スイーツ界の中でも絶大な人気を誇るジャンル、パフェ。作り手のセンスと試行錯誤が必要とされる完全無欠のスイーツです。
四季折々の素材を使用したパフェが多い中、いま最も注目を浴びているのがハーブやスパイスを使ったパフェ。プロだからこそできる、多種多様な素材とスパイスの組み合わせを楽しめるのはパフェならではと、スイーツ好きにとどまらず食を愛する人から人気を集めています。
今回は全国から、いま食べるべきスパイスを使用した選りすぐりのパフェとそれを提供する5店舗を紹介します。
千葉・船橋|『256nicom(にこむ)』
愛知・名古屋|『parfait&bar PETTEGOLA(ペッテゴラ)』
東京・大阪|『Far East Bazaar』
神奈川・川崎|「ホテルメトロポリタン 川崎」
東京・浅草|『雨虹』
カレーマニアにとって一度は訪れてみたい予約が一瞬で埋まる店『256nicom(にこむ)』。なんと人気の理由はカレーとパフェのセット。スパイスから調合して作る店主こだわりのメニューは、カレー好きとパフェ好きを虜にし続けています。
そんな『256nicom(にこむ)』の10月のパフェ「葡萄vineyard」。vineyard(ブドウ畑)の名の通り、パフェグラスに甘くみずみずしいフレッシュのシャインマスカットや巨峰を使用。そびえ立つ洋栗のモンブランの中は自家製ジェラート、クリームチーズ、ラムレーズから好きなパーツを選べます。
パフェグラスの中には無花果の赤ワイン煮とジュレが。シナモン、アニス、クローブを使うことで香りに複雑みが増し大人の味わいに。パンナコッタにもカルダモン、ジンジャー、ペッパーといったスパイスが入っており、スパイス好きにはたまらない1品です。
About Shop
256nicom(にこむ)
千葉県船橋市本中山1丁目16−4
営業時間:12:00~20:00LO.(日曜19:00LO.)
定休日:火・水曜
シックなデザインと間接照明で照らされた落ち着きのある店内。『parfait&bar PETTEGOLA(ペッテゴラ)』は、大人のシメパフェとハードリカーが楽しめるお店をコンセプトに誕生。ハードリカーとはアルコール度数の高いリキュールのことで、貴重なお酒や珍しいものが並びます。
ペッテゴラのパフェの最大の特徴は“1度作ったものは2度と作らない”ところ。今まで多くのパフェを食べてきた人でも唸るほどの美味しさで、人気を誇ります。
10月のパフェの名は「禁断の果実」。なんと10ものパーツを使用した優美な1品。真っ先に目を引く無花果はキャラメリゼすることで芳醇な甘みとうま味が増し、まさに禁断の美味しさ。
クッキーやメレンゲ、ジュレ、パンナコッタ、ソルベ、無花果のコンポートなどなど、様々なパーツによる食感の違いを最後まで楽しむことができます。今回は、主役の無花果に合わせてバルサミコ酢、赤ワイン、シナモン、スターアニス、花山椒などのスパイスを使用。
計算しつくされた味わいは、酔いしれる美味しさです。
About Shop
parfait&bar PETTEGOLA(ペッテゴラ)
愛知県名古屋市中区栄2丁目15−16
営業時間:火~木 14:00~17:00,19:00~23:00/金・土 14:00~17:00,19:00~0:00
定休日:日・月
世界中から直輸入しているドライフルーツ、ナッツやスパイスなどを販売する『FAR EAST BAZAAR』。全国に9店舗あるうち、ルミネ新宿店、エキマルシェ大阪店、大阪タカシマヤ店でのみ食べられるのが10月にぴったりの「ハロウィンパフェ」です。
豊作を祝うケルトの祭りを起源に持つハロウィンをモチーフにパフェ。トップにはホクホクの北海道産くりりんかぼちゃを使ったジェラートと、青森県産ブラックベリーのジェラート。グラスの中には葡萄のジュレ、ウガンダバニラのクリーム、果実のコンポートを重ねており、秋の味覚を思う存分楽しめます。
やさしく香るシナモンはかぼちゃとの相性だけでなく、ハロウィンの雰囲気にぴったりのスパイシーな味わいを演出。子供から大人まで大満足のパフェです。
About Shop
FAR EAST BAZAARルミネ新宿店
東京都新宿区西新宿1丁目1−5 ルミネ LUMINE 新宿 1 6階
営業時間:11:00~21:00
定休日:ルミネ新宿店 ルミネ1に準ずる
FAR EAST BAZAAR エキマルシェ大阪店
大阪府大阪市北区梅田3丁目1−1 JR大阪駅エキマルシェ大阪内
営業時間:10:00~22:00
定休日:エキマルシェ大阪に準ずる
FAR EAST BAZAAR 大阪タカシマヤ店
大阪府大阪市中央区難波5丁目1−5 大阪髙島屋 B1F
営業時間:10:00~20:00
定休日:大阪高島屋に準ずる
ラグジュアリーホテル界でも注目を集めるパフェ。素材にこだわり、独創性をもったパフェが各所で提供されています。その中でもスパイスを使用したパフェを楽しみたいなら、今期はホテルメトロポリタン 川崎」一択。
国産の無花果を主役に、シナモンやカルダモンなどのスパイスを組み合わせることによって繊細で美しい味わいに仕上げたパフェ。
厳選された無花果は柔らかく肉厚な果肉と、とろけるような甘さ。フレッシュでも充分な美味しさですが、コンポートやソルベに加工することで、印象の違いを楽しめます。さらに食感のアクセントに香ばしいヘーゼルナッツ、カルダモンを使った香り高いパンナコッタ、複雑な風味のある赤ワインとシナモンのソースなどを加えることで、より立体的な味わいに。
芳醇でミステリアスな印象をもった「国産いちじくのパフェ」。言葉だけでは想像しえない味わいは、食べてみてはじめて合点がいく美味しさです。
About Shop
ホテルメトロポリタン 川崎 Terrace and Table
神奈川県川崎市幸区大宮町1−5 ホテルメトロポリタン川崎 2F
営業時間:15:00~17:00ティータイム限定
定休日:火
東京・浅草駅から徒歩20分というアクセスでありながら、遠くは大阪や九州から訪ねてくる人もいるという『雨虹』。住宅街の2階にある隠れ家のようなカフェでは、シーズンごとに旬の素材を使ったパフェを提供しています。
身体に優しいものを提供することをモットーに、フルーツや野菜、ハーブ、スパイスを駆使して作られる『雨虹』のパフェ。そして毎回驚かされるビジュアルの美しさ。
10月の「栗と紅葉のパフェ」は、古き良き日本の田園風景からインスピレーションを受けたそう。ショーフロアというフランス料理から着想を得た松ぼっくり型のモンブランの中にはローズヨーグルトが。
15のパーツで作られたパフェの中には、カカオデーツ、ハーブ、プーアル茶、ジンジャー、カルダモン、クローブといった独特の香りをもつスパイスらを多種多様な方法で使用。しかし、その味わいには手料理を食べた時のようにほっこりとした優しさがあります。
金・土・日のみの営業なのであらかじめ予約するのがおすすめ。こだわりの焼き菓子も購入できます。
『雨虹』単独の取材記事はこちら
【まるでグラスの中の小さな建築。「雨虹」(浅草)の15のパーツを使ったパフェが美しすぎる】
About Shop
雨虹
東京都台東区今戸2丁目12−6
営業時間:10:00~18:00(L.O17:00)
定休日:月・火・水・木
園果わたげ
ウフ。編集スタッフ
ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。
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