FUJI BAGEL」。移転から1年が経ち、店主の藤井千代美さんが唯一無二の酵母スコーン「anise scone(アニス スコーン)」をローンチ。この特別なスコーンは、FUJI BAGLEにて“スコーンの日”に販売されます。開発者の藤井千代美さんに取材をしたので、ご紹介します。
A.「大好きなスパイスのanise(アニス)と大好きなミュージカルのannie(アニー)をかけました。みんなの体と心をハッピーに、食べたら笑顔になるみんなに寄り添ったスコーンを作りたくて命名しました」
A.「元々スコーンが大好きでお店へ行き食べてきましたが、それぞれ良さはあるけれどどこも似てる感じで……。作るなら他にはない身体にやさしく栄養もあり罪悪感なく……でも食べたら笑顔になれるスコーンを作りたい!そんな思いで2年前くらいから作りたいと思いはじめました。
赤羽にいた頃に作っていたのですが、幡ヶ谷に移転し1年が経ち、通販してほしいという声もあり、本腰を入れようとFUJI BAGLEとは別のアカウントを作りました。今後はスコーンの日を作って、ポップアップや通販もやっていきたいと考えています」
A.「私は色から連想します。街並みを歩いていて絵を見たり、スコーンの層もふとしたときにコンクリートを見てこういう断面もおもしろいなとか(笑)」
A.「anise sconeの特徴は余計な材料を入れずに素材を活かすことですね。生地から何のスコーンか分かるように作ります。砂糖などは加えていないのでお好みではちみつなどで甘さを加えて下さいね。
あと、小麦は悪と言われることが多いですが、食べ合わせを気を付ければ悪ではないですよ。食べた分出せる身体になってほしいから、プレミアムココナッツオイルという酸化しにくいものを選んでいます。
スパイスは自分が無類のスパイス好きだから、好きなスパイスをふんだんに使っていて、ガツンと効いているものが多いです。だからアカウント名もアニスなんです(笑)。スパイスって本当に素晴らしくて、選び方や取り方によっては物凄く健康的だったりします」
A.「ビキニ・フィットネスアスリートの安井友梨さんが、ベーグル会にお忍びで来たことがあって。大会で世界一になる為に日々努力をされている方で、ストイックに頑張る姿に私は安井さんの為に何か出来たら……と思うようになりました。日頃から食事に気を使われていて小麦を普段は控えていてベーグルは減量に入る前の特別なものと知りました。
普段はグルテンフリーのものを召し上がっている事を知って、トレーニーでも食べられるグルテンフリースコーンを作りたいと考えました。安井さんがプロデュースしているプロテインをいただき、スコーンにしてみよう!と直感で思ったことを思い出します♪
グルテンフリーといったら米粉のイメージが強いですが、栄養価のあるものを使いたいと思って全粒粉オートミールを使っています。1つで栄養がしっかりと取れて腹持ちがいい最強スコーンです。まだまだこれから増やしていきたいと考えています。
あとは、こういうふうに身体にいいからと伝授されると、その食材を使って作りたくなりますね♪ちなみにこのあいだは椎茸スコーンを作ってみました(笑)。一見、合わなそうなのですが、卯の花みたいで本当においしかったので、ぜひ食べてもらいたいですね」
A. 「全粒粉グラハムココナッツです。じつは初めて作ったスコーンなので思い入れがあります。私自身が全粒粉とココナッツが好きで作りました」
ここで実際にスコーンを食べてみました。まずは、全粒粉グラハムココナッツ。
見て分かる通り、ココナッツがみっちりと入っていて、どこから食べてもココナッツが味わえました。まるでココナッツそのものを食べているよう。シャクシャク、ザクザクとした2つの食感が楽しめてココナッツ好きにはたまらないですね。噛めば噛むほど全粒粉の香ばしい香りが広がるところもお気に入りです。
2つめは有機ジンジャーキャラメル。話を聞いていたので、どれくらいスパイスが効いてるのか楽しみにしていました。有機ジンジャーをふんだんに使っているので、ジンジャーの香りが鼻を抜けたとき、思っていた以上に効いていて驚きました。
ピリッとしていて刺激のある生地にキャラメルの甘さが際立ちます。半分だけにしておこう、と思っていたのに甘辛くてクセになり止まらない!気づいたらあっという間に食べてしまいました。そして、ジンジャーのせいか、なんだかポカポカする気がして身体が喜んでいる感じがありました。
最後は有機シナモンデーツ。食べる前からシナモンの香りが漂います。口に含むと思っていた以上にシナモンがしっかりと効いていてシナモン好きは文句なしでしょう。デーツはクレオパトラが愛していたようで美容によく、黒糖のような甘みがあってコク深いです。食べ方はお好みですが、冷やして食べるのがおすすめだそうです。
A.「スコーンは1つの塊(生地)から4個作れます。その作業にかかる時間は30分、2日間じっくり寝かせ焼き完成!時間はかかりますが おいしいと言われたりリピートしてくれる方がいるから楽しい時間です。anise sconeをよろしく。」
食べ応えがあって、身体が喜ぶスコーンでした。藤井さんは元気いっぱいで会うだけでもハッピーになれます。ぜひ足を運んでみてください。
About Shop
anise scone(アニススコーン)
東京都渋谷区幡ケ谷3丁目11−7 メゾン明 1F
営業日:水・木・金・土
営業時間:11時〜売り切れ次第終了
Instagram @anise_scone
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