スイーツ、焼き菓子の世界では、知っていそう?でも実は意外と知らないことが多いですよね。そんなスイーツの疑問に現役のパティシエ・大澤智弥氏が答えてくれます。今回は、チョコレートケーキの種類について。チョコレートを使っていれば、すべてチョコレートケーキなのでしょうか。大澤シェフに聞いてみました。
「チョコレートケーキと一口に言っても世界にはたくさんのチョコレートケーキがあります。チョコレートを使っていればすべてチョコレートケーキと呼んでもいいし、チョコレートを使っていても、それはチョコレートケーキとしてカテゴリー分けできないものもあることも」と大澤シェフ。
今、日本国内では、世界のさまざまな焼き菓子、生菓子を食べることができます。世界各地にある「チョコレートケーキ」も同様。
では、日本国内でも親しまれ食べられているチョコレートケーキって、どれくらいあるのでしょう。
一般的なチョコレートケーキといえば、バター、卵、チョコレートに、小麦粉や生クリーム、ココアパウダーが入ったもので、ホールで焼き上げたもの。これはフランスでも最もベーシックなガトー・クラシック・オ・ショコラ(ガトー・ショコラ)に相当します。
「ほかにもチョコレートを使っているということでいえば、フォンダン・ショコラやビュッシュ・ド・ノエル、チョコレートタルト、それにザッハトルテやブラウニーも日本では馴染みのあるチョコレートケーキです」
このほかにも代表的なものとして、フランスのオペラ、ドイツには「黒い森」を意味するシュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ(日本ではフランス語のフォレ・ノワールの呼び名が一般的)、同じドイツのバターケーキとして知られているレーリュッケンは、生地にチョコレートが練り込まれていることからチョコレートケーキとしてドイツで古くから親しまれています。
先に挙げた以外にも世界には——特にヨーロッパの国々には、それぞれ独自の伝統のチョコレートケーキがあるようです。
「フランスのオペラのように、チョコレートケーキではあっても、一つのケーキとして独立した世界観のあるケーキもあります」
チョコレートケーキって、言ってみれば世界で一番親しまれているケーキなのかもしれないですね。
世界は広い。チョコレートケーキの世界も、また広くて奥深い森のようです。
パティシエ:大澤智弥さん
専門学校を卒業後、ビゴ東京に入社。その後「レストラン シェ・イノ」、「ホテル雅叙園東京」、「アングラン」などを経て、「こむぎのおいしいおかし」ほか、ガレットデロワ専門店「Galet Galet(ガレ ガレ)」のシェフとして活躍している。ufu専属パティシエ。
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ウフ。編集部スタッフ
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