いま、若い女性を中心に注目を集めているお店『Le coin(ル・コワン)』。千駄木駅から徒歩6分、日暮里駅から徒歩10分ほどのところにあります。
古民家をリノベーションして作られた店内には、沢山のドライフラワーが。まるで、フランスのアンティークショップを思わせる空間。来店された多くの人のお目当ては季節のパフェ。今回は、店長の桑原沙侑さんに、おすすめのスイーツとちょっと珍しいドライフラワー専門カフェについてお伺いしました。
『Le coin(ル・コワン)』がオープンしたのは2021年のこと。元々北参道にあるスパイス×フレンチの隠れ家ビストロ『Le Coin des epices(ル・コワン・デ・ゼピス)』でソムリエをしていた桑原さん。しかしコロナ禍で飲食店としての営業が難しくなり、新しくなにかを始めようと思いついたのがドライフラワーでした。
“ドライフラワーは、時間が経つにつれ常に変化しています。その時の気分でも表情が変わって見えるのが愛おしいんです”と語る桑原さん。
『Le coin(ル・コワン)』オープン後は、ソムリエやビストロでの経験から美味しいだけでなく、その空間を楽しんで欲しいとこだわり、桑原さん自ら家具の調達やリノベーションを行ったそう。
生花を丁寧に下処理、乾燥させることで、本来の鮮やかな色をなくすことなくドライフラワーにすることができるんだとか。そうしてお店の中でのロスフラワーゼロを目指しています。
天井を見上げると様々な種類のドライフラワーが吊り下げられています。現在60~70種類ものドライフラワーがあり、実際に店内で生花から仕立てているそう。出来たドライフラワーは、ブーケはもちろんリースの作成や、1本からの購入も可能。訪れた人は食事が提供されるまでの間、部屋中にあるドライフラワーや雰囲気のいい店内の写真を撮って楽しむ人が多いんだとか。
フランスの田舎町をイメージしたという店内。吹き抜けの窓から入る日差しが店全体を暖かく包みます。揃え過ぎないことを意識したという家具や食器は、よく見ると全てアンティークで同じものがありません。
店には2階もあり、とある物語の女の子が暮らす屋根裏部屋のような可愛らしい作り。イートインスペースとして利用できます。
『Le coin(ル・コワン)』を代表するスイーツのひとつが季節のパフェ。昨年2022年の9月頃からスタートしたそうで、色見を合わせたドライフラワーと一緒に提供されるスタイルが新しくて素敵だと話題に。
今シーズンの4月は桜をテーマにしたパフェ。お店の雰囲気に合うようにと“和風になりすぎない”ことを意識したそう。
主役の桜あんペーストは搾りでパフェグラスのトップに。色の対比も美しい白玉は3つほど入っています。もちもちとした食感は食べ応えがあり、桜ペーストとの相性もばっちり。そこに、フレッシュのライチ、ライチのシャーベット、フローズンベリーなどを加えることで、全体的にさっぱりとフルーティーな印象のパフェに。ほどよく冷たいパフェは、今の時期にぴったりです。
『Le coin(ル・コワン)』で食事の提供が始まって以来、定番メニューとなっているのがガレット。ハムやチーズを使った食事にぴったりのタイプと、デザートガレットの両方を楽しむことができます。パフェと合わせてこちらも桜をテーマにした季節のガレットを提供。
蕎麦粉100%で作られたガレット生地は香りが◎。大きなクレープ台で厚めに焼かれた生地をパタンパタンと折り合わせています。その切り口は綺麗な焼き色の層に。
自家製クランブルや白玉、フレッシュライチがのっいてボリューム満点。上から果肉入りの甘酸っぱいベリーソースをかけていただきます。焼き立てガレットとじんわり溶けたバニラアイスクリームが絶妙なコンビネーションです。
4種類のコーディアルシロップは、上記のスイーツと一緒に頼む人が多いそう。今回、パフェに合わせてフレーバーを桑原さんにチョイスしてもらったのは「ローズレッロペタル」。
鮮やかな赤色は、ドライローズから抽出されたもの。様々なハーブを合わせた自家製シロップをトニックで割っています。想像以上にフレッシュな味わいで、ほんのりと香るローズがなんとも上品です。
ドライフラワーは、1本200円から購入可能。小さなブーケやリーフは2500円~オーダーメイドも可能。是非、美味しくてかわいいスイーツを、ドライフラワーのある素敵な空間で楽しんではいかがでしょうか。
【デザート】
「季節限定パフェ」 1680円~ ※フレーバーは毎月変更
「季節限定デザートガレット」 1680円~ ※フレーバーは毎月変更
【ドリンク】
「コーディアルシロップ」4種 全て880円
About Shop
Le coin(ル・コワン)
東京都台東区谷中5丁目4−3
営業時間:11:00~18:00
定休日:なし
園果わたげ
ウフ。編集スタッフ
ufu.の新米編集者。メンズカルチャー誌でアシスタントを経験後ufu.に転身。 特技は甘いものを食べ続けること。最近は美術館内レストランの限定コラボスイーツにハマっている。
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