バレンタインデー。様々なお菓子がまた新しく誕生し、世間のチョコレートは華やかで、とびっきりビビットなカラーのチョコレートがたくさん登場しました。
今回は、ufu.で以前から注目していた若いシェフのブランド「iuen」を紹介。きっかけはシェフのインスタグラムでした。大阪で、ひっそりと驚くほど美しいお菓子を作る若いシェフshono moriさん。彼のインスタグラムを見て、バレンタインデーに作られたまるで絵画のようなチョコレートの美しさに目を奪われ、今回記事化させていただきました。数年以内に、間違いなく大阪でもトップクラスのお店となることが想像できるほどの、圧倒的な世界観。今回は少し取材もさせていただきました。
今回、特に目を奪われたのがこの2つのショコラ。絵画を完全に映し出すのではなく、シェフの手を経て新しいクリエイションとして昇華されるこの圧倒的な美的センス。この2つのチョコレートはバレンタインデーに販売をするそう。どうしこのようなショコラが生まれたのでしょうか?
shonoシェフ「素材としてチョコレートを全面に押すのではなく、他の素材との調和と多くの方が好きなものを重視して作りました。苦味、甘さ、酸味、コク、香り、食感と、素材の一つ一つ全ての良さがでている商品なので楽しみながら味わえるのがポイントです。
モネの睡蓮は下から、ビスキュイアーモンド、アーモンドプラリネ、フリーズドライフランボワーズ、ピスタチオガナッシュ、パレットショコラ。
ゴッホのひまわりは下からビスキュイアーモンド、キャラメル、ビターガナッシュ、オレンジピール、パレットショコラとなっています。」
価格は、各3000円。販売場所は店舗とオンラインにて
ブランド名「iuen」の由来は、覚えてもらいやすいという観点から母音が多い2〜4文字にしようと考えていたんだとか。そのキーワードで探していたところ、
古語の言葉で 「優艶」という文字を見つけたそう。意味は、上品で優美こと。
shonoシェフ「『iuen』を始める前に、高校に通いながら母と大阪の梅田で間借りカフェをしていて、その移転という形でこのブランドを始めました。
元々美術が好きだったパティシエの母には、まだ物心がつかない幼いころから、休みの日には美術館によく連れて行ってもらっていました。そんなある中学生の時に、少し学校に行かない時期がありました。
母子家庭なこともあり、とても心配してくれた母が、とりあえず私を外に連れ出そうと、美術館とお菓子屋さんにたくさん連れて行ってくれていました。その時から美術館やアートが好きになり
、特に印象派の言葉の見つからない美しさに惹かれていました。インスピレーションはその時からの経験や思い出からきています。」
shonoシェフ「いざ自分がお菓子を作るとなった時に自分を愛せると思えることをやる。という僕の思いからアートとお菓子が好きな自分にしかできないことや
自分が持つ世界観を、お菓子を通して表現していきたいと考えています。恥ずかしがり屋で人見知りな僕の表現として、皆様にもお菓子を通じて何かを感じていただけたら。そう思い、今回のようなお菓子を作りました。」
今後の活躍も楽しみなshonoシェフ。今年は関東方面のマルシェや蚤の市の出店、popupなどもする予定だそう。今年の3/18〜3/20に大阪「iuen」の店舗で
自分自身初めてとなるイベントを開催するんだとか。長崎で1位を取られて長崎代表で全国の洋菓子のコンクールでも賞を取られているパティシエ江原翔太さん @ensemble.05 とコラボ。
・日時 3/18〜3/20 10:00〜16:00
・場所 iuen 大阪市西区北堀江1-1-4 1F
・入場料金 無料
・限定プチガトー¥3000+tax 完全予約制の事前チケット( 2/18 21:00〜発売開始)
一般的な飴細工などの展示などとは違い、空間そのものからデザインをして
空間からお菓子、すべてを楽しめるような今まで見たことない様なもの、自分たちにしかできないものを考えているんだとか。今後が楽しみです。
編集長による編集後記:たくさんの若いシェフがSNSで人気を博す中、異彩を放つshonoシェフ。決して世間に迎合せず、自分のクリエイションとその軸を磨き続き姿は、きっとお母さまとの対話や経験が大きく影響しているのでしょう。他に左右されない、そんな確固たる信念を感じるshonoシェフは次回は実際に訪問して取材をしたいと思う。
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Writing/Cream Taro
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