全国に90店舗以上のお店を構える洋菓子店「アンリ・シャルパンティエ」。1969年兵庫県芦屋で創業し、当時では珍しい“スイーツも食べられる喫茶店”として注目を集めました。今では百貨店やショッピングモール、お土産売り場などでケーキや焼き菓子を販売するなど幅広く展開しています。
中でも看板商品「フィナンシェ」は、日本で一番売れています(※)。今回はそんなフィナンシェの知られざる各地方限定商品を紹介します。地元の人はもちろん、旅先の手土産としてもおすすめです。
※ 2021年イプソス社調査結果
今年4月に発売されたバナナとチョコレートのフィナンシェ「ショコラ・バナーヌ」。大きさの違いなどでどうしても出てしまう不揃いのものや、規格外のバナナを使った、SDGsにも配慮された焼き菓子。そんなバナナをキャラメリゼし、ペースト状にしたものを生地の上に絞って焼き上げています。
バナナの濃厚さをより引き立たせるために、少し卵黄を足しているそうで、濃厚なだけではなく、袋を開けた時に、芳醇なバナナの香りが広がるのもポイント。そしてチョコチップの甘み、ジュワっと広がるバター感がたまりません。
さらに専用ピックが入っているので、家族や友達などで分け合って食べるのにもおすすめ。
<販売店舗>
銀座メゾン、東京駅グランスタ店、東京ギフトパレット店
<交通系の販路>
羽田空港(53番ゲートショップ、61番ゲートショップ、65番ゲートショップ、到着ロビーギフトショップ店)
オンラインショップ:無
京都ブランドを代表する素材のひとつである「宇治抹茶」を使ったフィナンシェ。日本に15人しかいない茶師の最高位「十段」の称号を持つ東源兵衛氏と共同で開発されたのだそう。ポイントは、抹茶の芳醇な香りと鮮やかな色味。そして口に入れると抹茶の程よい苦味とフィナンシェの塩味が混じり合い、噛めば噛むほど抹茶の旨みと余韻を味わえます。
フィナンシェに抹茶の香りを残すために、東源兵衛氏は茶葉の栽培方法から摘み取りのタイミング、煎り方、挽き方、ブレンドに至るまで何度も試作を繰り返して生まれたのだそう。
宇治抹茶本来の旨味や香りをしっかりと感じつつも、フィナンシェの優しい口どけ、そしてしっとりとした食感までもが絶妙。アンリ・シャルパンティエのロングセラー商品「フィナンシェ」と茶師十段の「宇治抹茶」との融合は、手土産にも喜ばれるに間違いありません。
<販売店舗>
京都高島屋店・京都伊勢丹店・京都伊勢丹店~HANARE
<交通系の販路>
京都駅(3か所)・伊丹空港・ラオックス道頓堀・京都八瀬離宮・神戸三宮
※中身は変わりませんが、スリーブは別カラーでの提供。
オンラインショップ:有
西宮神社で行われる祭り「十日えびす」。赤門から本殿を目指して走り出す「開門神事・福男選び」は、テレビや新聞でも報道されるほど毎年注目を集めています。その副賞として贈られるのが「えびすフィナンシェ」。縁起物「大納言小豆」をのせて焼き上げた贅沢な逸品です。
小豆の風味を最大限に引き出すために、砂糖のみで仕上げたシロップを、数回に分けて漬け込まれていて、フィナンシェ生地のしっとり感と、小豆のほんのりとした甘みが余韻に残ります。商売繁盛の神である「えびす様」から福をいただいた縁起菓子なので、ビジネスシーンの贈り物にもぴったり。
<販売店舗>
エビスタ西宮店
<交通系の販路>
新大阪駅 新幹線改札内、アントレマルシェ大阪、ANA FESTA、関西国際空港国内線、伊丹空港南ゲート、新大阪エキマルシェ、京都駅、三宮、吹田サービスエリア、西宮名塩サービスエリア
オンラインショップ:有
多様な農作物が採れる兵庫県を原点とするアンリ・シャルパンティエの想いが詰まった「神戸生まれのフィナンシェシリーズ」。“なかなか市場に出回らない地元の特産品を活かしたい”と願う生産者さんのフルーツをフィリングにし、フィナンシェにのせて作られています。
中でもおすすめは「神戸生まれのいちごフィナンシェ摂津」。ほとんど市場に出回らず“幻”と呼ばれている「神戸 二郎いちご」を使ったフィナンシェで、いちごの甘みと酸味のバランスが絶妙。
一口サイズながらも、サクッふわなキャラメル風味の生地をしっかりと味わうことができます。さらに“神戸生まれ”が一目でわかるパッケージは、兵庫の手土産にぴったり。
<販売店舗>
芦屋本店、芦屋大丸店、神戸阪急店、神戸大丸店、宝塚阪急店、酒蔵通り店、川西阪急店、西宮阪急店、エキソアレ西神中央店、姫路山陽店、エビスタ西宮店
<交通系の販路>
新大阪エキマルシェ・姫路アントレマルシェ、新大阪キヨスク、アルデ、中央口、アントレ三宮、アントレ新神戸、関空、伊丹空港、神戸空港
※「アントレ三宮」は5月末までの期間限定販売
オンラインショップ:有
名古屋地区限定発売、和素材×洋菓子の新スイーツ「アン・ブランシュ大納言」。名古屋モーニングの象徴である小倉トーストにかかせない「あんこ」が使われています。なんといってもポイントは、生地のしっとりさ。小麦粉の代わりに白あんを使い、しっとり感を出しているのだそう。
コクのある白あんと芳醇な香りのアーモンドプードルと相まって病みつきになる味わい。パッケージも名古屋を象徴する金のしゃちほこをイメージしたゴールドをベースに、和素材を感じられるようなテイストになっているのも魅力的。
<販売店舗>
名古屋髙島屋店・栄三越店・星ヶ丘三越店・名古屋松坂屋店・岡崎髙島屋店
<交通系の販路>
中部国際空港、JR名古屋キヨスク2店舗
オンラインショップ:有
日本で一番売れているアンリ・シャルパンティエの「フィナンシェ」。そのベースを残しつつも各地方の要素を取り入れたご当地フィナンシェは、旅先の手土産にぴったりです。
About Shop
取材協力 / アンリ・シャルパンティエ
Instagram:@henri_charpentier1969
Takuma
ウフ。編集スタッフ
すべてが“本物志向”のスイーツ好き編集者。都内のパティスリーやホテルのカフェを中心に巡り、話題のお店はいち早くチェック。スイーツが好きすぎて、気づけばスイーツメディアの編集部に!
Instagram(@k.takuma.happy)
Photo & Writing / Takuma
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