パン部
2023.05.28

【三鷹】もちっとした食感のセミハードな高加水パンが美味！「Bakery MIDMOST」

パンライターの坂本リエです。
今回ご紹介するのは、東京・三鷹にある「Bakery MIDMOST(ベーカリーミッドモースト)。」
2021年6月にオープンし、今でも曜日によって個数制限をするほど大人気のパン屋さんなんです。
もちっとした食感のセミハードな高加水パンが話題になっていたので、さっそく行ってきました。

ハレの日ではなく日常の食卓やひと時に添えられるパン達を

三鷹駅から歩くこと約8分。
コンクリート打ちっぱなしの外観が目を惹きます。

店内に入ると、目の前においしそうなパンが並んでいてスタッフが取ってくださるスタイルです。
バゲットやリュスティックをはじめ、惣菜パンからスイーツパンが並んでいます。

Q.お店のこだわりはありますか。
「地元の方に毎日でも来て頂けるベーカリーになることを目標にしております。
ハレの日ではなく日常の食卓やひと時に添えられるパン達、子供達が大人になったときに昔の思い出になるようなパン達、こんなイメージを持って貰えたら嬉しいです。

あまり凝ったことはせずに食材の味をストレートに出すことと、1品で使う材料を極力少なくすることも心掛けています。

小麦粉は国産だけにこだわらず（といっても8割以上は国産ですが）、国内外の良いものを使用しております。
国産小麦は北海道、群馬、福岡産のものを、フランス産はシャンパーニュ地方のもの、北米産も単一品種のもの、ライ麦はドイツ産といった感じです。」(シェフ:徳永さん)

ここで私が選んだおすすめを5点ご紹介します。

①もっちり弾力あるやわらかな生地からクリームがたまらない！「くりーむぱん」

1つめは「くりーむぱん」。
ひらがな書きのイメージ通り、湯種入のもちもち高加水生地にコクのある自家製カスタードがたっぷりと入っています。
もっちりとした弾力のある生地のクリームパンは今までに食べたことがなく新鮮でした。
カスタードには生クリー厶が入っていて濃厚なプリンをイメージしたクリームに仕上げているそうです。
トッピングのアーモンドスライスには粉糖を振っていて、香ばしさを出しているのが特徴。
食べた人にしかわからないのどごしがクセになりました。

②2つのチョコが贅沢な味わい「ダブルショコラ」

２つめは「ダブルショコラ」。
高温短時間焼成で外はカリッと中はしっとりの食感。
パンとチョコレートの間くらいの食感と味を目指しているそうです。
チョコはフランス産のチップチョコとホワイトチョコを混ぜていて噛むとじゅわっと広がります。
2つのチョコが入っていますが、くどさがなく食べやすいです。

③にんじんの甘みたっぷり「キャロットケーキ」

3つめは「キャロットケーキ」。
時間が経ってもしっとりしていて口溶けが良く、その秘密はエキストラバージンオイルをかなりたっぷりと使っているからだそうです。
にんじんの甘みがたっっぷり、具材はくるみとシンプルです。
フロスティングはなく、スパイス感も控えめでキャロットケーキを食べたことがない人も挑戦しやすいと思います。

④香りと風味が濃厚「ピスタチオミルク」

4つめは「ピスタチオミルク」。
パンドモーストにカカオパウダーを混ぜた生地はビターでヒキがあり歯切れがいいです。
イタリア産ピスタチオペーストで仕立てたミルククリームはミルキーでピスタチオの風味と香りがしっかり感じられます。
そこにローストしたピスタチオがカリッとしていて香ばしくアクセントになってい

⑤噛めば噛むほど上品なスパイスの香りが広がる！「シナモンとカルダモン（シナモンロール）」

最後は「シナモンとカルダモン（シナモンロール）」。
アメリカ西海岸のモーニングバンズをイメージして平たく焼いたものなのだとか。
クロワッサン生地に溶かしバターを塗っていてカリッとさっくりとした食感。
カルダモン、シナモン、ブラウンシュガー、オレンジゼストをかけて巻き上げていて、最初はカルダモンが香り、噛めば噛むほどシナモン、オレンジゼストと香りが変わっていき、最後まで飽きが来ないです。