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クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

数多く存在する会員制Bar。その中でもひと際、異端とも呼べるほど本物志向で最高のフルーツカクテルがいただけるBar「Cocktailante Oboro」があります。食通、そして芸能人をはじめ、料理人、パティシエたちも通うほど、各方面からも最高の評価を得ており、一般のお客が入れないお店になるほど人気店に。

そのお店が2店舗目として、北新地にOPENすることに。もともと西麻布店のOPENも「マクアケ」を通じた応援購入サイトで会員権など、かなりの金額を集めていましたが今回の北新地の店舗はその3倍以上。2400万円を現在集めているという(応援購入は10月25日ごろまで)。

この「Oboro(オボロ)」とは一体どんなお店なのか? 唯一無二の世界観と、最高のフルーツカクテルが魅せる美しさと美味しさの秘密を取材してきました。

非日常を描いた、まるで洞窟とアトリエにいるかのような“ゴッホの世界”

クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

入り口から、興奮と緊張そして、ワクワク感が止まらないカウンターまでの通路。カウンターが見えると広がるゴッホの「星月夜(ほしづきよ)」の圧倒的な世界観。

周りを見渡すと、まるで洞窟のような壁と天井に、絵の具をはじめとした、ゴッホのアトリエを感じさせるこだわり尽くされた空間に。

クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

「洞窟の中で絵を見ながら過ごす空間を作りたかった」そう話すのはオーナーを務め、各企業の新メニュー開発や、イベントプロデュースなど多方面にて活躍されている、山川俊太さん。Barといえば、カウンターにたくさんのお酒の瓶が並ぶことが日常。この「Oboro」が演出するのは非日常で、このゴッホの絵がお酒の瓶を隠し、周囲にはこのお店のメインテーマとなる、旬のフルーツたちが並びます。

東京に続く、最高の歓楽街としての「大阪」

クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

そんな人気店となった「Oboro」。なぜ大阪にお店を構えたのでしょうか?

山川さん「九州では福岡、関西では大阪や京都、北へ行けば最近でいうと石川や北海道。日本の中心地の中でも、食通が多くグルメな場所を挙げるとこのあたりが挙げられます。

そんな中でも関西地区でいうと、僕は大阪、そして北新地と僕はずっと思っていました。西麻布のお店ができてから、この大阪からもお店に行きたいというお問い合わせをたくさんいただいていました。

それにグルメな方々が多いのは、やはり大阪です。もともと無名だった『Oboro』も、食通の方々のつながりでどんどん膨らみ、今回のマクアケの反響に至ったと思っています。それほど、ブランドとして認めていただけた証拠で有難いと感じています。そういった意味でも、今回の大阪での出店はとても意味のあるものです。

基本的には空間づくりもメニューも同じなので、東京同様お楽しみいただけます。」

“そのままフルーツを食べるより、香りをたたせて美味しくする”

クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

この「Oboro」のカクテルは、渾身のフルーツを主人公にしたカクテル。山川さんが培ってきた農家さんとの繋がり、旬の最高のフルーツが集まります。実際に農家さんの現場にも足を運び、対話をすることでフルーツへの知識を膨らませていると、山川さん。

そんな山川さんがカクテルにする時に、最も大事にしていることは「香り」。口に含んだときに舌で感じる、食材の味よりも余韻として残るフルーツ本来の香りを大事にされています。

クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

デザートやお菓子と、このフルーツカクテルが違う点は「液体」であることで、温度帯はもちろん、食材の扱い方をフルーツそれぞれで変えているという。例えば、旬のフルーツでいうとブドウ。ブドウを単にブレンダーでまわしてしまうと、渋くて飲めなくなる。そこでブドウをつぶして、使用する。中の実はつぶれるけれど、皮の持つ渋さを出さないように。そんなフルーツ一つ一つが持つ特性を、一つ一つ作り方を変えることで、香りを最大限引き出すのが「Oboro」です。パティシエが「パティシエなら一度は行くべき」というほどのお店である所以は、この徹底した丁寧な食材への向き合い方にあるのかもしれません。

写真にあるメロンは通年いただくことができるという静岡県の「クラウンメロン」。シンプルにウォッカと合わせて、メロンの甘みだけではなく、余韻として青々しい香りが引き立つ。そしてもう1品、季節のカクテルとして紹介いただいたのは、なんと「栗」のカクテル。

「栗」をカクテルに。素材の良さを存分に感じる最高の体験へ

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最後に紹介してくださったのは「利平栗」を使ったカクテル。近年栗の不作から国内では人気の高い和栗の中でも、最高品質の栗を使用しています。

何よりも大事な「香り」。特に和栗は香りが繊細で、扱いも難しいそうで、その分シンプルに。加熱をあえて短くすることで、甘さが出ない分香りをしっかり閉じ込めるんだとか。一般的にパティスリーをはじめとするお菓子屋さんでは高温で長く仕込みをするそうで、すると甘味は出るものの香りが全部飛んでしまうんだとか。

クラウドファンディングで2000万円以上を集める西麻布「Cocktailante Oboro」大阪北新地の新店の秘密

牛乳と、サトウキビの甘さを足すことでバランスを整えているそう。「いいところだけ感じてもらえれば」そう話す山川さんの考えは、やはりこの「香り」という究極体験に。

上にかかったペッパーがアクセントになるこちら、口に含めば栗のもさっとしたまあるい輪郭のある甘みと香りが鼻を突き抜けていくかのよう。液体でここまで栗を感じるのは、スイーツメディアの編集長をつとめながら初めての体験でした。

About Shop
Cocktailante Oboro
住所非公開
営業時間:20:00 ~4:00
定休日:日曜日

Cocktailante Oboro 北新地
住所非公開
営業時間:20:00~2:00ごろまで

Photo/Kei Iwata Writing/坂井勇太朗(編集長)