横浜の桜木町・関内エリアにある「BAKE ROOM(ベイクルーム)」。SNSではフォロワーは1万を超え、営業日が決まっていないお店でありながらも、販売告知と同時にお店に行列ができる人気店。
“知る人ぞ知る”人気の洋菓子・焼き菓子の専門店でしたが、今では焼き菓子好きたちの間で全国的にも人気が高いお店に。
人気の秘密と、そしてどこか“ほっとする”その愛くるしい焼き菓子を取材してきました。
お店があるのは、横浜駅の先にある「関内」駅または「桜木町」駅、そして「日ノ出町」駅からも歩いていくことができます。吉田町名店街に位置し、徒歩で6~7分ほどのところ。もともとは雑貨屋さんだったんだとか。
近くに公園もあり、そこで遊ぶ親子もいるのどかなところで、「BAKE ROOM」のお菓子を買って写真を撮ったり、その場で食べる方も。
お店の中は、季節の食材を使った焼き菓子がいっぱい。また多くの人が買い求めに来る人気のキャロットケーキをはじめ、パウンドケーキやクッキーなど、店内に一歩入れば香ばしい香りに包まれます。
以前から週の営業は数回程度だったのが、現在は営業日はSNSで予告、またはゲリラ営業の形で不定期に営業をしています。その時の仕込み状況によるそう。
「BAKE ROOM」で店主をつとめるのは、ここ横浜出身の錦織翠さん。自由が丘の人気店「Bake Shop」でパティシエで働き、2016年に独立しこのお店をOPENしました。高校生ぐらいから焼き菓子を焼くのが好きで、食べるのも大好きだったそうです。まだお子さんが小さいことから、生活の中心が家族に。
そのため、たくさんの数を仕込むために時間を作るのが難しくなり、結果的に営業日を減らさざるを得なくなったんだとか。実際に営業しようと思った日に、お子さんの体調次第で変更になる場合もあるんだとか。
最初からラインナップに入れていたキャロットケーキ。当時はあまり人気がなく、昨今のキャロットケーキブームと一緒に、顔のついたかわいい見た目も合わさって、今ではお店で最も人気の商品に。
ふわっと、クリーミーなチーズフロスティングにしっとりした生地。にんじんやスパイス感はまろやかで、子供もペロリと食べてしまえそうな軽やかさ。スパイスはシナモンだけとシンプル。
その他に、錦織さんにオススメを伺うと「ウィークエンドシトロン」と「スモア」。
「ウィークエンドシトロン」はシャリシャリとした食感、そしてしっかりした食感の生地感がたまらず、一度口にしたらどんどん食べ進めてしまいます。“食べやすさ”と、コーヒーと合わせたときの美味しさを考えたんだとか。
「スモア」はしっとりめのクッキーでサンドし、焼いたマシュマロの香ばしさとビターでありながらコクのある甘さがたまらないチョコソースでたまりません。
お店全体が、クセがなく、小さなお子さんもおじいちゃん・おばあちゃんも美味しく食べられることを考えたんだとか。
いつもは季節の果物と季節感(クリスマスなど)を出すように、意識をしているという錦織さん。ちょうどこの時期はアメリカンチェリーの商品も増えているそう。
「チョコミント」は、とろっとしたグラサージュのチョコミントが。ベースはブラウニーで、パウンドケーキ系のしっかりした食感ではなく、滑らかな食感。
チョコミントが苦手な人でも美味しく食べられる、程よい食後感です。
「メープルベーコンスコーン」は、しっとりめのスコーンで甘じょっぱく、おやつにもお食事にもぴったり。その甘さと、塩気のバランスが絶妙でヤミツキ間違いなし。メープルの香りが、食欲をそそります。
「ココナッツパウンドケーキ」は、食感も楽しいながら、ココナッツの甘さだけではなく、その香りもしっかり堪能できます。
子育てとお菓子づくりの両立に奮闘している錦織さん。“仕事は今は無理しない”でも美味しいお菓子も作りたいという、熱い想いも持っていて、今は旦那様の協力もあり営業ができているんだとか。上の子がもうすぐ4歳、下の子はまだ1歳。日曜日はしっかり子どもと接するようにしているんだとか。
これからの「BAKE ROOM」を伺うと、錦織さんが一番好きというクッキーをもっとたくさんやりたい、カフェもやりたいんだとか。夢いっぱいの錦織さん。これからが楽しみです。
About Shop
BAKE ROOM
神奈川県横浜市中区吉田町6−2 山下呉ビル
営業時間:12:00~なくなり次第終了
定休日:不定休、Instagramをご確認ください。
Photo&Writing/Cream Taro
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