杉並区・西荻窪駅から徒歩15分。
暮らしの賑わいを感じる街角に「cotito(コチト)」というお店があります。ここは、花を使ったお菓子が楽しめる、ちょっぴり珍しい花屋。今回はお洒落な空間「cotito(コチト)」で堪能できるお菓子を中心に、その魅力を紹介します。
夫婦で運営している「cotito(コチト)」。お菓子は全て妻の前山由佳さんが担当。夫の前山真吾さんが運営する花屋で、由佳さんの美しい焼き菓子を購入できます。
「cotito(コチト)」に来たら感動のあまり、誰もが“素敵!”と声を上げてしまうのが花クッキー。その鮮やかさは、色とりどりの花々が飾られた店内の中でも際立って見えます。
摘みたてに近い色をキープできるのは、焼き菓子によってエディブルフラワーの扱い方を変えているからなんだとか。エディブルフラワーを1つ1つ低温焼くなど、その手間を惜しみません。
数々の焼き菓子が並べられた店舗の中でも人気なのが5種類のクッキー。真っ白なホワイトチョコレートの上に、お花の自然な色が鮮やかに映る「お花とホワイトチョコのサブレ」。それをベースに優しくカモミールが香る「お花とホワイトチョコのサブレ(カモミール)」。卵・乳製品不使用で、アレルギーのある子どもでも安心して食べられる無添加の「ハナサブレ」はカモミールと米粉、プレーンの3種を用意。
また、素材にこだわった焼き菓子は花クッキーに限らず、素朴な見た目のものも味わいたいところ。
「ジンジャーホワイトチョコクッキー」は特に女性から人気の高い1品。ミネラル豊富なてんさい糖に漬けた国産減農薬の生姜と、ホワイトチョコレートがゴロゴロ入ったクッキー。ショウガの辛味とホワイトチョコレートのコクが調和してなんともいえぬ美味しさです。卵不使用なのでアレルギー持ちの方にも嬉しい1品。
「自家製ピーナッツバターサンド」はザクザクとした食感が魅力の、一口サイズのサンドクッキー。全粒粉をたっぷりと使用したクッキーの間には、粗めに砕いた自家製のピーナッツバターが。小さいながらに、分厚く食べ応えがあります。こちらも卵と乳製品不使用。
今回紹介したクッキーは、写真とアレルギー表記とともに記事の終わりにまとめました。気になる人は、こちらもチェックしてみてくださいね。
「ベイクドレアチーズケーキ」は店で人気のお菓子。花屋の隣に併設されたカフェで楽しめます。白いお皿に飾られた繊細な見た目は、食べるのがもったいないほど。
安定剤などの添加物の入っていない国産クリームチーズを使用。低温でじっくりと仕上げます。こだわりの素材から作られた「ベイクドレアチーズケーキ」は、しっとり濃厚です。
お皿の周りに散りばめられたクランブルのザクザクとした食感がよいアクセントに。「ベイクドレアチーズケーキ」の上に飾られたエディブルフラワーも、もちろん食べられます。
元々、花屋で働いていた真吾さん。当時から夫婦で独立し、店を出すのが夢だったそう。そんなとき、由佳さんのコミュニティを通してエディブルフラワー農家と出会い、1つのアイディアが。そうして生まれたのが、“お花とお菓子と人”の交差から生まれる空間「cotito(コチト)」です。
「cotito(コチト)」とは “私たち”を意味する口語“コチト”が由来。“自分、家族、お客さん。関わる全ての人を大切にしたい”とこの名を選んだそう。そんな思いから、花屋では定期的なワークショップなども行っています。
自分好みの花束やリースを作られるワークショップで、7000円から誰でも参加できるそう。技術的な面は真吾さんがアドバイスしてくれるので問題なし。
和気あいあいとした雰囲気の中で生まれるアレンジメントフラワーは、どれも個性豊かで真吾さん自身インスピレーションを受けることも多いんだとか。駅から少し遠いからこそ、雑音の少なさが魅力のひとつに。想像力がかき立てられる店内は、音楽やインテリアなどにもこだわりを感じる空間です。
About Shop
cotito ハナトオカシト(コチト)
東京都杉並区西荻北5丁目26−18
営業時間:11:00~18:00/土・日・祝日:11:00-19:00
定休日:毎月公式インスタグラムで更新(@_cotito____)
園果わたげ
ウフ。編集スタッフ
ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。
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