パン部
2022.03.12

まるでパンの美術館！池ノ上「eteco bread（エテコブレッド）」に並ぶ具材たっぷりの美しいパンたちに感動

こんにちは。パンライターの坂本リエです。今回私が行ってきたのは、池ノ上にある”eteco bread（エテコブレッド）”。具材がたっぷりとのっていて美しいパンが並んでいるので、「絵本の世界みたい」、「パンのテーマパークだ」と話題になり、開店前から行列ができるんだとか。早速行ってきました。

開店前から行列覚悟！

池ノ上駅から徒歩約2分とアクセス良好。
隣の下北沢駅からは10分ほどで着きます。

私が着いたのは開店から1時間後の11時頃。7組並んでいました。
店内は1組ずつ、対面式になっていて店主の梶原さんが取ってくださるスタイル！商品説明や会話など丁寧に接客してくださるので、入店まで少し時間がかかります。30分程待ってついに入店。

店内に入ると、木の温もりが感じられます。
壁や天井にパンや動物たちが隠れていてなんて遊び心があるんでしょう！

「非日常」を大切にしたいという想い

eteco breadは2019年6月にオープンしました。
コンセプトは、「力になれるパンを作る」。日常的な辛いこと、嫌なこと、いくつかあるそんな時に、パンを通じて少しでもリフレッシュできるような、そんな非日常的な特別なパンを食べて欲しいという想いが込められています。食べる人の力になれるような、そんなパンを作り続けています。
新しい素材を使うため、常にブラッシュアップするためオープン当初から同じレシピはないというから驚きです。

惣菜パンやスイーツパンをはじめ、バゲット、焼き菓子など45種類ほど並んでいます。
夫婦で営んでおり、20年以上のパン職人である旦那様がパンを焼き、具材の調理や盛り付け、焼き菓子などは有名洋菓子店などで調理経験を20年積んだ梶原さんが作っているんだそう。

実際に見ると分かりますが、eteco breadのパンは端から端まで具材がたっぷりとのっていて色鮮やかで美しいです。
それは、「一口目から感動できるパンを作りたい！」という想いがあり、パンとソース、具材のバランスにこだわっているんだそう。

店名の由来は愛称

店名の「eteco」とはフランス語で夏という意味の「été」＋「子」。
つまり梶原さんのお名前「夏子」を意味しています。
以前務めていたフレンチレストランのフランス人シェフが名付けた愛称を元に店名をつけたそうです。

今にもこぼれ落ちそうな自家製あんが特徴の「あんぱん」

まず初めにご紹介するのが一番人気商品の「あんぱん」。
今にもこぼれおちそうなくらい、みっちりとつぶあんが詰まっていて店内で並んでいるときから魅力的でした。
もちろんこのあんこも自家製で粒がしっかりとありながら、くちあたりなめらか。甘みはありますが上品な甘さなので、これだけ入っていても難なく食べられます。
パンは見た目とは裏腹にソフトな生地で歯切れがよく、あんこと相性いいくるみが入っています。コリコリといった食感と香ばしさがアクセント！
そして嬉しかったのが、じつはバターが塗られているということ。
あんこといったらバターというくらい相性抜群ですよね。

注文を受けてからクリームをつめる「クリームパン」

2つめは「クリームパン」。
注文を受けてからクロワッサンにクリームをつめてくれます。
フレッシュな味わいが楽しめるのが嬉しいですね。
なるべく早めに食べたほうがいいそうなので、帰ってすぐにいただきました。

カットすると奥まで入ったクリーム。
とろっと柔らかく、濃厚ですがバニラビーンズが強くなく後味はすっきりとしています。
生地は外はサックサク、中はしっとりとしていて一体感がすごいです！
密度が濃くしっかりとした生地なので、食べ応えありました。

旬の果物を使った「フルーツデニッシュ」

3つめは「フルーツデニッシュ」。
どれもおいしそうでしたがイチゴにしました。
写真では伝わりにくいと思いますが、このイチゴかなり大きいんです！

カットしてみると、クリームチーズ、ブルーベリーソース、カスタード、いちごにローズマリーが飾り付けられています。ビジュアル満点ですね。
いちごの果汁がじゅわ～と口の中に広がります。
甘酸っぱさとカスタードの甘みのバランスがいいです。
そこにフレッシュなブルーベリーソースが加わるとよりフルーティーに仕上がります。
デニッシュ生地は外はざっくり、中はしっとりと柔らかいです。
これはもはやスイーツですね。