ライターの坂本リエです。パレスホテルが手掛けるブーランジュリーショップ「Et Nunc Daikanyama (エトヌンク 代官山)」が2024年4月に複合施設「Forestgate Daikanyama」内にオープン。今回は内覧会に行ってきたので、その様子をご紹介します。
代官山駅中央口から徒歩1分とアクセス良好。今回は事業開発部支配人の菅谷さんにお話を伺うことができました。
Q.今回オープンしたきっかけは?
A「パレスホテルの外販事業の新たな取り組みとして、パレスホテル東京でかねてよりお客様から高い評価を得ているパンに着目して、ブーランジュリーを社内提案しました。社員のアイデアがこの度の事業化につながりました。」
Q.コンセプトを?教えてください。
A「店名の「Et Nunc」はラテン語。英語でand now、直訳すると「そして今」という意味が込められています。“お客様がパンを食べるその“今”がおいしくあるように”という想いが込められ、毎日食べたくなるパンにこだわっています。「毎日食べたくなるパン」は「素材のおいしさを感じる」パンと考えました。
当社のホテルで30年以上腕を振るうベーカリーシェフが商品開発を手がけました。」
パンの主役である小麦。個性豊かな品種が日本各地で生まれている背景から、パンの開発を担ったベーカリーシェフが惚れ込んだ国産小麦を使用。パン生地に用いるバター、塩、きび糖も国産にこだわり取り入れています。その日の温度や湿度に適した配合で生地を仕上げ、店内のガラス張りの厨房で焼き上げます。
また、ベーカリーシェフが理想とする“香り高く、小麦の甘みをしっかりと感じ、ずっとおいしい。”この味を求めて、オリジナルブレンドの小麦を開発したそうです。オリジナルブレンドの小麦は、シグニチャーブレッドの「Et Nuncバゲット」や一部のパンに用いるほか、Et Nuncと冠して販売されます。
常時約40種類のパンが並びます。朝、昼、夜。シーンによって食べたいパンは異なりますよね。同じパンを店頭に並べるのではなく、朝はクロワッサン、昼はお惣菜パンやスイーツパン、夜はワインに合うオリーヴパンなど、その「今」のときにふさわしいパンが並ぶそうです。時間によって変わる限定のパンに出合う楽しさがあってワクワクしますね。
Q.菅谷さんのおすすめを教えてください。
A「クロワッサンですね。キタノカオリという北海道産小麦のほか、数種類バランス良く自家配合しています。国産バターの香りとコクといっしょに小麦の風味もしっかりと感じられます。食感のバランスを意識しながら、なめらかな内層になるよう生地を折り込んでいて、小麦の香りが引き立つようにじっくりと焼き上げています。
もう1つ…チャバタあんばたが最高ですよ。こちらもキタノカオリを使っているのですが、自家製酵母のルヴァン種を使い、水分を多く含ませて生地を仕上げることで、小麦本来のもっちりとした食感に。ほどよい甘さの餡子にほんの少し加えた塩がアクセントになったあんバターサンドです。」
実際にチャバタあんばたをいただきましたが、もっちりとした高加水の生地は歯切れがよく、一度食べるとやみつきになりますね。コクのあるバターと餡子は水分多めのでしっとりとしていて粒感あり、塩が餡子の甘さを引き立てていました。
どのパンも魅力的ですが、コンフィチュールやオリーヴオイルなどのパンのお供もありました。自宅用はもちろん、手土産にも喜ばれそう!ぜひ足を運んでみてください。
About Shop
Et Nunc Daikanyama(エトヌンク 代官山)
東京都渋谷区代官山町20番23号「Forestgate Daikanyama MAIN棟」内
営業時間:9:30~18:30
定休日:なし *年数回 休業日あり
Instagram:@etnunc.daikanyama
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