2015年10月にOPENして以来、都内屈指の名店となった「Ryoura」。2023年には、つい先日8周年を迎えました。
田園都市線の用賀駅から徒歩数分の商店街通りにあり、鮮やかなブルーの外観は、街にとけ込み、お菓子好きはもちろんのこと、地元のお客様で連日大賑わい。
普段は、圧巻のショーケースの中にはホールケーキが数種類に、プチガトーが20種類以上を超え、訪れるたびに季節のフルーツを使ったケーキからグラスデザートなど、シェフの技術を通じて生み出される様々な種類のスイーツを楽しむことができます。
そんなパティスリーで、コーヒーと焼き菓子を楽しめる日とは?
不定期で開く「コーヒースタンドの日」は、並ぶお菓子が180°変わり、イングリッシュな焼き菓子やアメリカンなお菓子がズラリ。なくなり次第終了となるラインアップやフレーバーもその時期で変わるんだとか。
お店が定休日の日に開催され、開催日は不定期開催。月1回のときもあれば2回のときも、また1カ月以上空いてしまうことも。そのため“レア”な日であることから、Ryouraファンのみならず全お菓子ファンがその日を待ち望んでいるほどです。次回は11月8日(水)ということで、ぜひ足を運びたいところ。
定休日とあって菅又シェフお一人でと思いきや、スーシェフ浅野さんも一緒に朝から大忙しで仕上げていきます。
この「コーヒースタンドの日」。主人公は、実はバリスタさん。『誰かの日常を豊かにする働き方をされてる人の声を、みんなへ届ける』をコンセプトにしたインタビューサイト、Neighborhood Storyの編集長。早川侑さんが水曜日のRyouraの定休日を利用し、コーヒースタンドとして営業する形になっています。そのため、菅又シェフや浅野さんは朝焼き菓子を作ったら、それでお役目は終了。その後はお菓子を託して、お会計も接客もすべて早川さんが担当。
この早川さんは、飯田橋に開業したばかりで「HAYAKAWA coffee」の店主としても活躍中です。
もともと早川さんがRyouraに来て、焙煎したコーヒーを飲みながら色々話す機会があったことから菅又シェフと意気投合。焼き菓子に合うコーヒーをその都度合わせて用意をしているんだとか。もともと2店舗目として“BAKESHOPみたいなことをやりたかった”という考えから始まったこの特別な日。コーヒースタンドのバリスタさんを主人公に、オーナーシェフの菅又シェフはもちろん、スーシェフも一緒になって“作りたいお菓子”をそれぞれ考え、作っています。
それではどんなお菓子が買えるのか、ご紹介していきます。
まず紹介したいのは、焼き菓子のお店でも今凄く人気のあるスイーツ「キャロットケーキ」。スパイスをミックスさせた生地は、生姜やアニスなど様々なスパイスの風味を楽しめるように。
とはいえ、凄いスパイスをきかせているのではなく「誰でも美味しく食べられるように」浅野シェフが考え、絶妙な塩梅に仕上げています。生地もしっとり系。上にのったシュガーが食感のアクセントになり、面白いです。
続いてはマドレーヌ。こちらは菅又シェフが担当。こちらも季節でかなり変わる仕様となっており、一番左がチョコレート、中央はヘーゼルナッツ、右はトンカ豆とベリーのマドレーヌとなっています。どれも食感も構成も異なる面白さで、ぜひ全種類食べて欲しい。
続いてはパウンドケーキ。左からシトロン、中央はショコラ、右はラム酒をきかせてたケーキに。パティスリーでもよく出されているパウンドケーキですが、このコーヒースタンドの日で出されているパウンドケーキは、生地の食感、粉の感じ方が全く異なり、コーヒーにもしっかり合うように、焼き菓子好きが楽しめるように設計されているんだとか。いつものRyouraの焼き菓子とは全く異なるアプローチです。
特に中央のショコラのケーキは、生地がまるで生チョコのようなしっとり具合で絶品!
続いてはヴィクトリアケーキ。こちらは浅野さんの担当。取材が8月だったこともあり、ソースはピーチ。ヴィクトリアケーキらしい、さらっとした舌触りでありながらソースのパンチと、口の中で溶けてゆく生地とクリームが最高に心地良く、誰でも美味しく、イギリス菓子の通な人も大満足の美味しさ。
個人的に大ハマりしたのが、アメリカンクッキー。表面にあるのは、なんとチョコレート好きが大好きなカカオハンターズさんのチョコレートがそのまま。チョコレートの酸味も加わり、フルーティーに楽しめる逸品に。
その他にも焼ドーナツ、焼ショコラなど、数多くの商品があり、紹介しきれないほどの魅力があふれています。
不定期開催ということで、詳細はぜひ「Ryoura」の公式アカウントをチェックしてみるのをおすすめします。
About Shop
Ryoura
東京都世田谷区用賀4丁目29−5
営業時間:12:00~17:00
定休日:火、水曜日
Photo&Writing/坂井勇太朗(編集長)
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