2013年に惜しまれつつ閉館した「ホテル西洋銀座」。中でも2002年から閉館まで同ホテルのパティスリーで勤めていたシェフパティシエが作るケーキには多くのファンが……。
実は、株式会社ヤマダデンキが運営する池袋「LABI」 7Fの「CAFE RESTO(カフェレスト)」で、当時のパティスリーが味わえるとのことで、ファンの間で話題に。なぜ「カフェレスト」でまだ提供されているのか、フード事業部 池袋担当の方に取材しました!
「『ヤマダデンキ』の創業者山田昇が、昔ながらの喫茶店が大好きだったことと、お買い物で疲れたお客様に安らげる空間を提供したいという思いから『カフェレスト』が生まれました。ゆったりくつろげるよう照明も暗めにし、席間も広めにとってあります」
「元々のレシピは、モンブラン、レアチーズ、キャラメルショコラの3種。店舗責任者が『ホテル西洋銀座』のパティスリーが好きで、直接交渉し仕入れることに。ホテル閉館後も、当時のシェフにケーキを提供してもらっています。
定番のものはそのままに、新しいケーキも取り揃えています。季節のタルトなど、シーズンごとに登場する限定メニューもいつも大好評です」
「どれも人気ですが、やはり『ホテル西洋銀座』の名物だった西洋モンブランが№1です。秋はモンブランの季節なのでいつもより早く売れ切れることも。No.2はレアチーズ。昔ながらの懐かしい味わいで老若男女から注文が入ります。
モンブランの構成は、上から2種のフランス産マロンを使用したマロンクリーム、中に生クリーム、ボトムにはマロングラッセのカスタードクリームをIN。一番下はアーモンドのスポンジ生地。生クリームの脂肪分が50%なのがシェフのこだわりだそう。この配合にすることで、マロンのおいしさを引き立て、より濃厚さが増すのだとか。確かに、一口含むと、こっくりとしたクリームがゆっくりととろけます。最近流行りの軽いクリームではなく昔懐かしい食べ応えのあるモンブランは、定期的に食べたくなる味。
2番目に人気のレアチーズは、ムースの中にレモン表皮、中央にレモンクリームが入っていて爽やかな一品。ボトムにあるタルト生地(パートシュクレ)と一緒に食べると、くちどけのよいふわふわっのクリームとサクサク感が同時に楽しめ、フォークが止まらなくなります。
キャラメルショコラは、塩キャラメルムース、チョコレートムースに、つややかなチョコレートコーティングが。表面にはぐるりとクランブルをつけて食感のアクセントに。ボトムは、アーモンド、ヘーゼルナッツ、ピスタチオが練り込まれたタルト生地になっています。
ムースは、ザクザクするクランブルと濃厚なベルギー産チョコレートクリームと合わせて食べるとなんとも贅沢な味わいに。タルト生地とクランブルに含まれたナッツの香りが奥行きを引き出し、食べ終えると満足感が最高の逸品。
休日には並ぶことが多く、2時間制なので、ゆったり過ごしたいなら平日がおすすめ。土日や祝日は、ケーキが夕方に完売してしまうこともあるので、狙っているケーキがある場合はお早目に。
About Shop
カフェ レスト
東京都豊島区東池袋1-5-7
営業時間: 11:00~20:00(L.O 19:30)
定休日:LABIの休館日に準ずる
シャンティM子
ウフ。編集スタッフ
ファッション誌出身のスイーツ好き編集者。赤文字系雑誌、webメディアに携わったのち、ライフスタイル誌とウフ。を担当。ホテルのアフタヌーンティー、クレープ、ショコラが好き。
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