スイーツ、焼き菓子の世界では、知っていそう?でも実は意外と知らないことが多いですよね。そんなスイーツの疑問に現役のパティシエ・大澤智弥氏が答えてくれます。お菓子のヒミツや、業界にまつわる裏話も深堀り。前回に続き、日本発祥の洋菓子について聞いてみました。
「日本が発祥なの?と意外に思われるかもしれませんが、ヨックモックのシガールは、ヨックモックが独自に作り上げた洋菓子なのです」と大澤シェフ。
ヨックモックのシガールといえば、サクッと口溶けのいいライトな感覚と甘い香りや味で人気の定番商品です。
「もともとラングドシャというフランスの焼き菓子の生地を、筒状に巻いて作ったもので、見た目はとてもシシンプルなんですが、丸める技術は特別な機械を使って作り上げる焼き菓子なんです」
ラングドシャはフランス語で「猫の舌」という意味。形やざらついた質感から、そのように名付けられたことが想像されます。
ラングドシャ自体お馴染みの商品がたくさん売られています。中でも人気でよく知られているのは北海道のお土産の定番でもある「白い恋人」。その食感はクッキーほどザクッと硬くなく、とろけるようなサクサク感にあるようです。
「海外でもラングドシャの焼き菓子はたくさんあるんですが、シガールのように筒状になったものは、たぶん、ないと思いますよ。
中は空洞なんだけど、しっかり食べ応えがあるし、ほのかな甘さはいくつでも食べられる感じ。
特徴として卵の卵白だけを使っているため、サクサクしつつ、表面のカリカリ感もあるし、少しだけ塩っぽさがあるんですよね。そこがクセになるのかもしれません」
純粋な日本生まれシガールは、今、海外でも人気を集めているとか。
インバウンドで日本のお菓子が注目されていますが、シガール人気は特別なよう。日本の繊細な技術を感じるお菓子です。
パティシエ:大澤智弥さん
専門学校を卒業後、ビゴ東京に入社。その後「レストラン シェ・イノ」、「ホテル雅叙園東京」、「アングラン」などを経て、「こむぎのおいしいおかし」ほか、ガレットデロワ専門店「Galet Galet(ガレ ガレ)」のシェフとして活躍している。ufu専属パティシエ。
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ウフ。編集部スタッフ
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