福岡・博多に本店を構える人気ベーカリー「AMAM DACOTAN(アマムダコタン)」。今年の夏に公式Instagramに、東京進出のアナウンスが流れるとすぐにパン好きたちの間で、お祝いと興奮の声がたくさんあがった話題の新店。2021年10月1日に東京・表参道についにOPENし、オープン初日は数時間に及ぶ待ち時間も、全パン好きが大集結。現在も朝から人気のこのお店。今回は、パンライターの私が絶対に食べるぺきスイーツパンを選びました。早速ご紹介します。
本店で販売する商品を中心に構成し、「バーニャカウダーバゲット」をはじめとする表参道店オリジナル商品は約20種類前後を加えて、約120種類のパンがズラリと並ぶ様子は圧巻。季節ごとに次々に変わる新作、そして活気あふれる厨房では次々にパンが焼かれていき、出来立てに出会える楽しさも。
「アマムダコタン表参道」には、イートインスペースがあります。お店の外のテラス席には、購入したパンを食べられるほか、ドリンクもオーダーできるので出来立てをいただける楽しみが。オーダーして食べられるフレンチトーストも人気なんだとか。また店内には、カウンター5席が並びます。奥の隠し部屋のような、ひっそりとしたお部屋は半個室で1席。
それではお待ちかね、スイーツメディアウフ。としてスイーツ系のパンを12種類も選んでみました。
アマムダコタンといえば、ローマ発祥の伝統的なパン菓子「マリトッツォ」のブームの火付け役として知られています。豊富な種類から私が選んだのは、「あんこマリトッツォ」。
これだけ生クリームが詰まっているから甘くてくどそうに見えますが、濃厚ながらも後味がさっぱりとしていてふわふわと軽い食感!
高級和菓子屋さんでも使われる小豆を丁寧に焚いた小豆は、粒感があって甘くアクセントになっています。
サツマイモを練り込んでギリギリの給水率で仕上げた生地は、外側はサクっと中はしっとりしていてあっという間に食べ終わってしまいました。マリトッツォを食べたことがない人に挑戦してほしいです。
スタッフさんのおすすめ商品。
当日余った食パンを特製のフレンチトースト液に浸し、翌日にたっぷりのバターで焼き上げたフレンチトーストは、最後にフレンチトーストが見えなくなるほど粉砂糖をかけて仕上げます。家でリベイクして食べると、外側はカリッと中はしっとりとした食感が楽しめました。
やさしくてシンプルな味わいです。実は人気で食パンが余らなかった日は、このために食パンを焼く日もあるそうです。
季節で変わるハニートーストは、今の時期はイチジク。ブルーチーズを合わせた、大人な逸品。ワインを合わせたくなるような魔法のハーモニーの秘密は、店主の平子さん。イタリアンレストラン出身のひらめきと、創造性が詰まった人気のパンです。
ブルーチーズはクセがまったくなく、苦手な人も食べられるぐらい、ハニートーストの芳醇な甘さと香りがバランスを取ってくれます。
手のひらサイズの小さな食パンできのこ型がかわいくてユニーク。
そのまま食べるとふんわりもっちりとしていて弾力があります。
シンプルでやさしい味わい。
半分焼くと外側はカリッと中はしっとり。小麦のいい香りが鼻を抜けます。
なにもつけなくても素材の味を楽しめて十分おいしいですが、お好みではちみつやジャムをつけてもおいしそう。
スタッフさんイチオシ商品。「焼いているととにかく香りがいいんです。」
袋を開けた瞬間にアールグレイの香りに包まれます。リベイクすると、さらに香りが増しました。
表面がカリっサクっとして心地よく、中はふわっとしっとりとしています。
はみ出たクッキー生地がサクサクとしてその部分だけでも単品で売ってほしいほど。
キタノカオリ100%でカリッと薄皮で焼き上げられたモチモチのリュスティックに毎日焚いている自家製のあんことこんもりと盛られた練乳バターが挟まれています。
粒感があるあんこと練乳バターの甘さがギュっと詰まっていて、小ぶりながらも満足感があります。シンプルだけどクセになる味わい。
どこを切ってもゴロゴロとした栗とナッツが出てきて香ばしく、この価格でぜいたくなほどボリューム感もたっぷりです。
リベイクすると表面がカリッとして中からはチョコがとろ~と溶けだします。
全粒粉、ライ麦、天然酵母を使用した生地の風味がしっかりと味わえ、香りがいいです。
ピスタチオバターと練乳バターがサンドされています。
このピスタチオバターがかなり濃厚でまったりとしていて、甘い練乳バターと合わさり、舌にねっとりと絡む付く感じがたまらないです。
生地にはヨーグルが入っていてふわふわもちもちっとした柔らかい食感でクセになります。
シンプルな組み合わせですがパンチがありました。
こちらもピスタチオ系のパンですが、先ほどのパンとが違います。食べてみてびっくりするほどの、しっとりとした食感の生地にピスタチオ生クリームとカスタードクリームが2層になって、パンパンに入っていました。
ちょっと固めのカスタードと、柔らかめのピスタチオ生クリームの異なった食感のクリームが一度に楽しめます。
生地よりもクリームが多くパンというよりスイーツですね。
実は焼き菓子も多くお店に置いてあり、とりわけ目立っていたこちらのカヌレ。「カリッと、トロッとしていて美味しい」という言葉だけでは語りつくせない、衝撃が走るほどの美味しさ。卵の臭みは一切なく、またラム酒の強さもほんのりなので、「よくあるラム酒のきいたフランスのカヌレ」とは異なります。
甘み、外の複雑な焼き目のカリッとした食感はパン屋ならでは。ぜひ一度食べてその違いを味わってほしくなる逸品です。
もはやケーキのようなガトーブレッド。食べてみると、バスクチーズケーキのような軽やかな食感と、ふんわり、ぷりんっとした食感が口の中に広がります。ガトーショコラのようなこってりしたタイプではなく、軽く食べられてしまう美味しさ。
甘いというよりも、ほどよくビターなところも注目のポイントです。
ラストは、誰もが好きなシナモンロール。見た目も一般的なシナモンロールと違い、しっかり焼き上げられた、食感がたまらない逸品。
ふんわり香るシナモン、牛乳たっぷりの柔らかい菓子生地にバターの香りがたまりません。またたっぷりかけられた粉糖の甘さのバランスが絶妙で、重たそうに見えるシナモンロールもペロリ。おやつ感覚で食べられてしまう、軽やかさが印象的でした。
About Shop
アマムダコタン 表参道
東京都港区北青山3-7-6
営業時間:11:00~売り切れ次第終了
営業日:不定休
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