スイーツ、焼き菓子の世界では、知っていそう?でも実は意外と知らないことが多いですよね。そんなスイーツの疑問に現役のパティシエ・大澤智弥氏が答えてくれます。今回は、前回のクレープの姉妹編としてガレットついて大澤シェフに聞いてみました! ガレットの歴史はとても古く、紀元前に遡るとか!?
ガレットは、以前このコーナーで大澤シェフに聞いたように、本来は円くて平たい料理やスイーツを指します。クッキー生地のガレット・ブルトンヌやガレット・デ・ロワなど焼き菓子として親しまれているものもあります。今回注目するのは蕎麦粉の生地を使った日本でもお馴染みのガレットです。
そのガレットとクレープは、共に発祥国であるフランスでは、とても似通った食べ方をされているといいます。
「日本ではクレープというと、ワンハンドの手巻きスタイルがポピュラーですが、フランスでは、甘いデザート系ももちろんありますが、食事系も多く、お皿に乗せてフォーク&ナイフで食べるスタイルが一般的です。蕎麦粉を使ったガレットのような食べ方が主流なのです」と大澤シェフ。
どうしてクレープとガレットは、こんなにも食べ方が似ているのでしょう。
「ガレットはクレープと同じようにフランスで昔から親しまれている料理で、今では日本でも定着しました。蕎麦粉の生地を薄く伸ばし、その上に具材を乗せて食べる料理で、スイーツというよりは食事として、ですね。以前にも話したようにガレットは、丸く平たい料理やスイーツを指していますが、日本ではガレットと言えば、蕎麦粉をガレット、というくらい知られるにようにもなっています」
そのガレットの歴史を紐解くと、クレープよりもはるかに古く、一説には紀元前6000年〜7000年前(!?)から食べられていた料理だとか。
発祥はフランスのブルターニュ地方で、肥沃な土地に恵まれなかったこの地域は、小麦の栽培が難しく、代わって蕎麦粉が常食とされていたといいます。ガレットはそんなブルターニュの人々の暮らしの中から生まれた料理でした。
クレープの誕生はそれから時代さらに経て、17世紀にここを訪れた、ときの王妃がガレットを食して宮廷料理に取り入れたことがフランス国内でも広まったと言われています。その際に、蕎麦粉を小麦粉に代え、牛乳やバター、砂糖などが加えられるようになって、今のクレープが作られた、と。
昨今のヘルシー志向とも相俟って、ガレットは人気度はアップしています。それに合わて、レストランやスイーツ店でもメニューも増えて、スイーツとしても注目されるようになっています。
今後のガレットに広がりに目が離せません!
ウフ。
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