いまトルコの伝統菓子「バクラヴァ」が話題に。
何十層にも重ねられた薄いパイ生地に、ピスタチオやクルミを挟んだお菓子で、サクサク食感と口の中に広がるバター感がたまらなく、現地では特別なデザートとして親しまれています。
そんな“バクラヴァ”のお店「ナーディル・ギュル」が日本に上陸!2022年11月11日に松屋銀座にオープンして以来、日本でも注目を集めているんです。
果たしてどのようなお菓子なのでしょうか。日本に出店した経緯や魅力を聞いてきました。
味と文化の大使として1,000年以上トルコの食文化の象徴とされてきた「バクラヴァ」。
何十層にも重ねられた薄いパイ生地にピスタチオやクルミを挟み、バターシロップをかけ焼成する、オスマン帝国時代から愛され続けているトルコの伝統菓子です。
トルコ・イスタンブールの世界遺産でもある、オスマン帝国の君主が居住していたトプカプ宮殿の15世紀の宮廷料理本には「バクラヴァ」のレシピが含まれていたことが知られています。
18世紀後半にマリー・アントワネット王妃の元菓子職人であったギヨーム氏が、オスマン帝国の宮殿料理として振舞われたのがきっかけで、現在のドーム型にいたります。
2013年8月8日には、欧州連合委員会によって「バクラヴァ」はトルコのデザートとして登録されるなど、トルコとバクラヴァは歴史的にも深い繋がりがあります。
現在では朝一番に食べる人もいれば、寝る前の最後のおやつ、またお弁当の代わり、日中のおやつ、食後のデザートとして楽しむ方も。
また冠婚葬祭のシーンとしてはもちろん、「バクラヴァトレイを賭けよう!」という言葉もあるぐらい、いつでもどこでも食べられるスイーツとして愛されています。
そんなトルコの食文化に欠かすことができない「バクラヴァ」。トルコでは知らない人がいないほど有名なお店が。
180年の歴史を誇るトルコ・イスタンブールに一店舗しかない老舗バクラヴァ店「カラキョイ・ギュルオール」。
工程ごと(生地作り、生地の重ね合わせ、焼成、シロップ作りなど)に熟練職人がいたり、バクラヴァ生地を伸ばす綿棒は、トルコのある地域に生息している梨の雄の木を使用するなど、調理器具にもこだわりを持って作られています。
そんな「カラキョイ・ギュルオール」の海外市場向けブランド「ナーディル・ ギュル」。記念すべき海外一号店を日本・東京にある松屋銀座にオープンしました。
バクラヴァづくりだけを180 年以上続けられている「ナーディル・ ギュル」。
そういった専門線を突き詰める考え方は、日本の職人文化と通じるところがあると考え、そこに魅力を感じ、日本への出店を決めたんだとか。
そんな180年以上歴史がある「ナーディル・ ギュル」のバクラヴァ。どのような味わいなのでしょうか。
“ピスタチオバクラヴァ”と“ナーディルスペシャルバクラヴァ”が入っている「イスタンブールボックス 6個入り」。
小麦やピスタチオなどの原材料はトルコ産で、ギュル家が代々使用している生産者より最高品質の素材を買い付けているなど、随所にこだわりが。
さらに原材料の価格が高騰する中、バターやピスタチオの量を変えたりせず伝統な味わいを守り抜いて作られた、まさに至高の一品。
薄いパイ生地が40層にも重なった看板商品「ピスタチオバクラヴァ」のパイ生地のサクサク感がたまらない美味しさ。
上質なトルコ・ガジアンテップ産のピスタチオを使用しているそう。
こちらは、「ナーディルスペシャルバクラヴァ」。
パイ生地が12層に重なり、ピスタチオが約30%もたっぷり入ったロール型のバクラヴァで、リッチな味わいを楽しむことができます。
同じ原材料を使用していても、パイ生地やナッツの割合を変えると、食べた時の印象がこんなにも感じるんだと驚きが隠しきれません。
もちろん、保存料など添加物は一切不使用のシンプルな原材料のみを使用しているので安心して食べれるのも特徴です。
高い技術力を持った職人が手作りされ、繊細かつ上品な甘さで、日持ちするので手土産にもおすすめ!
About Shop
「ナーディル・ギュル 松屋銀座店」
東京都中央区銀座3-6-1 松屋銀座地下1階
営業時間:松屋銀座店に準ずる
公式Instagram
Takuma
インスタグラマー
都内のパティスリーやホテルのカフェを中心に巡り、その美しい写真と丁寧な文章にファンも続々。パティシエ界や編集長も注目のウフ。スイーツ男子部第一号
Instagram(@k.takuma.happy)
Writing / Takuma
Photo / クリーム太朗
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