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【パティシエが教える、奥が深いお菓子の世界Vol.24】チョコレートケーキって何種類ある?

スイーツ、焼き菓子の世界では、知っていそう?でも実は意外と知らないことが多いですよね。そんなスイーツの疑問に現役のパティシエ・大澤智弥氏が答えてくれます。今回は、チョコレートケーキの種類について。チョコレートを使っていれば、すべてチョコレートケーキなのでしょうか。大澤シェフに聞いてみました。

チョコレートケーキの定義は曖昧…

「チョコレートケーキと一口に言っても世界にはたくさんのチョコレートケーキがあります。チョコレートを使っていればすべてチョコレートケーキと呼んでもいいし、チョコレートを使っていても、それはチョコレートケーキとしてカテゴリー分けできないものもあることも」と大澤シェフ。

今、日本国内では、世界のさまざまな焼き菓子、生菓子を食べることができます。世界各地にある「チョコレートケーキ」も同様。

では、日本国内でも親しまれ食べられているチョコレートケーキって、どれくらいあるのでしょう。

代表的なものだけでも30種以上もあるチョコレートケーキ

一般的なチョコレートケーキといえば、バター、卵、チョコレートに、小麦粉や生クリーム、ココアパウダーが入ったもので、ホールで焼き上げたもの。これはフランスでも最もベーシックなガトー・クラシック・オ・ショコラ(ガトー・ショコラ)に相当します。

「ほかにもチョコレートを使っているということでいえば、フォンダン・ショコラやビュッシュ・ド・ノエル、チョコレートタルト、それにザッハトルテやブラウニーも日本では馴染みのあるチョコレートケーキです」

このほかにも代表的なものとして、フランスのオペラ、ドイツには「黒い森」を意味するシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(日本ではフランス語のフォレ・ノワールの呼び名が一般的)、同じドイツのバターケーキとして知られているレーリュッケンは、生地にチョコレートが練り込まれていることからチョコレートケーキとしてドイツで古くから親しまれています。

世界で愛されているチョコレートケーキ

先に挙げた以外にも世界には——特にヨーロッパの国々には、それぞれ独自の伝統のチョコレートケーキがあるようです。

「フランスのオペラのように、チョコレートケーキではあっても、一つのケーキとして独立した世界観のあるケーキもあります」

チョコレートケーキって、言ってみれば世界で一番親しまれているケーキなのかもしれないですね。

世界は広い。チョコレートケーキの世界も、また広くて奥深い森のようです。

教えてくれたのは…

パティシエ:大澤智弥さん

専門学校を卒業後、ビゴ東京に入社。その後「レストラン シェ・イノ」、「ホテル雅叙園東京」、「アングラン」などを経て、「こむぎのおいしいおかし」ほか、ガレットデロワ専門店「Galet Galet(ガレ ガレ)」のシェフとして活躍している。ufu専属パティシエ。

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