お芋が恋しい季節がやってきました。今月のウフ。の特集は、1カ月まるまる「芋vs栗」の大特集。今月のサイトの表紙を飾った芋代表スイーツは、ぜひ多くの人に知ってもらいたい、新・入手困難なスイーツになろうとしている「壺芋ブリュレ」。オンラインで3月に一度販売されるも、ネットで話題になり、5分で300本が完売。イベントでの販売は6時間行列が絶えず、今年の秋を代表するお芋スイーツに。壺焼きというキーワードと、大学生が開発というストーリーに注目しながら、紹介していきます。
今年の3月に販売された「壺焼きブリュレ」。岐阜県大垣市の焼き芋専門店「つぼ焼いも岐阜総本舗 幸神」の壺焼き芋を使った焼き芋スイーツです。
通常の石焼き芋とは異なり、壺の中に入れて焼く製法を採用。熱源(石など)に直接触れることがないため、焦げや硬くなることが少なく、皮ごと食べられるのが特徴です。また、炭火と壺を用いることで遠赤外線によって温めることで、さつまいもの水分の蒸発を抑えとろとろとした食感になるんだとか。
壺焼き芋は大正〜昭和初期まで一般的だった製法で、戦後、主食となったさつまいもを、大量に移動販売しやすい石焼き芋が主流になったことで減ってて、現在では壺焼きのスタイルはとても少ないんだそう。
話題にもなったこの「壺焼きブリュレ」。実は大学生が開発をしたことで、話題に。誕生秘話を伺うと……。
「高校生の頃から、知らない地域、異なった環境、違う考え方、『まちづくり』というものにすごく興味を持っていました。高校を卒業後はまちづくりを扱う学部へと進学。インターン先であるIDENTITYの新規事業『MINGLE』(ミングル)の運営を手伝うために、ここ岐阜県の美濃加茂に移住してきました。
コロナの猛追を受けながらも、簡易的な喫茶営業などもして、失敗と発見の繰り返し。イベントを開催するなど、多くの反響もあり、何かできないかと思ったときに、そこで考えついたのが当時流行っていた『ブリュレ』。クレープの表面をブリュレした『クレープブリュレ』を見て、焼き芋にカスタードクリームを入れて、ブリュレにしたら、これまで壺焼き芋に触れてこなかった方にも楽しんでもらえるのではないかと考え、商品誕生に至りました。」
お取り寄せできるこの「壺芋ブリュレ」。それでは、食べ方編です。冷凍の状態で届いたら、まる1日冷蔵庫でゆっくりと解凍します。その後、付属の砂糖を上にたっぷりかけて、バーナーであぶるだけ。実際に今回撮影現場であぶってみると……。
じゅわ~といい香りが広がります。表面はカリッと、そして中のおいもはびっくりするほどのねっとり感。濃厚な甘さがたまらないです。
焼き芋のとろとろとした食感を最大限生かし、感じていただくために、くり抜かない製法を用いたという、こちら。カスタードと焼き芋の食感が近しいことからも、その柔らかさが口の中で合わさり、極上の食感へといざないます。カスタードもこだわりの玉子を使い、お芋の甘みと卵の甘みを、存分に感じる仕上がりになっています。
同封されている、ケースに入れて撮影するとよりおしゃれに。壺焼きで食べられる、そしてこだわりにこだわられた美味しいお芋を、ぜひおうちでブリュレスタイルで。久しぶりの販売再開は10月8日からだそう。
About Shop
壺芋ブリュレ
Photo&Writing/Cream Taro
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