3月15日、開店前から楽しみにする人の声も多かった「COFFRET et COFFRET TOKYO」(コフレエコフレトウキョウ)がオープン。場所は新宿からもアクセスのいい、高田馬場駅。駅からも徒歩5分程度と好立地な場所に。
主に焼き菓子・コンフィズリー・ギフト菓子を専門に取り扱う、カフェスタイルの菓子屋。
お店に入ると並べられた美しいマカロン。そして焼き菓子。店内はブランドのキーカラーである、シャンパンゴールドを差し色でいれており、無機質な空間の中に上品さを演出。
今回はメディア最速取材とのことで、このお店でシェフ・パティシエをつとめる福田さんと共同経営者である中国出身のセツさんに、オープンの準備の合間にお話を伺わせていただきました。
店名「coffret」とは、フランス語で宝石箱を意味。カフェスタイルのお店ながらも、ギフト専門店として立ち上げたそう。
大切な人へ贈るギフト、頑張る自分へ贈るギフト。
「宝石のように一人ひとり違う特別な存在である貴方へ、心を込めて”特別な時間”を贈ります。」と福田さんは話します。
もともと福田さんとセツさんはパティシエで、東京製菓の学校で同級生だったそうで、ずっと一緒にブランドづくりをしたいと話していた夢がついにかなったのだとか。
お店にはマカロン、焼き菓子、クッキー缶がズラリと並びます。焼き菓子は発酵バターのフィナンシェ、金胡麻のフロランタンやマドレーヌ、ブラウニー、キャレブルトンヌなど定番の焼き菓子も大充実のラインナップです。
そしてマカロンはギフトBOXはでの用意も。特にオススメを伺うと、クッキー缶を推していただきました。特に昨今のクッキー缶市場の中で賑わいを見せているサレ缶=しょっぱいおつまみ缶です。
「COFFRET et COFFRET TOKYO」のサレ缶「ポワロー/ポワブル」はスペシャリテのサブレ缶で、葱の甘みを活かした、甘しょっぱさが癖になるさっくり食感のサブレと、たっぷりの黒胡椒とチーズが効いた、ワインのおつまみにも合うザクっと食感のサブレの2種類。甘いものが苦手な人にも手にとってもらえるような、気づいたら手が止まらなくなるサレ缶を作りたかったと福田さんは話します。
あえて薄く仕立てられたこちらのサブレはとても手間がかかるため、1日の販売数に限りがあるそう。
その他にも、ケークサレも。一般的に洋菓子店のケークは、レモン味のウィークエンドシトロンであったり、ショコラやドライフルーツのものが多い中でこの「COFFRET et COFFRET TOKYO」が展開するのは、野菜たっぷりのケークサレ。生地の美味しさに徹底し、何度も試作をしたという。
野菜の水分量で数日たつと、しっとりしすぎてしまうところを、何日たってもふんわりした食感になるようこだわったんだとか。
「好きじゃないからこそ、美味しく作りたい。」
スペシャリテはクッキー缶だけではなく、マカロンも。もともとマカロンがあまり好きじゃなかったという福田さん。
マカロンの表面のファーストインパクトはさっくり。そしてダックワーズみたいなふんわり感。素材にこだわるのはもちろんながら、製法に一番こだわっているんだとか。
どんな配合にしても、マカロンはその成分の半分はお砂糖のお菓子。それゆえ、甘くなってしまうこのお菓子を、香りを大事に。香りを引き立てて作ることで、甘さを抑えて美味しさに変えていくのが「COFFRET et COFFRET TOKYO」のマカロン。焼き方も超高温で一気に焼き上げるなど、素材・製法・焼きと、福田さんが今までに何度も作ってきた経験から、徹底したこだわりを感じます。
バニラ、パイナップル、ピスターシュ、バタースコッチなどなど、8種類が並んでいました。その中でもおすすめを伺うと、こちらの「アマンド」。ローストしたアーモンドの香り、そしてジャンドゥーヤガナッシュ、杏仁風味のマジパンが入っていて、香ばしい香りだけではなく華やかに仕上がっています。。
将来的に、お菓子屋さんを地道にやろうというのではなく、自分たちの手を離れてM&Aをしてもらえるようなブランドづくり、価値づくりをしていきたいと二人は話します。
実際にアトリエのようなオープンなキッチンと空間。この場所で、中国人のお客を中心に、外国人向けのお菓子教室も展開し、さらには包材やパッケージの輸入もやっていきお菓子屋さんの手助けもしてきたいそう。
このお店は、そのための一歩のお菓子屋さん。店名に「TOKYO」と入れたのも、今後は中国、アメリカなどでの展開も考えているんだとか。
お菓子屋さんとしての経営を、新たな視点と次なるSTEPも考えながらようやくお店のオープンを実現させた、まだ若干20代の二人。これからの展開が楽しみです。
About Shop
COFFRET et COFFRET TOKYO
東京都豊島区高田3-10-19
営業時間:11:00~16:00
定休日:木曜
Photo&Writing/坂井勇太朗
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